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神の眼を持つ少女

作者:十七二
七星燐はその両目に全能性を備えている。想像できる限りのあらゆることが可能であり、彼女はその目をもってよりよい人生を歩めるはずだった。
超能力――それは極めて低い確率ながら、人が生まれもって身に着ける可能性のある、異質な才能のことである。そんな超能力者たちを調査し、監視、保護などを行う警察内部の秘密組織、対特殊異能班。彼らが見つけてしまったのは、それまでに見たこともないほど稀有で、かつ潜在的な危険性を内包している、全能の眼を持った少女、七星燐だった。
彼女は非常に恵まれた環境で育てられた。超能力を知りながら、その扱い方や向き合い方に関して、丁寧に向き合う両親。そんな二人に見守られ、育てられた少女は、その能力の異質さとは裏腹に健やかに成長をしていた。
そんなとき、彼女の存在に気が付いた対特殊異能班は、彼女たち一家に接触をする。その能力の危険性と、有用性、そして保護すべき意義を伝えるために。しかし、少女は彼らの要求を拒み、対立。やがて、ひとつの大きな事件を巻き起こすことになる。
少女に待ち受ける運命と、異質な能力に恵まれてしまった人間の生きるべき道はどこにあるのかを問う現代ファンタジー。
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