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1分程度で読める、掌編小説集です。「こちら」から、他の掌編小説を読みにいけます。

異なるリンゴ

作者: 行世長旅

神は全く同じ二つの世界を作りました。生きている人間も、自然に溢れている木々の一本まで同じです。


そこに、とある男性が一人ずつおりました。


彼らに限りませんが、どんなに些細な言動でも寸分の狂いも無く同じタイミングで行います。


全てが同じなら、違える理由がありません。


しかし今日は世界に不具合がありました。


彼らが近付いた木には、どちらもリンゴが実っていました。


けれど片方は程よく熟した赤色で、片方は未熟な青色です。


片方の男性はリンゴをもぎ取り、一口かじって歩き始めました。


もう片方の男性は、一瞥しただけで歩きだしてしまいました。


その瞬間、世界は同じものではなくなりました。


リンゴを食べた男性の気持ち、食べられなかった男性の気持ち。


後にそのリンゴを食べられなかった鳥は息絶え、そのリンゴを食べた鳥は命を繋ぎました。


世界なんて、簡単なきっかけ一つで変わってしまうのです。


あなたは、あなたのすぐそばにあるそのリンゴをどうしますか?

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