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24 買い出し2

はい、お待たせいたしました!

最近なにかと忙しくて書く暇が取れず、だいぶ間が空いてしまいました。

今回も結構長めに書いてしまいました。すいません(´・ω・`)(´-ω-`)) ペコリ

※PVが10万!ユニークが2万を超えました!本当にありがとうございます!


 カルディナとライラと一旦別れ、一人武器屋に向かった葉。

 なぜ武器屋に向かったかと言うと、この世界の武器が一般的にどのような形をしているのか見に行くためだ。


「おじゃましまーす。」


 すこし大きな声でドアを開けながら武器屋へ入る。

 すると、奥から声が聞こえてきた。

 

「・・・あぁ、いらっしゃい。」


 そこには、髭を長く伸ばした小さいおじさんが椅子に座りながら武器を磨いていた。


「おっさん、ドワーフ?」

「そうだが?」

「へぇ、ドワーフって初めて見た。」


 この世界に来て、初めてドワーフを見た。結構背が小さいんだな。


「そうなのか。まぁ、今じゃ人の街に住んでるドワーフも少なくなった方だな。」

「昔は結構多かったのか?」

「あぁ、昔はもっと人と交流していたと聞く。なんでも、人間が無茶な要求ばっかりするようになったから離れた奴が多かったそうだ。」


 そんなことがあったのか。昔の奴らはいったいどんな要求をしたんだか・・・。


「いまはもう無茶な要求なんてないけどな。それでも仲間たちは人間を毛嫌いしている。」

「へぇ・・・。まぁ、昔のことは昔のことだ。俺たちは今を生きてるんだからな。昔のことは関係ないだろ?」

「・・・変わった坊主だな。たしかに昔のことは関係ない。それを今を生きる俺たちまで引っ張る必要はないわな。」


 ・・・なんか俺、結構らしくないこといった気がする。


「んで、今日は何しに来たんだ?」

「あぁ、そうだった。細剣と短剣を見に来たんだ。」

「それならあっちの棚の方だな。」


 ドワーフは葉の右側を親指でさしながら言った。


「了解。」


 しばらく、どんなものがあるのか眺めているとドワーフが話しかけてきた。


「細剣は坊主が使うのか?」

「いや、俺の仲間にエルフが一人いるんだが、そいつが使えるの細剣か短剣って話だったから。」

「そうか、なら坊主はなにを使っているんだ?」

「俺か?俺は、刀っていう剣だな。」

「刀?ちょっと見せてもらって・・・って今は持ってきてないのか。」

「いや?ちょっと待っててくれ。」


 そう言って葉は【アイテムボックス】を開き、無限を取り出した。


 紅の方はおいそれと人前で出すわけには行かないからな。


「坊主、空間魔法使えるのか。」

「あぁ、使えるぞ。あ、内緒にしといてな?後がめんどくさい。」

「たしかにな。わかった、見なかったことにしておこう。」

「そうしてもらえると助かる。と、ほれ。これが刀だ。」


 そう言って鞘に入ったままの状態で無限をドワーフに手渡した。


「ほう・・・これは刀というのか。剣と皆呼んでいるからわからなかったぞ。それにしてもこの剣、いや刀は・・・魔剣か?」

「へぇ、よくわかるな。」

「ドワーフだからな。武器や防具、鉱石系には詳しい。」

  

 やっぱりドワーフは鍛冶が得意なのか。だいたいイメージ通りだな。


「ふむ・・・これは、絶対に壊れないのか・・・。研ぐ必要もないと・・・。またすごい代物を持ってるな坊主。」

「そこまでわかるのか。流石、ドワーフだな。」

 

 実際、人目見ただけでそこまでわかるのは驚いた。これは長年積み重ねてきた技術と観察眼の賜物だろう。職人っていうのはすごいな・・・。そういや、製造職の人は長年やってるとそのうち見ただけでダメか良いかが分かるようになるって何かの小説だったかテレビでやってた気がする。


