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クリスマスケーキ

任意同行を求められた3人目の女性は、歯医者の助手の25歳のお姉さんだった。先生の事が好きだったのは倫子でも良く分かった。

25歳…昔はクリスマスケーキと呼ばれた年だ。

今の30歳みたいな感じだ。

この年まで結婚出来ないと翌日の26日は売れ残りケーキとして買い叩かれたから。

お姉さんは歯医者さんと結婚したかったのだろう。

だから、人が殺されてる現場から牛刀を持ち帰り、先生に教えられた通りに偽証した。

だが、今回は急に実家に警察が来て両親も兄弟も、隣近所まで驚く。

訳が分からないままに署に連れてこられ、先生に連絡しても繋がらない…どころか着信拒否にされていた。

警察の人から尋問され、つい歯医者の先生と連絡取りたいと話してしまった。

不安だったのだ。

すぐに警察は動いた。しばらくすると先生はもう自宅も病院ももぬけの殻で旅行用のキャリーごと消えたと聞かされた。

お姉さんは、自分が利用されて見棄てられたことに気付いた。

お姉さんは自白した。

ただイケメンのキラキラ歯医者と結婚したかっただけなのだ。1歳でも若い内に。

売り物として賞味期限が切れない内に。


倫子の当てずっぽうの勘は正解だった。

「いや〜、話しを美沙から聞いた時ピンと来たよね。

長年の勘で。

この女の話は当たってるって」美沙の公安の上司は鼻高々だ。

が、美沙は嫌な予感がしてた。

倫子が来ない…警察署の中で迷子になってるとばかり思ったが。倫子がキレキレなのは仕事だけで生活ではド間抜けなのは熟知してた。

歯医者が倫子の通ってた歯医者だと分かって、しまった!と思った。

だが、実はすでに倫子の携帯には黙ってGPSを付けていた。インスタグラム更新するついでに。

命をロマンス詐欺に狙われる可能性があったから。

それでぷかり桟橋にたどり着いたのだ。

ちょうどリアムを追ってたチームと合流し、やっと捕まえることが出来た。


なぜか美沙は署に残らず夜やっと解放されて帰る倫子とタワマンに戻った。

「あれ?いいの?皆は残って仕事するのに?」倫子の方が気になった。

「でも、倫子さんはもう直帰するって会社に連絡入れてたじゃん。オレ秘書だしね〜」美沙は鼻歌歌ってるが倫子の方が心配になる。

「明日からどうするの?」帰って久々アルコールを飲む。

なんか飲まないとやってられない気分だ。

「エッ、まだまだだよ。指示役は捕まったけど、実行してる奴らは残ってるし送金ルートも遮断していかないといけないし。ネットの中の作業は、まだまだあの砦でしていかないと!」携帯をポチポチしながら美沙も飲む。

「そうかあ〜人が捕まってもシステムは残ったままだもんね。」倫子も納得した。ドラマみたいにチャンチャンとは終わらないのだ。

「それに今回は、日本女性をターゲットにしてたチームを抑えただけだから。まだまだ世界中に散らばってるよ。油断できないね。」美沙は嬉々としてAI美女や倫子のインスタを更新して詐欺師達が掛かるのを待つ。

「まあ、倫子さんがあの基地がジャマなら他の所に移動させるけど。」美沙がイタズラっぽく笑う。

「会社としては株価も上がって求人倍率も上がってるから嫌じゃないと思うよ。」と言った瞬間ベランダで花火が上がるのが見えた。

「エッ、平日だよ。週末はいつも何か花火上がるけど、ココの港。」2人は缶チューハイ飲みながらベランダから港に上がる花火を眺める。

「もう12月入るとクリスマスマーケット始まるし、イルミネーションや花火やライディングショーやらみなとみらいはお祭りみたいになるんだよ〜毎日。

マンション買って後悔したよ〜1人もんには寂しさ増々で〜」と黄昏ながら酒を飲む。

「じゃあ、今年はオレ居て良かったね…」美沙がピタッと身体を寄せる。

「ふん、まだ私アナタの本名も知らないのよ!

そんな浮かれた気分じゃない…」と最後まで言う前に口をふさがれた。

美沙の唇が倫子の唇と重なる。

「…みなぐち、水口 圭介(けいすけ)だよ。覚えてね。」倫子の顔を両手で包んでもう一度唇を重ねる。

倫子もベランダのテーブルに缶を置いて圭介の腰に両手を回した。

「…圭介、お手柔らかにね。」


リサイクルショップで本当にアースの福袋のライラックのシャギーニット着てたら突き飛ばされて!

ザラ女め〜っと書かせていただきました。

腹に穴開けられて臓物さらせや!ゴラァ

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