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福袋

そろそろ福袋の予約の時期だ。

去年の福袋の服もゴソゴソと衣替えで出して着ながら

倫子(りんこ)は昨年の正月を思い出す。

確か◯ェラピケの抽選ハズレて、しかし元旦から初詣以外する事も無く、ご馳走食べる為に腹を空かせに歩いて買い物に行った。

初詣と言えばもうずっとダウンだったが、やはり1年の最初!ちゃんとしたコートで神さまに挨拶すべきでは?

この頃は昔みたいに元旦に寒い!とか感じる事も減ってきたし…ふいと20代女子の店の店頭の福袋がコートだけはネタバレしてた!

薄いオールドローズ色のハーフコートで良い感じ…と買ったら、他に入ってたニットがスゲー乙女だった。

そのニットがクローゼットから出てきた。

真っ白ニットにパールが散りばめられた…のに、シャギーのふわふわカーデガンだが色がブルーピンク!!!

ピンク…シャギー…色々アラフォーには痛々しいが、まだ真っ白のパールセーターよりマシかと…ジーパンの上に着て歯医者に行った。

下はジーパンだし〜そんなに痛々しくもないのでは?と、出掛けたが、

まず歯医者さんのイケメン先生に褒められた。

「綺麗な色ですね〜フワフワで。ジーパンも薄いブルーグレーなんで色合わせが良いですよ!」と褒められた。

助手のお姉さんの目が険しい…

良いじゃないか?先生は色合わせを褒めただけだ!

おばちゃんが褒められてイラついたようだ。

『福袋だから!自分だったら、絶対ネズミ色か茶色しか買いません!

20歳くらいの子が着るブランドの福袋買ったら入ってただけなんです〜』と心の中で弁明した。

しかし、アラフォー。

褒められることも減ってたので、何だか嬉しい。

役職が上がると部下も出来て、人を誉めることはあっても自分はない。

正月実家に帰っても兄のお嫁さんにも険しい顔される。田舎だし、兄は家業の酒屋継いだので同居なのだ。

母の正月準備を手伝うだけでにらまれる。

なので、この頃はギリギリに帰って一泊だけして帰る。

どうせ同じ横浜市内なので近いのだ。

もう日帰りで良いかなあ〜と思うのだが、駅から遠いので夜飲み食いするとバス便もない。

ご飯食べる以外は買い物にでも行かないと時間が潰せない!

福袋にはプリプリニット以外に真っ白の天使みたいなチュールスカートも付いてたが、さすがに着れないので兄嫁に差し上げた。

現在2人目がお腹に居るので、また産んだら着てくれるだろう。アラサーだが。

上機嫌でリサイクルショップへナロースカートを探しに来た。グレーのタイトなロングスカート履けば会社にも着ていけるかもしれない、ピンクのジャギーカーデガンをと。

すると、「あっ、ごめんなさい!」とあらかさまに段差のある場所で後ろから押された。

硬いショルダーバッグが背中に刺さる。

思わず前につんのめったので後ろを見てにらむと同じくらいのアラフォーのザラ女が!

なんで土曜日にそんな硬いバッグを肩から下げてんだと言いたい!

アラフォーのイケズそうなザラ女がニタッと笑った。

いい年をして大人げない奴だ。

同世代が若作りしてるとイラついたのか?

不憫になって無視して買い物を続けた。

この頃は結婚してないアラフォーも増えた。

土日の休みは、美容室か歯医者かネイルで自分磨き。

高い服はリサイクルショップを覗いてからブランド店へ行く。

倫子もだが、自分でマンション買うシングル女性も増えた。ローン組むなら40代が限界だし。

そうするとムダ遣い出来ないのだ。

ザラ女も着てるの全部定価で買って無いのだろう…不憫だ。

グレーのツイードスカート良いのが無いので大きなショッピングモールに移動した。

通販でも良いのだが、腰張りで下半身だけ通販だと入らない時がある。トップスは買うが、ボトムは絶対試着して買う。

さっきのガキなザラ女が噴水前で座っていた。

誰かを待ってるようだ。

良く見るとジーパンが二人とも同じ色のスキニーだ。

今どきはブカブカのパンツがジーパンでも流行ってるので、目立つ。 

「あ〜、それでか!」倫子は合点がいった。

ザラ女は、似たジーパンに合皮の黒のライダースを着ていた。

甘々な倫子の格好がムカついたのだろう。

アラフォーはどうも今流行のブカブカパンツが苦手なのだ。ついつい休日に履くジーパンはスキニーを履いてしまう。

川崎ディスになって感じ悪いかなあ〜と前2作は削除しました。

好きで住んで働いてたんですが。


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