正義
『六式・・・はっはっは、兄弟、何を迷っている。』
「迷いは断ち切った。俺は六式。お前を葬るものだ。」
慎吾に迷いも怒りも憎しみも、今はなかった。
あるのは純粋に洋平を助けたい、ただそれだけだった。
『兄弟、学びの上で誰にだって誤報や無駄知識は存在するものだ。安心したまえ。僕が再構成してあげるから。』
Code:06はまっすぐこちらへ拳を向けて飛んでくる。迎え撃たんとばかりに慎吾も構え、飛び込んだ。
お互いがお互いを同時に殴る・・・・。
クロスカウンター。相打ちかに見えた・・・・しかし先に吹っ飛んだのは・・・・・・・・・・Code:06。
吹っ飛び壁に激突しようとするCode:06に飛び込み、ワンツーとパンチを食らわせる慎吾。
ドゴオオオオオオオン!!
轟音が廃工場内に響く。
音が鳴り止むと同時に奴が突っ込んでくる。
Code:06の飛び膝蹴りを防御したのもつかの間次のパンチ、慎吾は空中で体をひねりパンチをよける。
だが反対のてからチョップ。
しかしひねらせた勢いで回転しそのまま回し蹴りを食らわした。
地面に垂直に落ちるCode:06。
『バカな・・・・何故だ・・・・何故なんだ兄弟。」
よろけるやつに連続パンチの殴打、そして回し蹴り。だが、奴も負けてはいない。回し蹴りを受け止め投げ飛ばす。そこにパンチ・・・いや拳から突き出たクロウをくらわそうとしている。
慎吾は体制を変えずに飛ばされた。
そして壁を蹴って反転!!その勢いで手を鎌に変えやつの右腕を切り落とした。
『きえぇえええええええええええっっぇええええええ。』
奴が奇声をあげて跪く。
「降参しろ06。」
『黙れ黙れ黙れ、この失敗作がぁあああああああ。おれをほんきにさせやがってぇえええええ。』
Code:06の切れた右腕からショットガンの銃口が出る。左腕は変化しガザミ(蟹の仲間)のハサミに。尻尾が生え先にはサソリの毒針でなく鷲の頭が着いている。
「本気で来たか・・・・。だが問答無用!!。」
慎吾が懐に入った。アッパーをくらわそうと構えた時、腹から蜘蛛の腹部!?
瞬時に交わした、だが甘かった。
「足が・・・。」引っ張られる、わずか0.5秒で奴のリーチに!!
「ぐぁああああああああああ。」
ハサミで挟まれる。ミシミシと少しずつハサミの歯が食い込んで行く・・・・・。
「ぶふぉぁあああああ。」吐血が・・・・。
『兄弟、僕はちょいとキレてしまった・・・、もしかしたら再構成する前に殺してしまうかもしれないが許してくれ。』
ブゥゥ。Code:06の顔に血を吹きかける。
『その忌まわしい喉も潰してあげよう。』
尾の鷹が慎吾の喉を貫く。
「!!!!!!!!!!!!!!」
声帯を潰された、その激痛に声にならない叫びが上がる。
その時、ハサミの力が緩んだ。すかさず慎吾はかかとを鎌に変化させ奴の脇腹をぶった切る。
『おのれぇえええええ、兄弟ぃぃぃいいいいいいい!』
激痛でCode:06は慎吾を無理やり振りほどく、それと同時に尾を引っこ抜く。
奴が右手のショットガンを構えた、
すかさず銃口に尾の鷹の口を突っ込んだ。
ショットガンは暴発。Code:06の右腕が吹っ飛び左腕にもこぼれ弾が被弾。そして右ストレート。その拳はCode:06のみぞおちを貫通。Code:06はこちらに背中を向けて丸まった。とどめだCode:06の反対側へ走り飛ぶ、そして壁を反転してさらに高く・・・・。
「おるぁぁぁぁぁぁあああああああああ!!」
蹴りの体制に無意識に足が鎌に変化。Code:06の脊髄から腹へ・・・・貫いた。
「よっしゃあああああああ。」
『馬鹿めぇ、弱点はもう一つ残ってる・・・・・。甘かったなぁ、兄弟。』
Code:06は蝶の極彩色の翼を広げ闇夜に消えた。
(かった・・・・・、かったのか?)
慎吾には実感がわかなかった。追い求めかなわなかったCode:06を逃がしたとはいえ重傷を負わせて撤退させた。
そう、勝ったのだ。
#20:30 住宅街
「ここでいいのか?坊主。」
「うん、ありがと、シンゴ、ネコ。」
《正式にはドットキャットと言う名だが、まぁネコでも間違いないだろう。》
「いや、お前もとはハンミョウだから全然ちげぇだろ。」
三人がまた笑う。少しすると赤ん坊を抱えた女性が歩いてきた。
「洋平!!」 「姉ちゃん!!」
二人が抱き合う。
「なんですぐ避難しながっだの・・・。」
女性が涙声になって行く。
「姉ちゃんのお店が心配だったから。」
女性は洋平の頭をコツンと軽くゲンコツ入れて言う。
「姉ちゃんは強いから大丈夫。」
それを見てホッとした慎吾はヘルメットをかぶる。
「坊主、姉ちゃん大切にしろよ。」
アクセルを入れて走ろうとしたその時、
「まって、上がっていかない?洋平のこととかお礼したいの・・・・。それに、」
慎吾は薄々感づいていた・・・・・けど改めて知った時驚きは隠せなかった。
「それに、そのバイク・・・、パp・・・、
父が作っていた物だから。」
「まさか、博士の!!」
つづく