「こんな業物、久々見たわい。だが、この魔剣の能力はわかるが、なんの素材を使われておるのか全くわからん。どんな金属なのかも見当もつかないわい。」


 たしか、刀を作るときに使うのは玉鋼だった気がするな。玉鋼を作るには、たたら吹きという日本独自の製法で、砂鉄から作れたはずだ。年代毎に方式が変化し続け、現在では永代だたらという屋根のあるところでたたら吹きを行う製法をとっているらしい。この永代だたらというのは江戸時代に確立したと本で読んだことがある。その本によると実際に作成から炉の破壊まで「一代」(ひとよ)、つまりは3日3晩かけてようやく玉鋼が1t未満を作れるらしい。


 なんでこんなに詳しいかって?アニメで刀が使われた作品が多かったから作り方が気になって図書館に行ったりインターネットで調べたりしたからだ。


 金属のことは教えないほうがいいよな・・・。技術レベルを無理にあげる必要もないだろう。


 そのことをほかのクラスメイトたちもわかっているといいのだが・・・。


「坊主、この刀に使用されてる金属って何か知ってるか?」

「いや、俺にはわからないな。それは親父がダンジョンに潜った時に偶然拾ったものを俺がもらっただけだから。」

「そうか・・・。これがただの鉄ではないということならわかるんだがなぁ・・・。」


 そこまで分かるなら上出来だと思うぞ。おっさん。


「うちの店にも鉄で作った刀ならあるが、これと全く違うからな・・・。」

「その刀、見せてもらってもいいか?」

「あぁ、いいぞ。ちょうどお前さんのすぐ後ろにある。とってくるといい。」


 ドワーフに教えてもらった場所をみてみると、模様も何もついていない真っ黒の鞘に入った刀があった。


「あぁ、あそこか。」


 言われたとおり、その刀をもってドワーフのいるところまで持っていく。


「抜いてみろ。」

「わかった。」

 

 シャリンッ。

 大きな音を立て、鞘から抜かれる。


「この鞘は鉄でできてるのか。」

「あぁ、本当は木の方が良かったんだが、そこまで予算がなくてな。仕方なく鉄で作った。」

「鉄より、木で作るほうが金が掛かるのか?」


 普通は、金属の方が高いと思うんだが・・・。


「木で鞘を作る時に掛かる金が金貨1枚。鉄で作る時に掛かる金は銀貨60枚掛かる。」

「銀貨40枚差は痛いな・・・。」

「あぁ、木で作ったとして売れなかったらなんの儲けにもならねぇからな。まぁ、それでだ。そのうちの店の刀と、小僧のこの刀の、刀身をよーく見比べてみろ。」


 こっちがおっさんの店で・・・俺の刀が・・・ホントだ。よく見ると全然違って見える。


「よく見ると全く違って見えてくるな。俺の刀の方が金属がきめ細かいように見える。」

「おっ、小僧。いい目してるな。そうだ、うちの店の刀の方が不純物がかなり残っている。それに対し、小僧のこの刀には不純物がほぼ入っていないんだ。だから小僧の方がきめ細かく見えるんだ。」

「へぇ・・・。そうゆうふうに見るのか・・・。初めて知った。」


 このおっさん、すげぇな。この店気に入ったわ。


「小僧はいい観察眼持ってるからそのうち鑑定士とかになりそうだな。ハッハッハ!」

「いや、俺には剣士っていう職業ジョブ持ってるし・・・。【鑑定】スキル取れたとしても鑑定士にはならねぇよ。」

「まぁ、武器の見方がわかりゃ、【鑑定】なんぞ使わなくても武器の価値が分かるようにそのうちなるわい。」

「おっさんは【鑑定】スキル持ってるのか?」

「一応は持ってるが、使ったことはまだ一度もないな。使ったところで目でみた結果とおなじになるからな。そうゆうふうに師匠に教えられた。」

 

