3.不思議な灰色髪
今度からもうちょっと文字増やしていけたらな~っと思います。又、誤字脱字等が多いかもしれませんが御了承ください。
「みんな起きたようね。」
「「「「!!!!」」」」
不意にそんな声が僕らの耳に入った。声のした方に視線をやると、そこには灰色の長髪にどこかの神社の巫女装束か、って思える服を纏った女性が立っていた。見た感じ歳は30~40代前後(多分)で左手薬指に指輪をしていることから既婚者だということは分かるのだが……逆にそれ以外がわからない。今まで読んできたライトノベルでも異世界の人を召喚する際かなりの人手がいるはず…この人だけで僕らを召喚するのは不可能だと僕は思った。
僕らは急に現れた女性に戸惑った。が、煉華が一声を発した
「すいませんが、貴女は誰ですか?それとここは何処ですか?」
その質問に対し女性の方は…
「私はクルハ=レボリスト=クモノ。貴方たちのいた世界で言うと雲野来琉波。変わった名前だと思うけどよろしくね。」
「「「「!!!!」」」」
又しても驚かされた。
(ここ異世界じゃねーのかよ!!いや、もしかしたらこの人も召喚されて…)
っと普段動かさない思考回路をfull回転させる俺。そして、又してもクルハさんから驚きの一言が…
「ちなみに薄々気づいてると思うけど、ここは貴方たちにとって異世界…『メーレシェ』っていう世界よ。その中のここは『アファルシュ』っていう国よ♪ちなみに私は生まれも育ちもここアファルシュだから…多分貴方たちの中に私のことを自分たちと同じ異世界人だと思ったでしょうけど違うわよ。」
…………この人怖い。何この人、テレパスですか?しれっと人の気持ち読んで怖いんですけど。
ってなこと思いつつ今度は僕から質問してみた。
「あの~。貴女が僕たちをこの世界に召喚したんですか?」
「あぁ、いえ違うわよ。その辺の話はこの家の主であるヤイバ様からされるから…とりあえず、移動しよっか。ヤイバ様から召喚された人を連れて来いって言われてるし…」
そう言って袖の中から鍵を取りだし格子戸を開けてくれた。
牢屋?から出た僕らは、今クルハさんの案内のもとそのヤイバ様?の元に連れてってもらっている。途中龍が、変なことを言い出した…
「なんかさ、クルハさんと蒼真似てるくね。髪の毛の色とか一緒だし、目元とかもそっくりだぜ。」
「確かにそうですよね。若干雰囲気とかも似てますし…。」
「どこがよ。クルハさんのあの優しそうな雰囲気とこいつの雰囲気…どこが似てるのよ?」
「いやでもさ、雰囲気はともかく、似てるのは似てるよな。」
「まぁ、それはあまり否定できないけど…。」
「いや、否定しろよ!!似てねーだろ、全然。」
「…………」
(ん、なんかクルハさん微妙に俺のこと睨んでなかったか…?……気のせいか?)
今歩いている廊下は壁の所々にある松明(やっぱり古いくさい)のおかげで少し明るいがそれでも僕にとってはまだ暗く見えた。
そして、ある部屋の襖の前で止まった。
その襖の模様がなんだか懐かしく思えた。