25 緊急事態
はい、お久しぶりです。最近はテストとかいろいろあって執筆に手がまわらず・・・ネタを考える暇もありませんで・・・申し訳ないです。
書いててなんか最初のキャラクター像が崩壊してる気もしますが・・・・すいません><
ではどうぞ。
カンカンカンカンカンカン!!
5時半頃、ライラに抱きしめられながら眠りに就いた葉は街中に響く鐘の音で目が覚めた。
「ん・・・何の音だ?何かあったのか?」
目を擦りながら起き上がろうとすると、胸のあたりに何かが乗っかっていてうまく起き上がることができなかった。
「ん?あぁ、ライラか。ほれ、ライラ起きろ。」
「うーん・・・・んみゅ・・・?」
この子・・・あざといっ!?
まぁ、それはさておきだ。こいつ、まだ15のくせに結構胸があるな・・・うちのクラスの奴らよりあるんじゃないか?
・・・それもおいておこう。
「ほれ、顔洗ってこい。何かあったみたいだ。ギルドにいくぞ。」
「ふぁ~い・・・・。」
リラ、何があったのかわかるか?
葉は着替えながらリラに尋ねる。
『おはようございます、マスター。【マップ】で街全体を見てみるのが一番早いかと。』
わかった。【マップ】起動。
葉の目の前にウィンドウが現れる。
「・・・なんだよ、これ。王都が赤い点に囲まれてる。」
『その赤い点は魔物です。普通の人間は青、強奪行為をしたことがある人間は緑、人を殺したことがある人間が橙、魔物は赤で表示されます。』
そうゆう仕組みになってたのか。これ意外と便利だな。
それはともかく、なんでこんなことになってるんだ?
『なんでも、勇者を狙って魔王が攻めてきたようです。』
いきなり急展開すぎない?まだこっちの世界に来て1週間も経ってないよ?
はぁ・・・これどうするかな。ここで活躍なんてしちゃったら、ヴェルスに連れ戻されかねないしなぁ・・・。
あ、そういえば昨日ライラの剣作るの忘れてた。今作って渡すか・・・。
【魔剣創造】。
まずは細剣から。
細剣ってことは西洋風の名前がいいよな。
それに、細剣は刺突用の武器だから・・・。こんなかんじかな?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
名前:エルシェ・フルーレ
武器カテゴリ:細剣
属性:風
特殊能力1:不壊
特殊能力2:貫通力極大
特殊能力3:ライラ専用
特殊能力4:風属性魔法威力増大
特殊能力5:
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ふむ、だいたい決まったけど、最後は何にするかな・・・・。
なにかいいものはないか・・・。
最後の能力の欄をスクロールしながら眺めていると、ある項目に目が止まった。
「・・・形態変化?」
形態変化ってことは形を変えられる?