 このドワーフの師匠は強者だな・・・。この世界、スキルが存在し日常生活に組み込まれているこの世界では珍しい人材だ。


「その師匠はすごかったんだな。」

「すげぇなんてもんじゃなかったぜ。ドワーフでもないのに、ましてやスキルを使ったわけでもないのに俺らよりも正確に価値を当ててくるんだからな。」

「ドワーフじゃなかったのか?」

「あぁ、その人は人間だ。ドワーフよりも優れた観察眼を持つ人間なんて初めて見たもんで里の奴らはみんなひっくり返っちまってよぉ。あの時はおもしろかったぜ。」


 相当にいい目をしていたんだな・・・。


「その人は金属や宝石、武器も詳しかったが、いろんなことを知っていた。里の連中からは先生なんて呼ばれてたな。」

「へぇ、ドワーフたちからしたらその人はみんなの師匠ってところか。」

「ま、そんな感じだな。おっと、話してるうちにもうこんな時間だ。」


 ドワーフがそう言うので、葉も腕時計へと目を落とす。短針は5のあたりを指していた。


「かなり喋ってたんだな。こんなこと話したの小僧、お前さんが初めてだぜ。」

「そりゃ、おいしい思いをしたな。ほかの人間は知らないのに俺だけ知っている。これは嬉しい。話してくれてありがとよおっさん。」

「いい武器を見せてもらった礼だ。話すくらいならいくらでも聞かせてやる。だからまた来いよ。お前さんにはいろいろと武器に関して師匠から教えてもらったこと教えてやるから。」

「それは楽しみだ。もっとこの世を満喫できそうだよ。今日は楽しかった。また来るよおっさん。」

「あぁ、こちらこそ楽しかったぞ。それと、俺の名前はバルブロってんだ。」

「そういや、こんな長い時間話したのに自己紹介がまだだったな。バルブロ、いい名前じゃないか。俺は葉だ。」

「ヨウか。覚えておこう。唯一ドワーフの秘密を明かした人間だと。」

「その言い方、なんか重いな。胸に刻んておくよ。んじゃ、またな。」

「おう。またこいよ。」


 その言葉に片手を振ることで返し、葉は店を出る。


「さて、夕飯まであと1時間くらいか。旅の準備でもするかね。テントに食材、あとは・・・地図だな。」


 さて、まずはテントを売ってるところを探すかな。


『それでしたら、いいところがありますよ。』


 お、リラ。ごめんな、しばらく放置して。


『いえ、マスターが楽しく会話しているところが見れてこちらとしても嬉しい限りです。』


 そうだなぁ、こんな会話が弾んだことなんてここ数年なかったからなぁ。

 それで、テントを売ってるいいところとは?


『はい、ではナビゲートしますね。まず-------』


  


 ~~数分後~~

 



 はい、リラに言われるがまま進みあるところにつきました。

 

「いらっしゃいませ~、冒険者ギルドへようこそ~。」


 冒険者ギルドです。

 え?なんで冒険者ギルド?


『マスター、クエスト掲示板の右上にある依頼書を取ってください。』


 ・・・・はい。えーと、これか?

 えーと・・・ワイバーン20匹討伐しある物を手に入れてくること・・・?報酬、魔法のテント等・・・。


 魔法のテント!?なにそれ。


『はい、中に入る人数によって中の大きさが変わるまさに魔法のテントです。テントの外見の大きさは変わりません。テントを建てる時もボタンひとつです。』


 ・・・そりゃまたすんごい代物で。

 ちなみに、それを作ることは可能?


『できますが、マスターの魔力の高さを持ってしてもおそらく魔力枯渇して気絶するかと。』


 うわぁ、それはやりたくない。


『このぐらいの魔道具を作るのに最低でも10人でやるものですから。マスターお一人でも成功しないことはありませんが、マスターの付与魔術は取得したばかりなのでレベルがまだ足りないかと。』


 あぁ、そういやそうだったな。取ったこと忘れてた。

 強奪で取ったスキルのレベルってどうなるんだ?


