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19 精霊契約3

お待たせしました!精霊契約の話は今回が最後になります!

そしてなんと!PVが4万!ユニークが1万!ブクマ数が200を到達しました!本当にありがとうございます!

大勢の方々に見ていただけるとは嬉しい限りです!

これからも皆様のご期待に添えるよう頑張っていきたいと思います!

ではどうぞ!

「よし!こんなものでいいだろう!」


 神獣たちと契約するにあたって、神獣王であるバハムートに一発与えることを条件に提示された葉は、新しく魔銃の作成に励んでいた。

 

《はぁ。やっと終わったか。》

「あぁ、待たせて悪いな。だが、もう少し待ってくれ。もうそろそろ終わるから。」


 ちなみに、今回作る魔銃はこんな感じだ。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

名前:鳴神なるかみ

武器カテゴリ:拳銃リボルバー

属性:雷

特殊能力1:弾無限

特殊能力2:威力極大

特殊能力3:不壊

特殊能力4:炸裂弾

特殊能力5:反動極減

                      作成開始

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 


 よし!制作開始だ!。ポチっと。


 ボタンを押したとたんに、制作画面に亀裂が入り、粉々に砕け散り空中を欠片が舞う。それが急速に葉の右手に集まり、銃の形を作っていく。

 

《む!?》

「よし!出来た!」


 今回、形をイメージしながら作ったため、その形の銃が出来上がった。

 イメージしたのはトーラス社のレイジングブルというダブルアクションのリボルバーだ。

 葉の父親はミリタリーオタクなこともあり、レイジングブルのガスガンを持っていた。それでよく家で的に向かって撃って遊んでいたので、一番イメージしやすかったのであろう。

 銃身は黒色で、グリップ部分は茶色。銃身の部分に黄色で銃の名前が彫ってある。まさに中二病にうってつけの銃だ。


《お主、今何をしたんじゃ?》

「ん?魔銃を作ったんだよ。俺のスキルを使ってな。」

《魔銃を作るだと?》

「現にここにあるだろ?」

《そんなスキル聞いたことも見たこともないな・・・。》

「まぁ細かいところはいいじゃねぇか。とりあえずやろうぜ。」

《そうだな、では配置につくが良い。》

「あいよ。」

『マスター、油断しないでくださいね。』


 わかってる。・・・てかリラさんここで喋れたんだ。さっきから全然喋ってないから無理なのかと思ってた。


『神獣と呼ばれる存在に呆気を取られていました・・・申し訳ないです。』


 まぁ、謝ることはないよ。これから俺と契約してもらうんだから徐々になれてもらえばいい。

 

『了解しました。あと私のことは、呼び捨てで構いませんよ?』

 

 ・・・わかったよ。リラ。


『ありがとうございます。ふふっ。』


 ・・・また笑った?まぁいいか、気のせいだろう。


《準備はいいか?》

「あぁ、いつでもいいぜ。」


 そう言って葉は鳴神を手に戦闘モードへ切り替える。

 葉は一度、大きく深呼吸をし、こういった。


「ふぅ・・・・。じゃあ、いくぜ?」

《いつでもくるが良い。》


 鳴神をバハムートに向け、引き金を引くと重く乾いた音がなる。

 ドパンッ。

 

 音が響き、弾の向かった先を見ると、バハムートがシールドのようなものを貼っており、阻まれる。


「ちっ・・・そう簡単には行かないか。」

《あたりまえじゃ、神獣王をなんだと思っている。》

「そうだな、推測では全属性を持ってはいるが、イフリート達、各属性の頂点を100という数値で仮定して、80位の属性を全属性ってところかな。」

《・・・・なるほど。なかなかに的を得ている。だが、一つ間違いだ。》

「なに?80ではなく90とか?」

《100という仮定だと、95だ。》

「・・・なかなかに高いじゃないか。」

《さぁ、このシールドをどう破る?》


 そこだ、それが問題なのだ。シールドを破るにしても、力が足りない。ならば・・・・。


「紅!」


 左手に紅を呼び出し、【炎刀】を使いながら鳴神のシリンダーは6個、【炸裂弾】を6発打ち込んだらどうなる・・・!


