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時とこね 時の詩

片恋と相合傘

作者: 時 とこね

傘を借りた

君から借りた

あれから僕は

君を探した


名前も知らない

声も分からない

君を探して

僕は彷徨う


ビルの渓谷を

黒道が流れ

青い空さえ

鉛に染まる


雷鳴が響いて

灰色がくだ


君に貰った

傘を差した

眩しいくらいの

花柄だった


一人で歩く

夕立の街

声が聞こえた

知らない声だ


振り向いたら

輝くような

明るい笑顔が

ずぶ濡れになる


やっと会えたと

返す間もなく

笑みを浮かべて

僕のとなりへ


名前も知らない

相合傘に

僕らはすっかり

飲みこまれてた

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― 新着の感想 ―
[良い点] 前半の連をすべて四行に統一し、雷鳴のくだりで二行に変えたのはうまいと思いました。四行が途中まで無変化に進行することにより、僕が傘の持ち主を当てもなく探して彷徨する様子が目に浮かびますし、そ…
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