「これ使えるな。これにしよう。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
名前:エルシェ・レイピア
武器カテゴリ:細剣
属性:風
特殊能力1:不壊
特殊能力2:貫通力極大
特殊能力3:ライラ専用
特殊能力4:軽量化
特殊能力5:形態変化「弓」
開始
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「これで細剣は完了。つぎは短剣だな。こっちは使える属性に合わせて水にするか。」
名前は・・・エルフといえば森に住んでるイメージだよな・・・森と言えば川・・・川っぽい名前にしよう。
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名前:蒼河
武器カテゴリ:短剣
属性:水
特殊能力1:不壊
特殊能力2:切れ味極大
特殊能力3:ライラ専用
特殊能力4:軽量化
特殊能力5:水刃
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「短剣もひとまずこれくらいでいいだろう。」
女の子に持たせる武器としてこの名前はどうかと思うけど・・・。俺ってネーミングセンスないのかなぁ・・・。
今回細剣と短剣でイメージしたのは、細剣は全長で約1.2m、幅を少し大きめに2.7cm位、柄の部分を握りやすいように刀のように楕円形でなく真円の形に鍔の部分も真円にしてみた。短剣は刀身を30cmほど、鍔は無し、柄は刀というくらいだから楕円形のほんの少し反りが入った短刀をイメージしてみた。
短刀か・・・そのうち俺用も作ろう。意外と使いやすそう。
「そういえば、武器のカテゴリを選ぶ時新しいのが増えてたんだよな。」
新しいカテゴリ、それは"銃剣”だ。
「"銃剣”・・・。なんで増えたんだ?魔銃創造も取得したからか?むぅ・・・・。」
頭を傾け考えていると、顔を洗い終えたライラが洗面所から出てくる。
「ん、あぁ。ライラ。おはよう。まだ眠そうだな。」
「ん・・・眠い・・・。」
「だが、そうも言ってられないぞ。」
「・・・なにかあったの?」
「それを今から確かめにギルドに行く。パジャマから着替えな。あ、普段着じゃなくて戦闘用の服にな。」
「・・・戦うの?でも武器ないよ?」
「それに関してはこれを使ってくれ。」
そういって、葉は先程作った細剣と短剣を渡す。
「・・・レイピア?でも私一番使いやすいの弓なんですけど・・・。」
「それに関しては、細剣にこう唱えてみな。」
ライラの耳元で詠唱を囁く。
「ん・・・【形態変更:弓】?」
ライラがそう唱えると、細剣は姿を変形させ弓へと変化した。
「これ・・・どうしたの?」
「それはともかく、弓はそれで大丈夫だが、矢がないな・・・。」
「矢は自分で作れる。そのために風魔法覚えた。」
「風魔法で矢が作れるのか?」
「作れる。風魔法で作ったほうが普通の矢よりも性能がいいから。」
それは、便利だな。今度作りかた教えてもらおう。
「各属性でも作れるから今度作り方教えてあげる。」
「まじか。そりゃ、楽しみだ。っとその前に・・・。」
「ご飯?」
「そう、飯。・・・ってなんでわかったんだ?」
「ヨウはご飯には目がないから。」
「よくわかってらっしゃる。俺のいたところではハラが減っては戦はできぬっていう言葉があってだな・・・。」
「長くなりそうだから、また今度。急いでるんでしょう?」
「そうだったな。飯食って、ギルドに向かうか。」
「ん。とりあえず着替えますね。」
そう言ってライラは葉の目の前でパジャマを脱ぎ始める。
「ちょ!俺見てるんだけど!?」
「ヨウになら、見られても構いませんよ?」
「俺が構うの!女の子なんだから恥じらいくらいは持っておこうよ!?とりあえず後ろ向いてるから!」
「むぅ・・・意気地なし。」
な、なんですと!?この世界にきてちょっと変わっていっても女子に対する耐性は皆無のこの俺に意気地なしと言われても・・・・。
っていうか、ライラ、洞窟の中にいた時より雰囲気明るくなったな。なにかあったのか?むぅ、わからん。まぁ明るくなったのはいいことだし、俺に対する言葉遣いもだんだん砕けてきてるから打ち解けてきてはいるかな?