 瞬時に8本の炎刀が葉の背後に浮かぶ。


「切り刻め!【炎刀】!そしてっ!【炸裂弾】装填!砕け散れぇぇぇ!」


 ドパンッ、ドパンッ、ドパンッ、ドパンッ、ドパンッ、ドパンッ。

 

 左手には紅、右手には鳴神。それぞれを駆使してバハムートに向けて畳み掛ける。

 

《む、むぅ・・・一発一発が重いな。》


 そうバハムートがつぶやいた否やある音が響く。


 ピシッ


《!?》


 バハムートは驚愕しながらシールドを眺めると、そこには亀裂が入っていた。

 

 葉はそこを見逃さずに、行動に移す。


「【炎纏】【飛刃】!」


 2個続けて能力を使い、亀裂の入った箇所をめがけて【飛刃】を放つ。 


 するとシールドがパリンッと音を立て砕け散る。


《なにっ!?》

「まだ終わりじゃないぜ?」

《っ!?》 

 

 いつのまにか目の前まで来ていた葉に対し、驚きの顔を見せるバハムート。

 葉は至近距離で鳴神を構え、再度【炸裂弾】を装填し撃つ。


 バハムートはそれを手で弾こうとした瞬間、弾が連鎖爆発を起こす。それにより手がはじかれ後ろに持っていかれている。


 チャンスだ。葉は続けて引き金を弾きながら、バハムートの防ごうとする手を弾いていく。


《・・・おいおい、バハムートが押されてるぜ?こりゃあいったいどんな冗談だ?》

 

 ここで、イフリートが口を開いた。続けて、リヴァイアサンがこういった。


《・・・冗談なんかじゃないわよ。あの坊や、いったい何者なの?》


 葉には、この言葉は届いてはいない。なぜなら、戦闘に集中しすぎるあまり、ゾーンに入っているからだ。


 葉は昔からそうだった。普段は面倒くさがりなのだが、いざとなると必ずゾーンに入る。小学校のころにやっていた剣道の試合の時もそうだ。開始と宣言された途端、周りの音が消え、極度の集中状態になる。竹刀が自由自在に動き、相手の攻撃をいとも簡単に弾き、必ず2本、先行先取で勝つ。それが当たり前になっていき、つまらなくなった葉は剣道をやめてしまった。


 この感覚は久しぶりだ・・・。相手の隙を見つけると、すぐさま思い通りに体が動き、相手の行動を乱していく。


 次第に、両手が同時に後ろにもっていかれたバハムートは素直に驚いていた。


《これほどの力を持つ者がいるとは・・・恐れ入った。》


 葉はバハムートの額に鳴神を向け、引き金を引く。

 弾がバハムートの額に吸い込まれていき、当たった瞬間、爆発を起こした。


《それまでっ!》

 

 聖の神獣、白虎が大きく吠える。


 葉は、この言葉に体をビクッとさせ、元の感覚へ戻す。


「ふぅ・・・終わったぁ・・・。」


 大きく大の字に寝っ転がる葉。


《大丈夫ですか?バハムート。》

《あ、あぁ。問題ない。最後のは、流石に効いた。》


 額を手でこすりながら後ろに持って行かれていた頭を起こすバハムート。


「あぁ。悪いなバハムート。最後のは痛かったろう。すぐ治してやる。」


「【ヒール】」


 本来なら、無詠唱で使えるのだが、先程まで極限の集中状態にあったのでそんなことは忘れてしまっている。

 

