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嫉妬

「その花どうしたの?」さっきから美沙はチラチラと花を見ている。気になるようだ。

「あ〜っ、歯医者さんがなぜかくれたの。すごい香水みたいな匂いするよ!嗅ぐ?」と美沙に近づけた。

なぜかパンと払われた。

「ごめん、歯医者、男だったじゃん。イケメンと言うか激シブの!

ハンカチ拾って花渡すとか〜なんだよ!それ!」となぜか怒ってる。

倫子から見たら、ただの年下イケメンだが、20代から見ればアラサーはオヤジの部類なのだ。

「プッ、そうかあ〜」なぜか心が軽くなる。

前から明らか助手のお姉さんは先生の事が好きなの分かってた。

つまり、中年オヤジが好きな若い女なのだ。

自分達がまず痛々しい人達だったのだ。

「フフッ」ライラックの花に顔を埋めて笑った。

「あのさ…その花持って帰る気?」美沙がやはり花をチラチラ見ながら言う。

「エッ、なんで?ダメ?」歯医者さんは嫌いになったが、花は綺麗だし匂いが良い。

「誰かにあげない?家で見たくないな…」美沙が顔をこっちに向けないで言う。

「…なんで?」と問いかけたが無視された。スーパーで野菜も買い込んだし後はショピングモールを抜けたらマンションだ。

今日は噴水広場で大道芸のお祭りのようだ。

拍手の音がした方を見ると玉乗りの人の演技が終わった所だ。

倫子は花を玉乗りの人の前のチップ入れに置いた。

「どう?これで良い?」小走りで戻って来て手をプラプラする。

「…ごめん。格好悪いよな。でも、なんか腹が立って」としょげる。

「ごめん、なぜか嬉しいよ!」そう言うと美沙の腕に絡みつく。

こういう嫉妬はドラマで見たが、自分がされたことが無いのだ。彼氏と付き合ってもこき下ろされて説教はされても嫉妬された事はない。

やはりモテとは無縁だったので、嫉妬されるような場面は無かった。

陰に回れば、同僚の男達は悪口しか言わない。

「アイツの口を縫ってやりたい!出しゃばりやがって…」などしか聞いたことない!

彼氏には「良くあんな目立ちたがりの女と付き合うよなあ〜同情するわ!」とか言われて彼氏が嫌そうな顔してるのしか見たことない。

「俺なら2時間が限度かな?アイツと2人っきりとかあ〜」「おいおい、それってラブホの時間じゃん!」とかドッと男だけで話して盛り上がってるのも良く聞いた。

まあ、倫子はそんな扱いの女なのだ。

なので、こんな可愛い嫉妬なんかされた事がない!

「倫子さ〜ん、重いよ〜いつまでぶら下がってるの〜」と文句を言われながらマンションまでぶら下がり続けた。


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