そんな風にいろいろと考えているとライラが話しかけてくる。
「着替え、おわりましたよ?ご飯食べに行こ?」
「ん?あぁ、了解。行こうか。その剣重くないか?」
「全然平気、鉄でできてるとは思えない軽さだからびっくりしてる。むしろちょうどいい重さ。」
「それは何より。」
その後、食堂でご飯を食べ終わる頃には7時になっていた。
急いでギルドへと向かうと既に多くの冒険者たちが集まっていた。ギルドの奥にはギルドマスターのおっちゃんがメガホンのようなものを持って叫んでいる。それに耳を傾けると
「朝方、この王都に魔王軍が攻め込んで来るのを確認した!それを諸君には退治してもらいたい!数は推定5万!」
5万と聞いた冒険者たちがザワザワと騒ぎ出す。
「無論、タダというわけにはいかない。国王が金をだす。なんと完了したあかつきには一人につき金貨50枚だそうだ!」
金で釣れるのか?5万に対して。
「「「「オォォォォォォォォ!!!」」」」
・・・・釣れたクマ。
「今回の先頭には先日召喚された勇者様達も参加するようだ!みんな足引っ張るなよ?俺ら冒険者の意地を見せてやれ!」
げ、あいつら来るの?顔合わせたくないなぁ・・・。
「「「「オオオオオォォォォォォォ!!!!」」」」
ギルドマスターの号令に冒険者達は大声を上げて叫ぶ。
「班の編成をするぞ!近距離武器職の奴らを第1班、中距離、遠距離武器職は第2班、魔法が得意な奴らを第3班に、支援が大好き人間を第4班とする!各自班に別れ点呼を始めろ!数は俺に報告しろよ!」
「「「「おう!」」」」
支援大好き人間って・・・最初真面目だったのに最後の最後でネタいれんなよ。
俺は・・・刀しかつかうつもりはないしな・・・第1班だな。
「ライラは何班に行くんだ?」
「弓だから第2班かな?ヨウは?」
「俺はこいつしか使うつもりはないから第1班かな。」
葉は、腰に指している無限を指差さしながら言った。
「ん、了解。それじゃ、また後でね。」
「あいよ。無茶は絶対するなよ?助けに行けないかもしれないからな。」
「ふふっ、わかってるよ。ヨウは心配しすぎ。」
「なら、いいんだがな。んじゃな。」
ライラの頭を一回なで、葉は第1班の集まってるところへと走っていく。
「私も行かなきゃ。」
ライラも第2班の集まっているところに行くとそこにはカルディナの姿もあった。
「あら?ライラじゃない。あなたも第2班?」
「カルディナさん。あなたもってことはカルディナさんも?」
「ま、エルフだしね。弓が得意だし。そういえばライラ弓持ってなかったわよね?どうするの?」
「それは解決した。ヨウがいつのまにか準備してた。」
「そう?でも今持ってないようだけど・・・。」
「あぁ、これです。」
ライラは腰に指している細剣、エルシェ・レイピアに手を置きながら答えた。
「・・・それ細剣よね?それが弓?」
「弓ですよ?剣としても使えますけどね。【形態変更:弓】。」
葉に教えてもらった呪文を言うと細剣が姿形を変え、弓になる。