《お、痛くなくなった。感謝するぞ、主殿》

「主殿ぉ!?」

《主殿。忘れてはいまいか?この試練は私に一発入れたら精霊契約を結ぶというものだぞ?》

「いや、でも流石に主殿は・・・。」

《ならば、なんと読んだらいい?》

「普通に葉で頼む・・・」

《わかった。これからよろしく頼むぞ。葉。》


 すると、いつのまにか周りに居たイフリートたちが一斉に声をあげる。


《《《《《《《《よろしく!》》》》》》》》


「あぁ、みんな。これからよろしく頼む。」


『では、契約を結ぼう。我ら神獣はこれより、葉と契約し、その生涯を支えることを誓おう。』


 重くない?その内容。


「あー、今だから言うけど。俺もともとこの世界の住民じゃないが、それでも良いか?」

《今更何を言うかと思えば、そんなことか。》


 そんなことって・・・。


《そんなことは気にせんよ。我らは葉が気に入ったのじゃ。だから、葉についていく。それで良いではないか。》

「そうか・・・。そうだな。ありがとよ、バハムート。」

《わかれば良い。まぁ、気にならないと言ったら嘘のなるんじゃがな・・・。》

「おいっ!はぁ・・・まぁいいか。」

《それで?葉はこの世界の住民ではないのだったらいったいどこから来たんだ?》

「俺は、地球というところからこの世界に勇者召喚で呼び出されたんだ。つまりは勇者の一人だな。」

《なるほど。勇者か。一人ということは勇者は複数人いるということじゃな?》

「そうなるな。まぁ、そんなことはいいじゃないか。」

《そうじゃな。皆の者、拳を合わせよ。》


 葉の頭の上で次々と手が、羽が、頭が出されていく。


《葉。下から手を合わせよ。》

「あぁ。これからよろしく頼むぜ。みんな!」

《おぅ!》とイフリート。

《はい!》とリヴァイアサン。

《はーい!》とガルーダ。

《・・・うん。》とフェンリル。

《もちろんよ。》とシヴァ。

《あいよ!》と麒麟。

《こちらこそよろしくね。》とテュポーン。

《よろしくお願いします。》と白虎。

《あぁ。》とウロボロス。


 コツンと一斉にぶつけると、葉の体が光につつまれる。


「うぉ!?なんだこれ!?」

《これで契約完了じゃ。》

「え?これで?拳合わせただけだぞ?」

《まぁな。だがこれが精霊契約というものじゃ。契約主と心を同調させ主の生涯を終えるまで共に生きる。そうゆうものじゃ。》

「へぇ・・・ってことは、俺が元の世界に帰ってもみんなもついてくるのか。」

《そうなるな。》


 そうか・・・元の世界に帰ったらみんなを出したら危険だな。・・・帰れたらだけど。


《では、元の場所に戻ろうかの。葉。》

「あぁ、そうだな。みんなはどうするんだ?」

《精霊契約をしたことによって葉の右手の甲になにか紋章が刻まれておるはずじゃ。》

「あぁ、あるな。まさかこの中にいるのか?」

《そうじゃ。わしらはその中におる。呼び出しにはすぐに応じれるはずじゃ。》

「へぇ・・・便利だな。紋章の位置って変えれたりする?」

《たぶんできるのではないか?》

「なら、右肩らへんに移動させてみようか・・・。」


 目を閉じ。移動させるイメージ・・・。こんなもんか?


「お、できてる。バッチリバッチリ。」

《では、我らはその中に入るぞ。》

「おう、ばっちこい。」

 

 するとみんなの体が光に包まれ、姿を光の玉へ変えると、順番に紋章の中に入ってくる。

 

 


『うぉ!?あんただれ!?』

「え?誰かいるのか?イフリート。」

『それは私ですね。』


 ・・・・え?リラさん?


『はい?』

「なんでそこいるんです?」

『だってここはマスターの魂の中ですので。』

「へぇ・・・。」

『やっぱり葉から聞こえた声はお主だったか。』

「え?バハムート誰かわかるの?」

『まぁ、それはおいおい話していこう。とにかくその空間から出るぞ。』

「えっと、空間魔法で出れるかな?」

『空間魔法が使えるのか。ならば問題ないな。』

「んじゃ、【転移】。」


 そう言って、葉はバハムートたちが居た不思議な空間から姿を消した。

 その途端、空間の崩壊が始まり、ガラガラと音を立て崩れ去る。

   

今回もいかがだってでしょうか?相変わらず会話多めですね。自分でもわかってます。(笑)

解説文をなるべく多く入れようとは努力して見てるんですが、あんまりうまくいかないものですね。

こんな展開がみたい!こんな武器をみたい!などといったご要望ございましたら!どしどしコメント送ってくださいませ!

※タイトルも募集中ですのでよろしくお願いします。え?自分で考えろって?・・・思いつかないんですよ・・・。(笑)

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