6 神と本とステータス1
前回のあとがきで本について消化したいって書いてましたが、おもいっきり別の路線に脱線してる気がする・・・・ご了承ください。あ。あとコメントありがとうございます。反映出来るかどうかはわかりませんが、できる限りはやってみる所存です。
アイアンクローをフルで女神の頭に決めた葉。
「うぅ・・痛かった・・・ってかなんでわたしに触れるの?わたしいま実体化してないはずなんだけど・・・」
「え?そうなの?ふつうにアイアンクローできたが?」
なんて気の抜けた会話をしているが、二人の後ろには唯一神マイヤの力により時間が止まっているゴーレムがいる。その存在を忘れつつ会話を進めていく。
「んで、この本でどんなことができるんだ?」
葉は手に持っている本を見つめながら訪ねた。
「とりあえず、表紙を開いてみて。」
「わかった」
マイヤは未だ頭をさすりながらこう返してきたので、言われたとおり表紙を開いてみると目次が並んでいた。
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目次
1 あらすじ
2 武術編
3 魔法編
4 スキル編
5 固有スキル編
6 総集編
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(総集編って・・・もうそこだけ見ればよくないか・・?)
心の中でツッコミを入れているとマイヤがこう口を開いた。
「身も蓋もないわね。各項目は基礎てきなことしか書いてないのよ。だから総集編で真髄まで書いてあるわ。まぁ、結果的に総集編だけ読めば全部わかるんだけどね。」
「・・・・え?ほかの項目の意味は?」
「ぶっちゃけ、ないわ。」
「ないのかよ!」
「読み終わるまで総時間はかからないはずよ。だって一編だいたい1ページしかないから。」
「内容詰め込みすぎだろ。」
「急いで作ったんだからしょうがないでしょ。」
「元はといえばマイヤが設定ミスったからだろ。」
「うっ・・・・・」
まぁ、とりあえず読みますかね。
そうして、一つ目のあらすじを読み始めた。
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あらすじ
この本は、この世界に存在する武術スキルや魔法、スキルの種類を書いたものです。
しかも口に出して読めばそのスキルが3つまで手に入るという魔法の本です。
これであなたもチートになれること間違いなし!
マイヤ
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「え?あらすじこれだけ?にしてもこの本意外とすごいものだな・・・しかも音読すればそれが3つまで手に入るとかまさにチートだろ」
「だから、お詫びっていったじゃない。」
「スキル系を手に入れてもステータスをなんとかしない限りはどうしようもないんだがなぁ・・」
葉は、スキルがてに入ることに喜びながらステータスのことについて考えていると、ふいにマイヤがこう口を開いた。
「ステータス?あぁ、わたしがオール10にしちゃった奴ね。なんとかなるわよ?」
「・・・・・・は?」
え?なんとかなるの?まじで?あいつらにばかにされないで済む?
「済むわよ。わたしの権限でステータスいじっていいわよ。職業とかも変えていいし・・・ん?あなたの職業、なに?」
「え?※剣士だけど?」
「※剣士ってなに!?ちょっとステータス見せてもらうわね【ステータス開示】」
「ホントだ※剣士ってなってる・・・ん?これ神力で書いてあるわね。だれか追加したのかしら。はずしてみましょ。」
「神力ってなんだ?」
「そのまんまの字の通り、神の力のことよ。」
「ほう、そんな力があるのか・・・」
「あるのよ、実際その本も神力で作ったし。まぁそんなことより、※を外してみるわね。」
そういってマイヤは目を閉じ葉のステータス画面に向けて両手をかざす。そんなマイヤの事を見ていると
マイヤの体が薄く光り始めた。
(あの光ってるのが神力ってやつなのか。まさに神様って感じに神々しいな。ついでになんか身長伸びてるし。なんか可愛いっていうより綺麗だな・・・)
そんなふうに思っているとマイヤ顔がみるみる赤く染まっていく。思考が読めることをすっかり忘れていた葉。ふと我に帰るとこんな事をさらに思ってしまう。
(しまった、つい本音が・・・)
思わず口を手でふさぎ、チラリとマイヤの方を見ると、作業が終わったようで幼女の姿に戻っており、両手で顔を隠しうずくまっていた。だが、耳まで真っ赤になっていたので葉はさらにこう思った。
(幼女の姿でもよく見ると可愛いな・・・)
「にゃぁぁぁぁぁ!」
そう言うと、さらにマイヤの顔が赤くなり、地面に額をさらに近づけ頭からプシューと蒸気のようなまで出ていた。そのうち爆発するんじゃないかと思うくらいに。その様子を見ていた葉もまた、若干顔が赤くなっていたのに二人は気づいていない。
次回こそは葉くんのステータスを強化したい・・・!ってなわけでまた次回。
これからの展開などご要望がございましたら、どしどしコメントください!
次の更新はいつになるかはまだ未定です・・・