『もとの持ち主が持っていたスキルレベルと同じになります。』


 ふむ。まぁ、今回は依頼があるんだし、せっかくだから受けてみるか。

 

 受付まで依頼書を持っていき、おねぇさんにこう聞いてみた。


「おねぇさん。この依頼受けたいんだけど。ここに書いてある<ある物>ってなに?」

「あ、はい。それですね。ちょっとお待ちください。えーと・・・その依頼の詳細の紙は・・・あれ?どこやったかな?」


 ・・・このおねぇさん大丈夫かな?よくみると机の周りが書類で埋もれてるし。整理整頓はちゃんとしようよ・・・。


「うーん?こっちかな?・・・・あった!えーとですね。ある物っていうのはワイバーンの角だそうです。なんでも、角は薬の材料になるんだとか。」

「へぇ・・・。つまり、角を20本とってくればいいのか?」

「ワイバーンの角は2本なので40本ですね。」

「40本か・・・。場所は?」

「王都西門から出ると目の前に大きな山が見えると思うのですが。」


 山?あぁ、あったような気がする。


「その山頂だそうです。」

「わかった。今から行ってくる。」

「はい、では受領しますので、ギルドカードをお渡しください。」

「ほい。」


 まだ5時20分・・・6時までには帰って来れるな。


「Fランクですね。失敗した場合は---」

「大丈夫だ。失敗はしない。」

「わかりました。では、気をつけていってらっしゃいませ。」

「あいよ。」


 そう言って、ギルドカードと角を入れるための袋を受け取ったあと、走って西門に向かう。



 ~~1分後~~


  

 走って息を乱したのを深呼吸し戻したあと、門番に話しかける。

 

「ハァ・・・。今から依頼に行ってくる、通してくれるか?」

「6時になったら門は閉まるが、大丈夫か?」

「問題ない。10分で片付けてくる。」

「そうか、ではギルドカードを拝見。」

「ほい。」

「よし、では行ってこい。今回だけ遅れても5分だけ空けといてやる。早めにな?」

「あぁ、感謝する。」


 さて・・・どう行こうか。山頂だろ?

 風魔法の新しい使い方を模索するかな・・・。

 うーむ・・・風を使って空を飛ぶ?やってみるか。


 イメージはどうするかな・・・。うーん・・・わからん。


『背中に羽根があり、それにより空を飛ぶというイメージでどうでしょう。』


 お、それ採用。名前はそうだな。【飛翔】でいいや。

 【飛翔】!

 心の中でそう唱えると背中に風が集まってくる感じがする。

 

 これを動かすと・・・。おっ、飛んだ。


 んじゃ、山頂までひとっ飛びしますか。

 




「意外にはやく着いたな。」

 

 西門の前で飛んでから約3分、その時間しかかからずに山の山頂にたどり着いた。


「んで、着いたそうそうにワイバーンたちに囲まれているわけだが。」


 周りからグギャァァァ!と一斉に吠える声が聞こえる。


「どうやって倒すかなぁ。一体一体ちまちまと倒すのは面倒だしなぁ。」


 そう呟くと一体が葉に向かい飛んできた。


「グギァァァァ!!」

「うるさい。」


 そう叫びながら、無限を取り出し、頭から一刀両断する。


「あ、角大丈夫かな?大丈夫そうだ。雷使ったら焦げて使い物にならなくならそうだしなぁ。水か?頭に水まとめて窒息させればいいか。ちょうど、雲が近いしな。あれの水使うか。」


 イメージは、水の塊を頭に固定する感じで。

 