「ちょっ、それどうなってんの!?」
「さぁ?よくわかりませんが、弓です。結構使いやすいよ?」
ライラはそうゆうと、試しに引き絞ってみる。
すると、軽く引き絞れているようだった。
「ちょっと、見せてくれない?」
「いいですけど、これたぶんですけど私以外使えませんよ?」
弓へと変化したエルシェ・レイピアをカルディナに手渡しながら言った。
「え?」
「なんかそんな感じがするんです。」
カルディナが弦を引いてみようとすると、びくともしなかった。
「・・・ほんとね。私じゃ引き絞れない。でも、持った感じは結構軽いのね・・・。」
「そうなんですよ。結構軽いから使いやすいんです。ヨウはこれをいったいどこから手に入れてきたんでしょうか・・・。」
「謎ね・・・。」
二人で首をかしげていると声が聞こえた。
「第2班!点呼とるぞー!」
「あ、始まるみたいね。行きましょ、ライラ。」
「ん。了解。」
その頃、葉は。
「第1班のリーダーはおっちゃんか。」
おっちゃんと言われたのはもちろん、ギルドマスターだ。
「おう。これでも、Sランク冒険者だからな。ギルドマスターといえど腕が鈍らないようにしないとな。」「頼りにしてるよ。おっちゃんとおっちゃんと契約した精霊にな。」
「俺はステータスは強いけど、実戦経験が乏しいからな。目で盗めせてもらうよ。」
「お?いったな?よく見とけよ?期待の新人。さて、そろそろ点呼はじめるか!整列しろ!前から順番に番号言ってけ!」
今回の王都防衛戦、どんなことが起きるか楽しみだな。だが、あいつらにはあんまり会いたくないけどな・・・。
あいつらとはクラスメイトたちである。あんなことがあり黙って出てきてしまったため会いづらい葉なのだが、そんなことは言ってられない状況だ。既に王都は多くの魔物に囲まれている状況にあり、それを打破しなければ王都どころか、自分たちの身も危なくなりかねない。葉はステータス的に大丈夫だが、ライラの身が心配だった。
各班での点呼が終わり、その数は合計で500人程度しかいなかった。これを四等分にするとなると各門に割り振られる人数は約125人、余りにも少ないと感じた。相手が5万の魔物に対しこっちは500人+勇者の小規模な軍勢、どう見ても不利だ。ここに騎士団も加味してもそれでも足りない。だが、こっちには精霊の力もある、きっとなんとかなるはずだ。
ここで、ギルマスのおっちゃんが声を張り上げる。
「さて、ここから各班の中で新たに班を4つ均等に分けろ!それを各門に送り込む、分けた班は東班、西班南班、北班とする。作業はじめ!」
この班分けで俺は北班となり、ギルマスのおっちゃんもおなじだ。
「っと、ライラは何班かな?」
「私も、北。ついでにカルディナも同じ。」
「ついでってなによ!?あ、それとヨウこの戦いが終わったら後でこの子が持ってる弓について教えてもらうからね。」
あー・・・ライラに口止めしとくの忘れたな・・・。しょうがない。カルディナはいろいろ手伝ってくれたし、まぁ教えてもいいだろう。だが・・・・
