暗闇の恐怖
「ここはどこなんだろう?」と私は不思議に思った。
見たこともない部屋、なぜ私はこんな所にいるんだろう?
「そもそも私はここまでどうやってここに来たんだろう?
あたりを見渡してみても何も見えない。
ただ、暗闇に包まれた空間が私の目の前に広がっている。
この部屋は広いわけではなく、妙に蒸し暑い、そして不気味な人形がたくさん置かれている。
この人形たちは何なのか、一度見ただけでわっぱりわからない。
ただ、とてもリアルでまるで人間のようである。
先程からか、ずっと見られているような気がしていたのは、この人形たちだったのだろうか?
でも、それ以外にはなにもないように思える。
もしかすると、カメラか何かがあるのかもしてない、だけどこの暗さだと普通じゃ何も見えないと思う。
それにしても、この人形たちは本当にリアルで不気味だな・・・・。
もちろん人形なんだから動くことはないだろけど、動くんじゃないかってぐらい人間にそっくりで見ていて気持ち悪くなる....。
誰がこんなものを作ってるんだ、こういうのが好きなのかわからないけど、私はこういうの好きになれないな。
とりあえず、動かないことを願おう。
もし、少しでも動かれたら恐怖で気を失ってしまいそうだよ・・・・。
のとき、私は部屋の数えきれない人形と、得体の知れない謎の恐怖と戦っていた。
そういえば、私が目を覚ましてから何分ぐらいたっただろう、私は目を覚ましてから一言も話していない、そして一歩も動いていない。
ただ、呆然と立ち尽くし、あたりを見渡すだけ、それだけしかしていないというよりもそれしかできない。
「どうして?」という言葉ばかりが私の脳裏をよぎる。
そもそも、私は気を失っていたのか、眠っていたのかさえわからないが、気がついたときからずっと立ちっぱなしである。
普通だと、気を失ってたり、眠ってたりすると大体が床とかに倒れてるはずなのに、私はなんでずっと立ってるんだろう?
しかも、最初から・・・・。
なんど体に力を入れようしても力は入らない、だけどずっと立っていられる。
これはどういうことなんだろう?
私は不思議に思い、どうにかして体の状況を確認しようと必死に動こうとした。
それでも体は言うことを聞かず、一切動こうとしない・・・・。
それでもどうなっているのか確認したくて、必死に下を見ようとする、だけど一切体は動こうとしない。
体が動かないというか、首から下すべて、いや動くのはどこから下とか言うのじゃなくて、目だけしか動かない。
顔も動かないので、もちろん表情なども一切動かない。
今の私を正面から見ることができるとした、どうなってるんだろう?
相当不気味な表情をしてるんだろうな・・・・。
そんなことを考えて自分を落ち着か層とするが、私は完全に動揺していた。
体は一切動かないし、真っ暗なわけのわからない部屋にいるんだから同様しないはずがない。
この状況で一切同様せずにいられる人のほうがすごいと思う。
私は、体の状況を確認することさえ一瞬忘れてしまっていた、余計なことを考えていたからだろう。
私は、「ハッ」と状況確認のことを思い出し、必死に目を下に向けようとする。
できるだけ、できるだけ下が見えるように・・・・。
すると、少しだけだが私の足元を見ることができた。
その瞬間、私の頭の中は真っ白になった・・・・。
私の目の前には、私自身が倒れていた。
不意に「どういうこと?」と声に出してしまいそうになった。
しかし、体が動かない事もあって、声ももちろん出なかった。
「私が二人?」
いや、そんなはずはない、もしかしてドッペルゲンガー?
なんてことも考えてみたけど、その線はないはず、だって私がここに来る前に来ていた服と同じ服だから。
そこまで同じドッペルゲンガーなんて珍しにも程があるでしょ、そもそも見た時点で私は死んでるはずだし・・・・。
そういえば、さっき私が下に見えたときに白い足が見えたような....。
もう一回見てみよう、明らかに普通ではなかった。
「これって人形?」
私の足元に人形の足があるだけだよね?
更に、私は激しく動揺し始めた。
「今、私の魂は人形の中にあるってことなの?」
私はこのまま人形して一生を過ごすことになるの?
私は自分で自分を追い詰めるように、次から次へと恐怖を煽るようなことを思いついていく・・・・。
そして、私は不安と恐怖に押しつぶされそうになっていた。
私は、何を考えてもこれ以上悪いことにはならないだろうと落ち着くことにした。
そして、私は急に眠くなってきてしまった、それはそれはとても強烈な睡魔がおそってきてしまったのだ。
例えるなら三日間徹夜続きってぐらいだろうか?
伝わる人には伝わるといった感じだろうと思う。
「私はこのあとどうなってしまうんだろう・・・・。」
なんてことをボーッとし始めた頭で考えていた。
このまま寝たらどうなるのかもわからないという時に・・・・。
すると、一筋の光が真っ暗だった部屋に飛び込んできた。
それは、扉が開いた合図のようだった。
飛び込んできた光のおかげで、私の目の前には棺桶があることが確認できた。
でも、なんでこんな蒸し暑くて真っ暗な部屋に棺桶なんてあるんんだ?
私はそれが不思議で仕方なかった。
しかし、それよりも気になることがもう一つあった。
それは、この部屋の扉を開けた人のことだった、その人というのは二十歳ぐらいの男だった。
この不思議な男は、私の方ずっと見つめている。
私はここから何かが始まるのだろうかと、とても気になっていた。
しかし更に強烈な眠気が私を襲ってきた。
私はこの先目覚めることはないんだろうか・・・・。
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次回作は未定ですが、この続きも書いてみたいので書こうと思っています。
どうしても中途半端な感じで終わるのが好きじゃないので、しっかりとした終わりを作りたいと思ってます。
他の作品はまだ書いていないのですが、去年書いた作品が残っていれば投稿しようと思います。