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熱
☆ひな月雨音☆
お見舞いで
あなたの顔見て
熱上がる
《作者本人より俳句の説明》
大したことない風邪だったのに、あなたが電話で、今から行くからって。
最低限恥ずかしくない格好で待つ私。
「もう!うつったらどうするの?」
でも、鏡に映った顔はうれしそうだった。
ピンポーン──
「あっ、来た……はぁい!」
☆菜須よつ葉☆
救外の
待合室で
検温中
«作者本人より俳句の説明»
真夜中に救急外来へ受診にきて受付を済ませ待合室で待ってきたら受付の看護師さんに検温するように言われて、体温計を受け取り待合室の椅子に座り熱を計っている様子を詠みました。