「・・・教えなきゃだめ?」
「あ・た・り・ま・え・で・しょ!」
「チッ・・・。ダメか。」
「今舌打ちした!?ねぇ!ちょっと!?」
「そんなことよりよく一緒の班になれたな。」
後ろでカルディナが「そんなこととはなによ!聞いてる!?」とわめいているがひとまず無視だ。
「第2班のリーダーが気を聞かせてくれた。あの人いい人。」
「そうか、後でお礼言っておかないとな。」
「ん、そうする。」
雑談をしていると、ギルマスが再度高台に上り、メガホンのようなものを手に持っている。
するとこう叫んだ。
「おまえら!準備はいいか!」
「「「「おうっ!!!」」」」
「いい返事だ!!我ら冒険者の力を今一度知らしめるいい機会だ!魔王軍なんぞに遅れを取るな!リーダーの指示をよく聞いて行動しろ!決してひとりで無茶して突っ込むなよ!全班!各門に向かって行進開始!リーダー!何かあったら魔法を打ち上げるなりなんなりして知らせろ!こちらの手が空き次第すぐに増援を送る!以上!」
「「「「オオォォォォォォォ!!!!!」」」」
・・・さすがギルドマスター。統率力半端ないね。これは尊敬せざるをえないかな。いつもこんな感じならかっこいいんだろうけどなぁ・・・。普段のギルマスのおっちゃんは・・・いややめておこう。
ギルドマスターの号令で一斉に各門へと散らばっていく冒険者たち。
「さて、俺たちもいくか。」
「私たちは弓だからもうちょい後ろにいるね。」
「あいよ。俺は、ギルマスを追う。どんな戦い方をするか見てみるとするよ。」
「頑張って。」
「おう。そっちもな。後ろに敵が漏れた時は短剣も使えよ?それにも結構な能力ついてるから。」
「ん。わかってる。持った時になんとなく能力は理解できたから。」
理解できた?専用をつけるとそうゆう風になるのかな?要検証だな。
「そうか、うまく使えよ。」
「ん。」
「カルディナも怪我するなよ?一応女性なんだから。」
「一応は余計よ!」
「ははっ、それじゃまた後でな。」
ギルマスは・・・・結構前にいるな・・・・。てか、あんなクソでかい大剣担いでるのになんであんなはやく走れるんだ?俺も本気出せばもっと早いんだろうけど・・・。流石に街中で本気は出せないしな。
・・・・・・・飛ぶか。
「【飛翔】」
呪文はなんとなく唱えた。
空高くまで上りギルマスの元へと高速で向かう。
「ヨウ、すごい。」
「あいつ、ほんと何者よ・・・。」
ギルマスのもとへ向かい飛んでいた葉、ギルマスのとなりに着地し、話しかける。
「おっちゃん!」
「ん?おぉ、ルーキーか。今どうやってきた?」
「飛んで。」
「・・・飛んでか。すげぇな。魔法も使えるのか。ってそういや空間魔法持ってたっけな。まぁ、いいや。さて、敵はすぐ目の前だぞ。準備はいいか?」
「十分!」
「その粋だ!んじゃ、まず俺からいくぞ!大剣技!【グランドバースト】!!!!」
大剣技!?なんだそれ!?そんなものもあるのか!?
