16 冒険者ギルドへ
さてさて、話も面白くなってきましたが。ここで事件です。
ネタが尽きそうです。
(/´Д`)/Heeeeeeeelp!!!!!
割と早めに城を出ることができた葉は、王城を出たあと冒険者ギルドに向かって歩いていたのだが・・・
「ここどこだ・・・」
葉は冒険者ギルドがどこにあるかわからず王都の中を2時間程彷徨い歩いていた。
『・・・マスター、非常に申し上げにくいのですが。』
突然、リラの声が聞こえたので立ち止まり話を聞いてみることに。
んで、なんだ?リラ。なにか解決策でもあるのか?
『マスターのスキル【マップ】を使えばよろしいかと・・・』
・・・・oh、そういやそんなスキルあったな。すっかり忘れてた。リラ、マップを開いてナビゲート頼るか?
『了解しました。【マップ】起動。冒険者ギルドにナビゲート開始。移動時間計算、約5分でつきます。』
ちかっ!え?そんな近いところにあったのに2時間も彷徨ってたの!?
『マスター、この道を直進してください。』
・・・はい。
リラのナビゲートを頼りに道を歩いていくこと約5分。
「ついちゃったよ・・・本当に5分でついちゃったよ・・・」
葉は冒険者ギルドの前で跪き頭を垂らし、自分の方向音痴の度合いに絶望していた。
「おれ・・方向音痴なのかしら・・・・」
『マスターはこの世界に来て初めて王都に降りたので迷うのはしょうがないかと・・・』
なぐさめ、どうもありがとう・・・・。
「さて・・・とりあえず冒険者登録からだな。」
『はいマスター。』
そういい、葉は冒険者ギルドの扉を開けた。
するとその瞬間、中にいた人たちの視線が睨むように一気に葉に向けて集まった。
「・・・・・失礼しました~。」
咄嗟に扉を閉め、外に戻る葉。
こわっ!なにあれ!視線怖!
『マスター・・・なぜ逃げるんですか。堂々と入ればいいじゃないですか。』
それが出来てたら、こんなふうに逃げてないよ!
すると、突如ギルドの中から大きな声が聞こえた。
「あっはっはっは!なんだ、さっきのは!」
「あいつすげぇな!咄嗟にあんな行動できねぇよ!」
「あいつ見たことねぇ顔だったな。ルーキーか?」
・・・めっちゃ笑われてる。どうしよう、泣きたい。
『マスター・・・がんばって。』
・・・たまにこの子は鬼な気がする。
「おい、ルーキー!まだそこにいるんだったら入ってこいよ!」
・・・ついには呼ばれちゃったよ。しょうがない、入るとしよう。
扉を開け、ギルド内に入っていくと今度は睨むような視線ではなく、和やかな視線?って言ったらいいのだろうか。とにかく暖かい感じの視線だ。そんな感じで迎え入れてくれた。
「よぉ!ルーキー。さっきは面白かったぜ!」
「・・・そりゃどうも。」
「よく咄嗟に失礼しましたなんて言えたな。ガハハ!」
「あんたらがあんな睨むようにこっち見てくるからだろ。きずいたらあんなことしてた。」
「そりゃ傑作だ!あっはっはっはっは!」
なんていうかな。うん、死にたい。猛烈に死にたい。自分から墓穴掘った気がする。
『マスター。気をしっかり。』
・・・・イエッサー。
「それで?冒険者ギルドに何しに来たんだ?」
「あ、あぁ。冒険者登録とあとついでに精霊契約?ってのをしに来た。」
「なんだお前さん。精霊契約してねぇのか。」
「あぁ。家が田舎でな。教会とかギルドがなかったんだ。」
「そうか、登録はあの窓口だ。ほれ、行ってきな。」
「わかった。あんがとな、おっちゃん。」
