拡散
今までAI美女達と倫子のインスタはわざとバラバラにしてたが、美沙はフォローで繋ぎだした。
「え〜っ、それヤバくない?全世界に広がるんでしょ?」倫子がビビる。
「いや〜拡散した方が良いよ。ロマンス詐欺に引っ掛かるのは、普通に生きて来なかったか負い目を突かれる人が多いからね。
自分の生き方を肯定できれば、変な男に引っ掛からないからね。」とマトモそうな事を言ってるが、倫子に視線が犯罪者の目が注がれるのは目に見えてる。
「ハアッ、短い人生だったなあ〜」殺される確率がグンと上がっていく。
「大丈夫!倫子さんの周りはガチガチに警備するからね。あっ、マンション内もだよ。
僕もこっちの部屋で過ごすから。」デカいカバンをパンパンと叩く。
「!…私の部屋に住む気?」倫子が驚く。
「もう、良いじゃん?連休中はずっと一緒だったし。
今更、なんで驚くの?」美沙がムッとする。
「まあ、そうだけど…」今は仕事で疲れたとか別れ際にテキトーに言い訳して身体を守ってるが…
美沙ちゃんは隣に寝たら最後、ずーーーーーっと
考えたら身震いがした!
「連休みたいな生活したら仕事にならないんだけど…」早めに言うことにした。
「そうかあ〜う〜んう〜ん」美沙も真剣に考えてくれた。
連休のせいで1週間座れずドーナツ座布団を女子社員に借りたり、腕も上がらず皆に四十肩と笑われたり…大変だった。本当はハンマーロックを両腕掛けられてがん突きされたのだ。
「う〜ん、平日は我慢して1回だけで寝よう!朝とかも良いかも?
ジョギングする人もいるくらいだし。」美沙がニコッと提案する。
実は身体を傷めないためにストレッチを寝る前に必ずするようになった。
朝はペットボトル2本を担いでスクワットしてから出勤するようにしている。
命の危険かプロレスごっこで死ぬか?
倫子に救いはない気がする。
リアムの牛刀か美沙の〇〇に大差がある気がしない。
「うん、仕事に支障出ないように頼むね…しなくても良いんだよ?別に。」倫子の言葉に美沙は目を丸くする。
「うちは家族で旅行行っても欠かしたことないと父が豪語してたよ。夫婦の営みは人生の要だ!と言ってたけど…多分、今も欠かしてないよ、きっと」美沙は驚いたようだ。
きっと、しなくなったら…美沙の家では離婚と同じ意味になるんだろう…人により常識は違う。
いや、日本の道祖神とか見ると、美沙家族が日本人の原型なのかもしれない。
「あ〜、ごめん!大事な事だよね!悪い悪い!」倫子は笑ってごまかしたが、美沙はすごく不安そうな顔をしている。
きっと、しないということは「嫌い」と言う意味になるのだろう、彼の常識では。
倫子の生きてきた世界と美沙の世界にすごい違いがあるのだ。
倫子の上に美沙が覆いかぶさる。
「あの、まだ、今から会社戻らないと。抜けてきただけだよ?」倫子は軽く押し戻す。
「…分かってる。でも、オレの事、嫌いになってない?大丈夫?」さっき美沙にメイク直ししてもらった唇に人差し指を立ててくる。
「口、開けて!」口を開くと指が入ってくる。舌を2本指で挟んでつかんだり、口内をこねくり回される。
「ハァ〜、やめてよ!変な気分になるから!」倫子が本気で怒る。
腕を掴んで押し戻す。
「…良かった〜安心したよ。変な事言うから、もう」とやっと美沙が笑顔になった。
男の心は良く分からない…まあ、だから1人なんだろうが。




