9 武器
前回のあとがきで言ったとおり、こんかいは葉の初めての武器に関して書いてみました。
さてさて、刀という俺得の武器を見つけてしまったわけだが・・・・
そもそもこの世界に刀って一般的に使われてるものなのか?
こんな時はマイヤに聞くしかないかな。
そう思い、葉はマイヤの方をチラリを目をやる。
「私が葉の嫁に・・・・・いやでも、仕事が・・・・・・」
また自分の世界に入り込んでやがる。
しょうがない・・・物理的ショックで引き戻すか。
そう思い葉はマイヤの頭めがけて手刀と振り下ろす。いわゆるチョップだ。
「せいっ!」ドスッ
「いったぁぁぁぁぁぁ!?ちょっと・・・何すんのよぉ・・・」
涙目になり頭を抑えながら上目でこちらを見てくるマイヤ。
なんだろう・・・この可愛いやつは・・・思わずなでてしまいたくなるな・・・・
「・・・・今度はなんで頭撫でるのよ。」
「・・・・ハッ!つい手が勝手に・・・・」
そういいつつも撫でる手をやめない葉。
「っと、まぁ聞きたいことがあったんだ。魔剣創造ってのを使ってみたんだが、その過程で武器のカテゴリを決めるところがあるんだがな?そこに刀ってのかあるんだ。んで、刀ってこの世界だと一般的に使われてるものなのか?」ナデナデ
「・・・・刀?あぁ、片刃で滑らかな曲線を描いたあの刀?多くは使われてないけど使ってる人とかはいるわよ?」
「ってことは別に持っててもナニソレ?みたいな感じにはならない?」ナデナデ
「逆になんでそんなの使ってんの?くらいに思われる位よ。っていつまで撫でてんのよ!」
おぉ、ついに怒った。
それにしても・・・ジャパニーズソードは切れ味抜群なはずなんだがなぁ・・・
「刀はたしかに切れ味はすごいけど、刃こぼれしやすいってことで使い手はあんまりいないのよ。」
「あぁ、たしかに刃こぼれはしやすいかもな。使い手が悪ければの話だけどね。」
「たしかに、使ってる人のレベルは低い傾向にあるわね。」
「だろ?ちゃんとした人が使えば、けっこう長持ちするはずなんだけどなぁ・・・まぁ、とりあえず刀はつかっても問題ないって事だな。あ、そういやさっき見えてもらった魔剣には特殊能力はひとつしか付いてなかったけど、複数って付けられる?」
「つけれないことはないと思うけど、いまはたぶん無理だとおもうわよ?」
「え?なぜに?」
「レベルが足りないと思うから。」
「レベル?ステータスに書いてあるレベル?」
「いや、魔剣創造のスキルのレベルよ」
・・・・?スキルにレベルなんてあったか?
「ステータス開いて、魔剣創造のところを鑑定してみなさいな。」
「む、わかった。」
えっとまずはステータスを開いて・・・
【ステータスオープン】
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仁神 葉 16歳 男 種族:人間
レベル:1(0/50) 職業:魔剣士
力:200
魔力:200
体力:200
敏捷:200
物理耐性:200
魔法耐性:200
エクストラスキル:魔剣創造・言語翻訳
武術スキル:魔剣術
魔法スキル:無詠唱・全属性魔法・空間魔法・鑑定
称号:=========
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む、鑑定が増えてる。まぁそれはいまはおいておこう。
んで、魔剣創造を鑑定すると・・・
【鑑定】
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エクストラスキル 【魔剣創造】
レア度SS レベル:10(10000/10000)
<詳細>
読んで字の如く、自分の好きなように魔剣をカスタマイズ出来る。
いままで神しか持ったことのないスキルだが、葉が人間初となる保持者。
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お、スキルにレベルってほんとにあるんだ。
んでレベルはと・・・・
「・・・・・は?」
「レベル1だったでしょ?それを上げてけば「なぁ」・・・なに?」
「スキルのレベルの上限っていくつだ?」
「普通のスキルだったらLVは5までだけど、魔剣創造とかのエクストラスキルに関して言えば10まであるわね。」
「へぇ・・・・・・」
「んで?レベルは1だったの?」
「いや、レベル10だった。」
「・・・え?う、嘘でしょ?この世界にきてまだ使ったことないわよね?」
「さっき使ったけどな。実際に魔剣は作ってないけど。」
「なんで、レベルが既に10になってるのかはこの際いいわ。葉だし。」
ひどい言われようだ。おれは化物じゃないぞ!