おっちゃんに教えてもらった窓口に歩いているとふいに肩を掴まれ後ろに引っ張られる。
「おっと・・あぶねぇな。なにすんだ、あんた。」
「ここはガキの来る場所じゃねぇ。家に帰ってママのお乳でもすってな。」
お?これはテンプレの予感。こうゆうのワクワクすっぞ。
「ほれ。帰りな、ガキ。」
と言いながら、肩をおそうとしてきたので葉はその手を引き込み肩に担ぎながら投げ飛ばした。
と、ちょっと難しく言ってるけど、ただの背負投げである。
「あいつだせぇ!Cランクのくせにルーキーに投げ飛ばされて気絶してやんの!」
「なに!?あのルーキーただものじゃねぇな!」
「おい!ルーキー、お前田舎じゃ何してたんだ?」
「え?そうだな。武器を使わない素手で修行したり、実際に剣で修行したり・・・そんなとこだ。あ、この気絶してる野郎だれかよろしく。」
「「「あいよー。」」」
そうして葉は再び窓口に向かって歩き窓口の女性がニコニコしながらこういってきた。
「冒険者ギルドへようこそ!本日はどのようなご要件で?」
いい笑顔だ。これが営業スマイルというものだろう。
『・・・マスター?』
・・・何でもないです。
「ギルドに登録とあと精霊契約をしに来た。って、さっきの会話聞いてたんだからわかるだろ?」
「ふふっ、すいません。マニュアルなので。最初はこういっとかないと後で怒られるんですよね。」
「そうなんですか。んで、記入するものとかある?」
「あ、はい。こちらに名前、使用する武器と魔法の属性、あと得意なことを書いていただければ大丈夫です。あ、代筆とかいります?」
「いや、大丈夫だ。ペン貸してくれ。」
「はいっ。どうぞ。」
さらさらと書いていく葉。
・・・あれ?俺この世界の文字とか掛けたっけ?
『マスター、それはたぶん【言語翻訳】の副次効果だと思われます。』
なるほど。それなら筋が通る。
「ほい。これでいいか?」
「はい。えーと・・・ヨウ ニカミさんでよろしいですか?」
「あぁ、あと名前を呼ぶときは葉でいい。みんなからも葉っていわれてたからな。」
「了解しました。ヨウさん。得意な武器は・・・刀ですか?」
おっと、おねぇさんが不思議な顔してる。
「刀ってのはこうゆう武器だ。」
そう言って葉は無限をカウンターに置き、刀がどうゆうものか見せる。
「この武器ですか。これって刀って言うんですね。」
「・・・知らなかったのか?」
「みんな、剣って言っちゃいますからねぇ。」
「なるほど。んで、これで大丈夫か?」
「あ、はい。大丈夫ですよ。ただ心配なのはその武器、実用化に成功した人いないんですよねぇ・・・。」
ふむ、マイヤが言っていたのはこれのことか。
「そのへんは大丈夫だ。問題ない。」
「そうですか。では、魔法は・・・火と雷ですか。雷なんて珍しいですね。」
「雷っていってもあんまり使ったことないけどな。一応、覚えてるって感じだ。」
「そうなんですか?雷っていがいと便利って聞きますけど。」
「へぇ・・おねぇさんがそう言うなら今度から少しずつ使っていってみるかな。」
「ふふっ、おねぇさんだなんて。お世辞がうまいですね。」
「いや、別に世辞じゃないですよ。おねぇさん十分綺麗だし。」
・・・・お?おねぇさんの顔がちょっと赤くなった?
『さすがマスター。たらしですね。』
え!?俺ってたらしだったの!?知らなかった!
『あんまり、そうやって女の人を落とすような言動は控えるようにしてくださいね?』
あれ?リラさん、嫉妬してる?