「【水の怒り】」


 名前は適当に言った。別に名前はどうでもいいだろ。多分使うの今回だけだし。


 パチンッ。

 指を鳴らすと、周囲にいたワイバーンの頭に水が現れる。

 それに苦しみ、次々と空を飛んでいたワイバーンが落ち、地面でじたばたともがいたあとピタリと止まる。


「よし、窒息死したかな。」


 すると、バハムートが話しかけてきた。


『かなりえぐいやり方をするの。葉』

「まとめて倒すのにちょうど良かったからな。」


 さて、角を回収しよう。

 無限で角を根元から斬り、おねぇさんからもらった袋の中に入れていく。


「20体どころか30体くらいいたな。まぁいいか。あとは、魔石を取って終了かな。」

『あと、ワイバーンの討伐照明は角もありますが、目も回収しておくとよろしいかと。』

「うわぁ・・目もかぁ。あんまりえぐりたくねぇなそれ。しょうがない・・・やるか。」


 ゴリッゴリッ。

 倒すのに時間はかからなかったが、素材を集めるのに時間がかかる。 


「これでいいかな。さて時間は・・・。」

 

 腕時計に目を落とす。長針は11のあたりを指していた。


「うわ、あと5分しかねぇじゃん。ハァ。【転移】で帰るか。」


 【転移】、王都西門前。


 そう心の中で唱えると、スッと景色が変わる。

 景色が変わり終えると、門番の人が驚いていた。


「お、門番のおっさん。ただいま。」

「・・・いまどうやって帰ってきたんだ?」

「魔法だけど?」

「魔法・・・。それにしても早いな。依頼はなんだったんだ?」

「ワイバーンの角を40本ほどかな。」

「ワイバーン!?ランクBのモンスターじゃねぇか。お前さんランクいくつだっけか?」

「Fだけど・・・。」


 そう言うと、門番のおっさんは目を見開き口を開けたまま固まる。


「FがBランク狩るってどうゆうことだよ・・・。まぁ、いいや。ほれ、はやく入れ。」

「おう、あんがとな。おっさん。」


 そういい、冒険者ギルドへと走る。


 ギルドに到着し、ドアを開けると、ギルドマスターが仁王立ちしていた。


「・・・おっちゃん。なにしてんの?」

「そりゃお前、FランクがBランクの依頼受けて行ったって聞いたからな。見に来た。」

「また野次馬かよ。暇なのかよ。」

「暇じゃないぞ?ただ、今日の仕事は終わったからな。暇になっただけだ。」

「やっぱ暇なんじゃねぇか。」

「そういうな!ハッハッハ!」

  

 呑気な人だな。まぁ、いいとは思うけど。


「んじゃ、おねぇさん。依頼やってきたから頼んでいい?」

「あ、はい。えーと、ワイバーンの角40本でしたね。では、袋ごとこっちにいただけますか?」

「えーと、ほい。あと、目と魔石ってどうしたらいい?」

「それは、後で討伐の報酬をお渡しするときに頂ければその分も加算しますので、いま渡しちゃってくれますか?」

「んじゃ、こっちもほい。」

「はい。では確認しますね。ギルマスと喋ってお待ちください。」

「・・・・え?」


 そう聞き返すと後ろから肩を掴まれる。

 振り返るとにっこりとギルマスが笑っていた。

 はっきり言って不気味だ。


「はぁ・・・喋ってろって言ったってなぁ。なに喋るんだよ。」

「そりゃ、お前どうやってワイバーンを倒したのか、だよ。」

「こうやってだ。」


 そういって葉は指をパチンと鳴らす。

 今回は雲がないので空気中の水素をつかう。

 おっちゃんの頭に水が集まっていく。


「ゴボッ!ゴボボボボボボ!」

「解除。」

「がはっ!はぁ・・・はぁ・・・。殺す気か!」

「どうやって倒したのか聞いてきたから実際にやった。反省はしてない。」

「やり方があるだろうが!」

「んなもんは知らん。実際に見に受けてみるのが一番の理解方法だと考えてる。」

「はぁ。まぁいい。で、これで窒息させて落としたんだな。」

「あぁ、案外簡単だった。」

「そりゃ、お前。こんな魔法使えるなら簡単だろうがよ。」

「他にもやろうとしたことはあるぞ。火魔法で体の内側から破裂させるとか。」

「エグいな・・・。俺にはやるなよ!?」

「流石にやらねぇよ。」


 そんな風にしゃべっているとおねぇさんが鑑定し終わったようでこっちにくる。


「ヨウさーん。鑑定おわりましたよー。まず、依頼報酬のほうで、魔法のテントと金貨20枚。討伐報酬の方も合わせると合計金貨35枚ですね。あと、昨日預かっていた薬草の報酬で銀貨50枚です。」

