表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

掌編小説集5 (201話~250話)

要領

作者: 蹴沢缶九郎

ある浜辺に男の死体が打ち上がった。さっそく警察が呼ばれ、事件、事故の両面で捜査を開始する。


「死体の手がかりは海にあるかもしれない」と、数人の警察官はパンツ姿になり、海に入って、各々が四方へと泳ぎだした。


刑事は初めて見る死体に興味津々の様子で、死体をつついたり、スマートフォンのカメラで撮影している。


そこへ死体の話を聞きつけ、居ても立ってもいられず現場にやってきた監察医が、死体を解剖しようとして刑事に止められた。


「おいおい、まさかこんな所で解剖する気じゃないだろうな」


「それもそうですね。つい先走ってしまい失礼しました。では、仏さんを運ぶとしましょう」


「実はまだ初動捜査が終わっていないのだが…。いや、もう運んでしまっても良いのかな…。どうしよう…」


「良いんじゃないですか。では、私が頭の方を持ちますので、刑事さんは足の方を持ってください。あ、やっぱり私が足の方を持とうかな…。どっちが良いですか?」


その時、先程海へと入っていった警察官の声が聞こえた。


「おーい、大きな魚がいましたよー!!」


解決までにはまだまだ時間がかかりそうだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 段取りは大事やね。
2016/07/13 14:27 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