『宇宙雑音 -The Fansy Noise-』 第2号 (2015年晩冬号)
ちるだ
ばしょさえ わかれば
しょさは かえれない
いかれとも こわれることもない
はじめての きくろうに
にょろ にょろ にょろ。
おしてむきなおれ
せかすためになかれと。
ひとりでにうずくまれ
あいている あな に はまれ
はかなく
そのさきをのぞいて は
ならない。
このときに
くらべられるもの のない
くらげのさいたる ものは
かさぶたの かさならない シーツの
こいこがねいろの こいを わずらう つぼみである。
きみとみね
とまらせは にょろ
ぷらすぺる にょろ
にょろ にょろ にょろ
さかなきに くらうるき
さかまき いくともなしと
こわれろと いえるかと ぼくは
いえないといえば
ちるだ にょろ はしれ
にょろ とめるなし。
くらいつくなら いましかない。