カップル
華の大学1年生の綾子だが、全然上手くいかず男もできずに悶々とした毎日を過ごしていた。
そんな綾子の目の前に現れたのは……話すボクシンググローブ!?ハチャメチャボコボコグチャグチャ爽快アクションである。
「んっ……優くんすごい……もうこんなになっちゃった…」
「綾ちゃん、かわいい…」
二人の黒い影が重なり合い、甘い吐息が闇に吸い込まれた。
「いやっ……あぁ……優くんっ!」
「ただいまー!!綾子いるー?んっ?やけに静かだな……」
突然の雰囲気を切り裂く声が、一瞬にして2人を我に返えした。
「お姉ちゃん帰ってきたのか……って、優くん早く着替えて!」
だが、彼を急がせたのあだになった……。
「ゴソゴソしてるな……ここにいるのかー!!開けるよ!」
カチャッ……パチっ……
ドアを開け、電気をつけた瞬間、そこに飛び込んできたのは下着姿の妹とズボンのベルトをカチャカチャと締めている高校生ぐらいの男だった。
「は?……え?……」
暫くすると臭いが漂い、自分のベッドはグチャグチャの……
その瞬間紫穂の怒りがメラメラと湧きあがってきた。
「あんた……私のベッドで何してんの?」
「えーと、お姉ちゃんこれはね……エッチ」
「何私のベッドでやってんのよ!!早く片ずけなさい!あとシーツは洗濯!換気もしなさい!」
……バンっっっ!!!
そういうと、紫穂は思いっきりドアを閉めて、再び外に出て行ってしまった。
「なあ、綾ちゃん……綾ちゃんのお姉さん無茶苦茶怖えーな……」
ラブラブカップルは、その後せっせと後かたずけしたんだとさ……。