「・・・・性能から見たら十分化物よ。」
おっと冷たい目でこっちを見るんじゃあない。俺の心はガラスのハートだぞ?簡単に砕け散るぞ?
「安心しなさい。この異世界に呼ばれて心が折れてなきゃ十分な強度もってるから。」
「いや、心の中で考えてることにツッコミ入れてくるなよ。」
「・・・・・まぁいいわ。話を戻すわよ。とりあえず魔剣創造のスキルレベルは10なんだから、特殊能力は5個位はつけれるはずよ。試しに一本作ってみなさいな。」
「お。やっと俺も自分の武器を持てるってことだな。やってやるぜ!」
一度、深呼吸をし葉はこう叫ぶ。
「【魔剣創造】!!」
無詠唱を取得している葉は口に出さなくても魔法は使えるが、今回はあえて口に出して唱えた。
すると、先程出した制作画面が目の前に開かれる。
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名前:入力してください
武器カテゴリ:選択してください▼
属性:選択してください▼
特殊能力:選択してください▼
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「よし、最初に武器カテゴリは刀でいいよな!んで属性は・・・・」
次々に魔剣の性能を決めていく葉。
作っている葉の目は、キラキラとした子供のような目をしていた。
するとマイヤはふいに、こう呟いた。
「ふふっ。まるで新しいおもちゃを与えれらて喜んでる子供ね。」
「お?なにか言ったか?マイヤ。」
「な、何でもないわ。ほら、早く作ってみなさい。」
「おうよ!一番最初に作る魔剣だからな。気合を入れて作ってやるぜ!」
そう言い葉は生き生きとしながら制作画面に向き直る。
それを見ているマイヤは心の中でこう思った。
(本当に子供みたいね・・・そんなところに私は惚れ・・って私はなにを考えてるのかしら・・・!!)
またもや顔からシュゥゥと湯気を出しながら顔を赤らめるマイヤ。
そんな様子を葉は横目で見ていた。
(なんか百面相してるな・・・まぁとりあえず、魔剣を作ろうかね!)
~数分後~
「よし!こんなもんでいいだろう!」
最終的に魔剣の制作画面はこうなっていた。
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名前:紅
武器カテゴリ:刀
属性:炎
特殊能力1:不壊
特殊能力2:切れ味極大
特殊能力3:飛刃
特殊能力4:炎纏
特殊能力5:炎刀
作成開始
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<飛刃>
読んで字のごとく斬った方向に衝撃波を飛ばすことが出来る。
発動条件はイメージするだけ。
<炎纏>
炎により刀身を包み込むことにより切れ味が増す。
発動条件は武器をもったまま炎纏と唱える。イメージでも良い。
<炎刀>
武器を右手に持っていた場合、左手に炎によって形成された刀が出現する。
発動条件は武器をもったまま炎刀と唱える。イメージでも良い。
「では、異世界にきて初となる魔剣創造いってみようか!作成開始!ポチッとな。」
作成開始のボタンを押した瞬間に、制作画面に亀裂が入り一度パリンと音を立てながら。バラバラに散らばる。バラけた破片が刀を生成していき、やがて葉の目の前に刀身は赤く染まり、柄と鍔は黒く、同時に鞘も黒をベースに赤い鮮やかな模様が描かれている。
「おぉ!これが俺の初めての魔剣・・・・!」
「感想は?」
マイヤがこう聞いてきた。そりゃもちろん
「かっこいい!!!最高!異世界にきてよかったぜ!」
葉はそう言いながら初めて作った魔剣・紅を素振りをしてみたり眺めている。
「キャラ崩壊もいいところね・・・さて、葉?」
「お?なんだ?」
葉は鞘に紅を納刀しながら返す。
「その魔剣、試し切りしたくない?」
「・・・・できるのか?」
「そこにでっかいのがいるじゃない。」
そう言いながらマイヤは指をさす。その方向を見ると、ピタリと動かないゴーレムがいた。
「・・・そういやいたな。あのゴーレム。すっかり存在忘れてたわ。」
お読みくださってありがとうございます。
いつも、思いつきで書いてるのでストーリー上流れがおかしいところもふえるかもしれませんが、そこは素直にごめんなさい><
こうゆう展開にして欲しい!こうゆう武器を作って!などのご要望、ご意見がありましたらコメントのほうよろしくお願いします。できるだけ反映できるようにがんばりますので・・・