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Code:06  作者: 通りすがりのバッタ男
16/22

東京大崩壊

顔に水が吹きかかる。地面から吹き上がっている。水道管が破裂したようだ。

「東京が・・・・・。」

地盤が沈下しガタガタになった街。

あちこちで火災や倒壊が起こっている。

東京スカイツリー半径50kmは現在様々な地下施設が作られていた。

そして今回爆破された9つの駅には中心として支える巨大な柱が存在した。

それが爆発したためこのようになったのだ。

「スカイツリーが・・・・曲がっている。」

地盤沈下とその揺れで曲がるスカイツリー。

一体どれだけの人が死んだのだろうか・・・・。

ふと空を見る。自衛隊のヘリであった。

救助中であったようで慎吾も避難所へ連れて行かれた。

何千、いやなん万人もの人がうずくまり、怪我にうなされる光景は世界の破滅のように思えた。

出発しては戻ってを繰り返す救急車。

その痛みに転げ回りたいであろうに少しでもと場所を譲る人々。

友人や家族の死に泣き叫ぶ声。

「頭が・・・・・頭が・・・痛い。」

笑い声がこだます。Code:06が大声で笑っている。

「ううっ、うああああああ、あがあああ。」

「大丈夫ですか!?今診察室へ。」

診察室へ運ばれる慎吾。

「落ち着いて、ん?彼は本部の最重要人物だ。子宮本部に連絡を。」

そして精神安定剤を打たれて眠る慎吾。


#同時刻 スカイツリー展望室

『怪我が治らない。』人間、植物、瓦礫で作った玉座に座るCode:06。

『ついに準備は整った。これで取り出せるはずさ。』

Code:06は自分の腹部から機械で出来た球体の物体を取り出す。それを砲門と思われる場所に設置する。

『超粒子爆弾、ここで役立つとなんてね。』


#5:25 自衛隊客室

「ぐあああああああ。」

目を覚ます慎吾。何とてつもなく嫌な物を感じて目を覚ました。

そのまま作戦室へと歩いていく。

作戦室には自衛隊が集まっていた。

「シンゴ、大丈夫?」洋平が歩いてくる。

「平気だ・・・・一等陸佐・・・・何が・・・・・。」

スカイツリー展望室から何かが発射された。

それは成層圏まで上がると大爆発を起こした。

東京、いや、世界中を強烈な爆風が襲う。

その時、

「空に亀裂が・・・・。」

本当に小さい、だが空がわれたのだ。

すると正蔵一等陸佐がつぶやく。

「超粒子爆弾・・・・・。」

「陸佐今なんと!?」

隣にいた科学班の自衛官が驚く。

「国連の資料にあった。Code:06は超粒子爆弾を持っている。」

超粒子、偶然国連が見つけた物質だった。

核のような毒も何もないただの粒子。

しかし核の30万倍の爆発力を出すという爆弾。

「Code:06暴走時に使われるはずだったらしい。だが、やはり・・・・。」

モニターが、ラジオが、全ての情報機関が乱れる。

その時

『あと2時間で文明は滅びる。最後のショーを楽しもう、兄弟。

ギャハハハハハハハハ!!』

それを聞いた慎吾は静かに部屋を出る。


#6:20 自衛隊本部前公道

朝日を浴びて輝くドットキャット。

それにまたがり今出発しようとした時。

「シンゴぉおおおおおおお。」

「洋平、帰るんだ。」

「6ちゃんはね僕のバッタなの。」

驚く慎吾。

「6ちゃんはパパがプレゼントしてくれたバッタなの。ずっと一緒だったのに変な人がもってっちゃったの。そしたらシンゴみたいになっちゃったの。」

「ダメだ。洋平。お姉ちゃんも幸助も前田さんもいる。

みんな怯えている。洋平、みんなを守ってあげてくれ。」

「・・・・わかった。」

洋平が戻っていく。その姿を見届けようと見ている。

その時!!

コウモリの怪人が洋平をさらった。

「しまった、洋平!!」

《六式、急ごう。》

慎吾は走る。

奴の向かう先は・・・・スカイツリー。

ついに最終決戦の火蓋が切って落とされた。


つづく


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