「ほい。意外に金もらえたな。」

「それと、今回の依頼完了でランクがFからBにランクアップします。」

「FからBって、なんでそんな飛び級した?」

「そりゃ、Bランク狩れるのにFなのはおかしいってことでBランクだ。」


 後ろからギルマスのおっちゃんが言ってきた。


「まぁ、上がるのは嬉しいからいいか。」


 魔法のテントと、金貨合計35枚銀貨50枚が入った小袋を【アイテムボックス】に投げ入れる。


「んじゃ、今日は帰るわ。」

「はい、おつかれさまでした。」

「んじゃまたな、坊主。」

「はいはい。」

「俺の扱いだけひどくない!?」

「「ギルドマスターだし。(なので。)」」


 俺とおねぇさんの声がハモる。


「ギルマス言われてやんの!」

「ギルマスのくせにだせぇ!」

「お前らァ・・・・。覚悟しろやぁぁぁ!」

「「げっ!こっちに来た!」」


 このギルドはいつも騒がしいなぁ・・・。


「んじゃ、おねぇさんまたね。」

「はい、お待ちしておりますね。」


 片手で挨拶し、ギルドからでて、宿に向かう。

 ふと時計に目を落とすと短針はちょうど6のあたりを指していた。


「ちょうどいいな。」


 宿はギルドの目の前なのですぐについた。その足で食堂に向かう。

 食堂の扉を開けると、カルディナとライラが喋っていた。葉が入ってきたのを見ると話しかけてくる。


「「遅い!」」

「えぇ!?時間ピッタリだぞ?」

「普通時間を約束したらその10分前にはついてるものなの!」

「そ、そうなのか。」

「ヨウ、あのあと、どこいってたんですか?」

「ん?あぁ、武器屋に行って店主と仲良くなって、そのあとはギルドに行って依頼受けて完了してきた。」

「なんの依頼受けたの?」

「ワイバーンの角40本。」


 そう言うと、門番のおっさんの時みたく二人の顔が固まる。


「ワイバーンって・・・なんでそんなもの受けてんのよ。」

「いや、報酬に魔法のテントってあったからさ。これから旅するのに必要かと。」

「あぁ、なるほどね。」

「それはそうと二人共、夕飯は?」

「ヨウが来るの待っててまだ食べてないですよ。」

「そうなのか、それは悪かった。おっちゃーん!夕飯3人分よろしくー!」


 厨房に向かって言うと、すこし間があいて声が帰ってくる。


「あいよー!席座って待ってな!」


 いつもどおりのおっちゃんの声が帰ってくる。

 そして、パタパタと足音が聞こえ、マリーが水を持ってくる。


「お水どうぞ~。」

「あぁ、ありがとさん。」


 マリーの頭を一回撫でる。

 気持ちよさそうにマリーは目を閉じる。

 すると、ライラがこっちを見ている。


「ん?ライラもして欲しいのか?」

「べ、別にいいです。で、でも、ヨウがしたいっていうならしょうがないですね。(チラッ」


 ・・・かわいいやつめ。


「しょうがないな。ならやらせてもらうぞ。」


 ナデナデ。

 するとライラも気持ちよさそうに目を閉じる。

 

