3rd;offence
そして俺はその時初めての過ちを犯した。
酒を浴びるように飲んでいた理奈は丸まって
寝入ってしまい、理奈に毛布をかけてやろうと思った時、理奈の胸が目に入った。
それまで気にもしなかった理奈が急に色気を帯びたような気がした。
シャツから漏れる鎖骨と放漫な谷間、ミニスカートから伸びる白くて肉付きのいい太股。
それを見た俺は静かに理奈を鑑賞、否視姦していた。
良心の呵責に苛まれ、毛布をかけようと決心した時、理奈が付き合っていたであろう男の名前が口から洩れた。
それを聞いた俺の理性は全て溶解されてしまった。
自分の好きなように理奈の身体を弄んだ。
そして涙を流しながら他の男の名前を呟く理奈を犯した。
躊躇いなんてなかった。
翌日、全く眠れなかった俺は理奈が目を覚ますのを忠犬のようにただただ待っていた。
理奈が目を覚まして、俺の過ちに気付いたらどうしよう。
それとも恐怖で固まっていただけでその全てを知っていたらどうしよう。
そんな考えが脳を加熱し、俺の頭は爆発寸前だった。
そして理奈が目を覚まし、俺にたった一言こう言った。
『お腹すいた…』
その瞬間俺の荷が軽くなったような気がした。
俺は笑って朝食を作って自分の部屋で食べた。
それからはしばらくゲームやトランプなどをして様子を見ていたが何もなかったので理奈を家まで送り届けた。
そして俺の止められない過ちは理奈が傷付くたびに積み重なっている。
もし俺の罪を法で計算し、累積すると人生が数回おわるのではないだろうか。
そんなことを思いながらも俺は気付かぬ傷を負った理奈を襲う。
一度覚えてしまった禁断は味を忘れることも、その過ちを清算するにもあまりにも耽美過ぎて、あまりにも甘美過ぎた。
そして今も罪は積み重なり続けて、終わりは見えていない。