ギルマスが肩に担いでいた大剣を振りかぶると刀身が淡く光ったと思いきや、それを地面に叩きつける。
すると、魔物の大群の中心部分で地面が盛り上がり、爆発する。
「「「「さすがギルマス!俺らも負けてらんねぇぜ!」」」」
「そらぁ!おまえら突撃ィィ!ツーマンセルを崩すなよ!ルーキーは俺とな!二人で行動しろ!一人では辛いからな!」
「「「「ひとりでできるのはあんただけだよッ!!」」」」
「そう褒めるなって。」
「「「「褒めてねぇよ!?」」」」
戦場でもこの流れやるの?
冒険者たちが一斉に魔物たちに向かっていくと後ろから声が聞こえた。
「遅くなりました!勇者と騎士団!ただいま到着しました!戦闘に参加します!」
・・・よりにもよってあの3人もいるし。リーダーは天上院 暮人か・・・。雪ちゃんまでいるのか。
これは顔隠しておいたほうがいいな・・・。
「おぉ、噂の勇者たちか。これは心強い。さっそく戦闘に加わってもらう。基本はツーマンセル。二人行動だ。いいな?」
「了解です!そちらの方は?」
「あぁ、つい先日ギルドに入ったルーキーだ。ってなんでお前さんフードなんてしてるんだ?」
「気にするな。何でもない。」
「そうか?ならいいが、視野が狭くなるからあんまりしないぞ?」
「問題ない。」
「なら、いいが・・・。さて、もう一発放っておくか。」
「さっきのか?ほかの奴ら巻き込みそうだが・・・。」
「ま、なんとかなるだろ。そらぁ!おまえらぁ!さっきの行くぞぉ!」
「「「「ちょ!おれらいるのに!?」」」」
「ウォラァァァ!大剣技!【グランドバースト】!」
「「「「ゲッ!」」」」
先ほどと同じように敵の中心部分で地面が盛り上がり、爆発する。
すると、敵が空を飛んでいる。・・・・それに冒険者も複数。
「「「「ほんとにやりやがったぁぁぁ!?」」」」
「敵の怪我した奴はすぐに下がって魔法で直してもらえー。」
「「「「一番の怪我の原因はあんただよっ!」」」」
「え?なんだって?もう一発いっとく?いい覚悟だ!」
「「「「マジすんません!もうやめて!」」」」
ギルマスが楽しんでいるのを後ろで見ていた葉は苦笑いしていた。
すると、天上院が話しかけてくる。
「あの、いつもこんな感じなんですか?」
「あー・・・だいたいこんな感じだな。ギルド内でもそうだったが戦いの時まであんな感じとは思いもよらなかったけど・・・。」
「流石、ギルドマスターと呼ばれてるだけあって攻撃の威力高いですね・・・。」
「まぁ、Sランク冒険者だしなぁ・・・。」
あ、やば普通に会話しちゃった。もう一回フード深くかぶっとこ。顔見えないように。
「では、俺らも行きますね。さぁ、みんな!特訓の成果を発揮するいい機会だ!頑張ろう!」
「「おう!」」
こいつはこいつで昔から無駄にリーダー感発揮するよな・・・。まぁ、実際あの中で一番強いのは天上院なんだろうけど・・・。
「さて、俺も行くかね。あ、ギルマス。」
「お?なんだ?ルーキー。」
「後で剣技ってやつ教えて。」
「おう!いいぞ。って言っても簡単なんだがな。ようは魔法の応用だ。剣に魔力を流して、自分がしたいことを思い描きながら放つだけだ。」
「そんだけ?」
「あぁ、そんだけだ。」
「簡単だな・・・。」
「魔力の量で威力も変わるからな、魔力の使いすぎには注意な。」
「あいよ。」
さて・・・オリジナル剣技でも作ってみますか・・・。
どこかに強そうな個体は・・・いないかな・・・。
キョロキョロと敵を探していると視界の端で雪ちゃんが襲われそうになっているのを見た。
「・・・チッ。」
すぐさま、無限を鞘から抜き敵を一閃する。
「大丈夫か?」
「あ、はい。はりがとうございます。」
「針?」
「噛んだだけです!って噛んでませんよ!?」
「どっちだよ。」
「うぅ。」
「ほら、とりあえず立って。まだ戦闘は終わってないですよ。」
「すいません・・・でも腰抜けちゃって・・・。」
「ほら、手貸すから。」
「あ、ありがとうございます。わっ!」
「ちょっ」
雪ちゃんが立ち上がった瞬間、よろけて葉を押し倒してしまう結果になった。
「イタタ、すいません。だいじょ・・・・うぶ・・・です??」
「なにすんだよ、雪ちゃん。」
「雪ちゃんじゃないです!ってそれよりも仁神君!?こんなところでなにを・・・」
・・・・あれ。フード取れてる。倒れた時に取れたかな・・・?失敗したなぁ・・・。
「あー、雪ちゃんが男押し倒してる~。」
そう、指差して笑うのはクラスメイトの一人、熊谷 由衣である。彼女は渡辺 沙織と仲がよく、一緒にいるところを何度も見かける。
「ってあれ?仁神じゃん。こんなところで何してんの?」
「・・・雪ちゃんに押し倒されてるの。」
「押し倒してないですって!よろけちゃっただけで・・・結果そうなっただけで・・・。」
「「結果的には押し倒してるじゃん。」」
「うぅ・・・。」
「あれ?仁神ってそうゆうキャラだっけ?違った気がするんだけど・・・。」
「いろいろあったんだよ。それよりも、後ろいるぞ。」
「え?」
熊谷が振り返ると、そこにはオークが棍棒を振り上げていた。
「キャァァ!」
キャァァじゃないだろ!
