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異世界転移 月夜の天使  作者: 浅田 奏
第1章(異世界)
3/4

3話(目覚め)

目が醒めると、鏡夜はベットで横になっていた。


ベットの右隣には、大きな開き窓があり、陽射しがが目に入る。


そして左には、ショートで薄い青色の髪をした、少し幼さの残る顔立ちの少女が鏡夜の手を握り締めながら寝ていた。


ゆっくりと身体を起こすと、築いたのか少女が目覚める。


目を擦り虚ろな眼で、鏡夜を見ると、いきなり満面の笑みを浮かべて奇声を発する。


少女「にゅやぁぁぁぁあ!」


鏡夜は、眼を見開き少し顔を後ろにビクッと下げ、驚く素ぶりをした。


そして、またもや少女が声を張り上げる。


少女「父さん、母さん!綺麗なお兄さんが、気が付いたよぉ!!」


部屋のそとに階段があるのだろうか、急ぎ足で階段を駆け上がってくる音がする。


ドカドカ、ドカドカ


扉の向こう側から、男と、女の声がする。


「本当か?!ティナ!」

おそらくティナとは、少女のことだろう

「入るよ」


部屋の中にある、木で作られた扉が開くと、丸く太った青髪の母親らしき女と、父親らしき白髪交じりで、堅いの良い短髪の男がいた。


母親「やっと、めざめたんだね」

父親「心配したぞ、3日も寝るもんだから、このまま起きないのかと思ったぞ」

あの状態から俺は助かったのか?‥

鏡夜「あの、どうして俺はここに?」

母親「あんたが、荒野の真ん中で倒れてたんだよ」

鏡夜「えっ、荒野?」


鏡夜は眼を見開いた。


ティナ「私達が、たまたま隣町の配達の帰りだったんだぁ」

父親「じゃなかったら、あそこでのたれ死んでたろうよ、お前さん運が良かったな。」


と父親はニッコリと悪う。


鏡夜には、何がなんだか話がわからず、混乱状態になる。


鏡夜「いや、あの‥本当に、俺は荒野で倒れていたのですか?」

と、もう一度聞く。


ティナ「ほんとだよぉ、初めみたときはほんとぉにビックリしたんだからぁ」


おかしい、俺の記憶が間違っているわけがない。たしかに俺は廃墟ビルの屋上から落ちたはずだ。なのに生きている。

それに荒野だと?あんな街中に荒野なんてあるはずがないだろ。


連れてこられた?


いや、そもそも助かったこと事態が、あり得るはずがない。


あの高さから落ちたら必ず死ぬだろうからだ。


鏡夜が思い悩む顔をしていると、母親が気に掛け、声をかける。


母親「どうしたんだい、まだ少し体調が優れないかい?」

鏡夜「い、いえ、なかなか頭の整理がつかなくて‥」


鏡夜はかるく額を触る。


父親「まぁ、3日も寝てりゃ整理もつかんわな。おっそうだ、ちょうど朝食にする所だったんだ。お前さんもどうだ?

なぁ、いいよな母さん」

母親「あぁ、もちろんさ、直ぐに準備するからね。ティナ、父さんの着替えを兄ちゃんに貸してやんな」


母親はニッと笑いながら言う。


ティナ「はぁい」


ティナは部屋の中にある引き出しをあさりだした。


母親「じゃぁ、着替えたら下に降りとおいでね。洗濯物は布団の上に置いといてかまわさないよ。」


ティナの父親と母親は、部屋からでて扉をしめようとすると、もう一度扉が開く。


父親「そういえば、名前を聞いとらんかったな。名前はなんという?」

鏡夜「きょ、桂木 、鏡夜です」

父親「変わった名前だな、鏡夜でいいか?」

鏡夜「かまいません」

父親「そうか」


父親はニッコリと笑うと扉を閉め部屋を出た。


ティナ「お兄ちゃん、服見つかったよぉ

はい、どうぞ」

とティナに手渡れたのは、黒い半袖のシャツに足元あたりに絞りのついた黒いズボンだった。

鏡夜「あ、ありがとう」


ティナの顔をみるとティナは顔を寄せて鏡夜の手を両手で握り鏡夜の目をみた。


ティナ「なんだか思い詰めてる感じだよね、寝てる時もずっと魘されてたよ。

何かあるんだったら何でも相談してね。私が力になれるんだったらなるから。」


握られた手が温かい、その温もりは知っている温もりだった。


鏡夜「そうか‥夢で魘されていた俺を救ってくれたのは、君だったのか‥」


夢で魘され苦しむ鏡夜の手をティナはずっと握っていてくれたのだろう。


鏡夜は、そういうことをされたことがないので 、どういう表情を作ればいいのかわからなかった。


ティナ「大丈夫?」


鏡夜を心配そうに見つめるティナ


鏡夜「あぁ、大丈夫だ」










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