 しばらくすると厨房から夕飯をもったおっちゃんが出てくる。

 左手でマリー、右手でライラをなでているのを見てこういってきた。


「ほれ、今日の夕飯は、豚カルビ丼だ。・・・っておまえらなにしてんだ?」

「いや、撫でて欲しいっていうから。」

「娘はやらんぞ。(キリッ」


 と、そう断言したおっちゃんの後ろには女将さんが。


「バカなこと行ってないで、はやくあとひとつもってきな!」

「う、うーい・・・。」


 そうしょぼくれるなおっちゃん・・・。狙ってないから。


「さて、そろそろ終わりだ。夕飯にするぞ。」

「「後でまたやって!」」

「・・・ライラはともかく、なぜマリーも?」


 と、そう聞き返した。

 後ろでは女将さんが頭を抱えながら、こうつぶやいていたのは知るよしもない。


「あれは、相当鈍いねぇ・・・。マリーも大変だね。」


 

 


 夕飯も終わり、部屋の戻って後は寝るだけだ。


「はぁ・・・今日は疲れた。明日の準備をしてそろそろ寝るか。」

「そういえば、旅に出るって行ったけど。」

「あぁ、そう言ったな。」

「次はどこに行くの?」

「・・・まだ決めてないな。」

「ダメじゃん。」


 それを決めていなかった。どうするか・・。


「まぁ、まだ王都にはいる予定だし、そう急ぐこともないだろう。」

「ん。明日はどうする予定?」

「そうだなぁ・・・。ライラの武器を買いに行こうか。弓を買いに。」

「弓!いいの?」

「あぁ、構わないぞ。金はまだあるし、それにライラだって弓がないと戦えないだろう?」

「剣も使えるよ?」

「剣は俺がなんとかしよう。」

「ん、わかった。明日は武器屋だね。」

「それから、あと地図も買わないとな。あと旅の途中の食材。」

「ヨウ、料理できるの?」

「まぁ、できるぞ。」


 葉の家は共働きだったため、自分で飯を作る機会が多かった。たまにめんどくさくて出前を頼んだりも下が、料理に慣れてきてからは自分で作っていた。


「わたしも出来るから、順番で作ろうか。」

「そうだな。ライラの料理も食ってみたいしな。」


 そういってライラの頭をナデナデする。

 すると、ライラはまた目を閉じて気持ちよさそうにしている。


「フニャァ・・・」


 そして、やめようとすると手を掴んできてこういった。


「・・・もっとして?」


 葉の中で何か貫かれる音がした。

 今度は抱きしめながら横になり、ナデナデしていると。ライラからもギュッと抱きしめ返してきてくれた。


 そろそろ理性が飛びそう・・・・。いや、まだだ!まだ終わらんよ!?理性よ!踏ん張れ!


「スゥ・・・・・スゥ・・・・・・。」

「・・・?ライラ?寝たか。」


 安心して寝てしまったらしい。

 

 まだ子供だな。


「・・・俺も寝るか。」


 ライラの腕はまだ俺の体を抱きしめている。


 う、動けぬ・・・。しょうがない、このまま寝よう。


 それにしても、理性よく頑張ったな。

 瞼がだんだん重くなってきた・・・・・。


「フゥ・・・・・・フゥ・・・・・。」


 






 葉が完全に寝てしまったあとライラは葉の胸の中でこうつぶやいた。

 

「襲っても良かったのに・・・。」


 このことを葉は寝ているので全く知るよしもなかった。 

 



はい、後半ちょっとグダりましたね。や、やめろ!そんな目で私を見るな!

葉が王都から出るのはいつになるやら・・・。

※魔剣術、魔銃術を葉専用のスキルに変更します。

 <魔剣術>

    今のところ葉専用のスキル。

    全ての刀剣を扱うことができ、その中でも魔剣を扱うことに特化したスキル。

 

 <魔銃術>

    今のところ葉専用のスキル。

    全ての銃を扱うことができる。その中でも魔銃を扱うことに特化したスキル。


と、こんな感じにします!いやぁ、ライラさんのステータスに細剣術と短剣術を書いたので、魔剣もたせるのどうしようってなりましてね?なので、普通の細剣術でも魔剣を使えるようにします!魔剣術が魔剣の100%を引き出せるとしたら普通の武術スキルは60%くらいの力を引き出せるてきな?そんな感じです!説明下手ですいません!


ご要望などございましたらコメント、よろしくお願いいたします!

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