『・・・・・知りません。』
おや拗ねてしまった。かわいいやつめ。
「で、ではこちらに手をあてて魔力を流していただけますか?」
「ん、こうか?」
「は、はい。結構です。
「で、ではカードができるまで5分ほどですがあ、空いてる席でお待ちください。」
「あ、はい。この待ってる時に精霊契約ってできる?」
「そ、それならそこの階段を降りてすぐの窓口へ言っていただけると出来ると思います。」
「了解。んじゃ、ちょっと行ってくるね。おねぇさん。契約終わったらおねぇさんのところまた来るからよろしく~。」
「わ、わかりましたー。ギルドカード作ってお待ちしてます。」
階段を降りようとすると複数の人が付いてこようとしている。
「・・・なんでついてくるんだ?」
「そりゃ。気になるだろうがよ。ルーキーの精霊契約だぜ?見るしかねぇだろ!」
後ろから「そうだそうだ~!」とか「見せてくれたっていいじゃねぇかよ!」などの声が聞こえてきた。
「はぁ・・まぁいいか。っと、この窓口かな。」
「おや?さっき上でCクラスを投げ飛ばした人じゃないですか。どうしました?」
「あなたも見てたんですか・・・。」
「そりゃもう。バッチリとこの目で。」
「そうですかい・・・んで、精霊契約しに来たんですけど。」
「おや、そうでしたか。ではこちらへどうぞ。」
おっと、そうだ経験値ポーション飲まなきゃな。危ない危ない。
「あ、ちょっと飲み物飲んでもいいですかね?」
「あ、はい。大丈夫ですよ。」
「ではちょっと失礼して・・・【アイテムボックス】」
「「「「!?」」」」
瓶の栓を抜いて・・・ゴキュ・・・ゴキュ・・・ゴキュ・・・ふぅ・・・流石神様。これうめぇわ。
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レベルが60に上がりました。
ステータスが上昇します。
スキル【ステータス上昇自乗化】が発動しました。
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お、上がった上がった。
「お待たせしました。」
「お、おいルーキー。お前さん空間魔法使えるのか?」
「え?あぁ、使えるぞ。」
「そ、そうか。」
「なんだ?変な奴だな。」
「「「「おめぇに言われたかねぇよ!?」」」」
「お、おおぅ。俺って変なのか・・・。」
「そりゃ、お前さん。空間魔法を覚えれる人間なんざこの世界に数人しかいねぇって話だ。」
「ほう?希少価値ってことか。」
「そうだ。空間魔法が使えるって知られたら、ギルドのパーティーがこぞってお前さんを獲得しようと動くだろうな。」
うわぁ・・・嫌だなそれ。隠しとこ。せめて人前ではあんまり使わないようにしよう。
「とにかく、精霊契約だな。おい!職員!ボケっとしてねぇでこいつを案内してやれ。」
「・・・はっ。すいません!こちらにどうぞ。」
すると大きな扉が見えてきた。そこへ到着すると職員の人がこう口を開く。
「この中で精霊契約を行います。この水晶を持って真ん中に立っていただきます。後は、魔力を流して頂ければ大丈夫です。」
「わかった。さて、やりますか。」
「俺らは上から見てるから頑張れよルーキー。」
「上?見物室でもあるのか?」
「そうだ。せいぜい高ランクのものを呼び出してくれよ?期待してるぜ、ルーキー。」
「げぇ・・・ハードル上げんなよ。緊張すんだろ。」
実際、葉の心拍数がどんどん上がってきている。
『マスター、深呼吸をしてください。いくぶんマシになるはずです。』
あ、あぁわかった。スゥ・・・・ハァ・・・・・。よし、大丈夫だ。あんがとリラ。
「んじゃ、上行ってるぜ。」
「あぁ。また後でな。」
いいおっさんたちが、走りながら見物席へと向かっていく。葉はそれを若干苦笑いしながら見送った。走り去っていきながら「がんばれよ~」など励ましの言葉が聞こえる。
本当にこのギルドの人たちはいい人ばかりだ。新参者の俺にも気軽に話しかけてきてくれる。そう考えると、緊張がだんだんほぐれてきたな。
「それじゃ、行きますか!」
そう言いながら葉は精霊契約の間への扉を開き、足を踏み入れた。
はい、今回はちょっと長めになってしまいましたが、いかがだったでしょうか。
自分としては結構会話多めだなぁとか、思ってたりするんですが説明文をどうゆうふうに書いたらいいかイマイチわかってないんですよね。
こうゆう展開がほしい!こうゆう武器だして!など希望がございましたら!どしどしコメントよろしくお願いします!((。´・ω・)。´_ _))ペコリ