忖度と指示
公文書改ざんでまた世間がざわつき始めた。メディアはまだ様子見のところがあるが、どこまで広がるかは、どこまで忖度と指示の関係が明らかになるかだろう。
基本的なことは『政治的判断をできない役人は指示がなければ動かない』ということだ。資料を出さないというのは忖度でもできる。しかし、修正は具体的に指示がなければできない。修正内容が期待にそう方向に向いているか判断できないからだ。
政治家は直接指示しない。臭わせる。それを聞いた、官邸などにいる次官などの官僚たちが部下に指示をする。つまり、局長クラスでは正確な忖度というのはできない。『佐川氏の指示』といっても、おそらく彼では忖度する材料を持ち合わせていない。彼より上の人間が忖度し、指示している。だから、彼は口を閉ざし、悪役に徹することができる。
忖度する人間は釈明をする。自分の判断が間違っていないと強弁したくなるものだ。さて、今回のさわぎ、忖度をした真犯人は登場するのだろうか?