「くそっ。雪ちゃん、どいてくれ!」
「あ、はい!」
先生はあわてて葉の上から降りると葉は寝っ転がってる状態から、瞬時に立ち上がり地面を蹴る。
「オォォォラァ!!」
まず最初に振り下ろされようとしていた棍棒をパンチで弾き飛ばし、無限でオークの首を切り落とす。
スパンッ。ときれいな音を立てオークの首が飛び地面に落ちると当時に弾き飛ばした棍棒も地面に落ちた。
「ふぅ・・・。ほれ、熊谷大丈夫か?」
「え?あ、うん。ありがと。助けてくれて。」
「・・・一応、クラスメイトだしな。」
熊谷に手を貸し立ち上がらせると同時に後ろから声が聞こえてくる。
「由衣ちゃーん!大丈夫!?」
この声は・・・渡辺さんか・・・。フードかぶろ。
「沙織!どこいってたの!?」
「私が走るの遅いの知ってるでしょ!?それよりも怪我は!?」
「それなら大丈夫だよ、こいつが助けてくれたから。ってなんでフードしてんの?」
「キ、キニシナイデクダサーイ。オレハ、モウイキマース。」
「逃がさないわよ?」
肩を熊谷に掴まれる。
「ちょ、お前空気読めよ!離してくれ。」
「嫌だよーだ。」
「まっ!フードはやめっ!」
パサッと音をさて、フードが取れる。
「仁神君?」
「あー・・・渡辺・・・さん。」
「うっ・・・・ぐすっ・・・・。」
「えっ!?ちょっと!?なんで泣くの!?待てってこんな場所で泣いたら・・・。」
・・・ほら来た。
ドドドドドドドっと音を立て走ってくる音が聞こえてくる。
音の主は天上院 暮人だ。天上院と渡辺さんと熊谷、あともう二人いるのだがそれは後においておこう。普段この5人でよく遊んでいるのを見ている葉はわかっているのだ。天上院は葉のことを良く思っていないことに。なぜなら、渡辺さんがようにばっかり構うのことを面白く思っていないようで。
「きさまぁ!沙織を良くも泣かせたな!成敗・・・・って仁神じゃないか。まぁでも成敗ってことで。」
「どうゆうことだよ。」
「とにかく!貴様は今ここで殺す!」
「なんか物騒な事いってるけど、先に魔王軍倒してからな?」
「む、正論だな。とりあえずは一緒に闘ってやる。せいぜい足を引っ張るなよ?落ちこぼれ。」
・・・なんか上から目線だなぁ。まぁいいけど。
「はぁ・・・とにかく先生と熊谷、渡辺さんを守りながら周りの魔物を掃討ってことでいいか?」
「落ちこぼれのくせによくわかったじゃないか。いくぞ。」
天上院は両手剣を片手に突っ込んでいく。
「んじゃ、俺もいくか。」
付与魔法を試してみるかな。
「【付与:火】」
無限に付与魔法で火を付与してみると、紅のように刀身が赤く染まり炎を纏い始める。
「こうなるのか。よし。」
剣技・・・だったか?いや、刀だから刀技か。たしか魔力を剣に流すんだよな・・・。
無限に魔力を流すと、赤く染まっていた刀身がさらに赤く染まり出した。
よし・・・。
「刀技、【焔一閃】」
天上院が向かった反対側に向かって左薙ぎにひと振りする。
すると、刃は直接あたっていないにも関わらず、敵が斬れ、斬れたところから炎が吹き出す。
あ、やべ、素材・・・はまぁいいあ。
「仁神君すごい・・・。」
「お、渡辺さん。泣き止んだ?」
「うん。じゃなくて!なんで勝手に出て行ったの?心配したんだよ?」
「あー、それは悪いと思ってるが・・・。っと。渡辺さん。危ないからひとまず下がってて。」
「わ、わかった。後でゆっくりお話するからね!」
「きさまァァァ!戦わずに沙織と会話するとはいい度胸だ。すぐ成敗してやる!」
「とりあえず、周りの敵排除してくるな。」
「う、うん。頑張ってね。」
「あぁ。」
まとめて倒すほうほうはないかなぁ・・・。ていうかなんでこんな俺ら囲まれてるわけ?
『さきほど、走ってきた方が引っ張ってきたのでは・・・?』
あぁ・・・やっかいなことをしてくれたもんだ・・・。
葉が魔物を排除している時、ギルマスはというと。
「あれ?ルーキーのやつどこいった?まぁ、いいか!そーれ!もう一発いくぞぉ!」
「「「「マジでもうやめて!?」」」」
いかがだったでしょうか。いささか展開を急ぎすぎましたかね?それとキャラ崩壊申し訳ないです・・・。
ご要望などございましたらコメント、よろしくお願いいたします!




