東京大崩壊
顔に水が吹きかかる。地面から吹き上がっている。水道管が破裂したようだ。
「東京が・・・・・。」
地盤が沈下しガタガタになった街。
あちこちで火災や倒壊が起こっている。
東京スカイツリー半径50kmは現在様々な地下施設が作られていた。
そして今回爆破された9つの駅には中心として支える巨大な柱が存在した。
それが爆発したためこのようになったのだ。
「スカイツリーが・・・・曲がっている。」
地盤沈下とその揺れで曲がるスカイツリー。
一体どれだけの人が死んだのだろうか・・・・。
ふと空を見る。自衛隊のヘリであった。
救助中であったようで慎吾も避難所へ連れて行かれた。
何千、いやなん万人もの人がうずくまり、怪我にうなされる光景は世界の破滅のように思えた。
出発しては戻ってを繰り返す救急車。
その痛みに転げ回りたいであろうに少しでもと場所を譲る人々。
友人や家族の死に泣き叫ぶ声。
「頭が・・・・・頭が・・・痛い。」
笑い声がこだます。Code:06が大声で笑っている。
「ううっ、うああああああ、あがあああ。」
「大丈夫ですか!?今診察室へ。」
診察室へ運ばれる慎吾。
「落ち着いて、ん?彼は本部の最重要人物だ。子宮本部に連絡を。」
そして精神安定剤を打たれて眠る慎吾。
#同時刻 スカイツリー展望室
『怪我が治らない。』人間、植物、瓦礫で作った玉座に座るCode:06。
『ついに準備は整った。これで取り出せるはずさ。』
Code:06は自分の腹部から機械で出来た球体の物体を取り出す。それを砲門と思われる場所に設置する。
『超粒子爆弾、ここで役立つとなんてね。』
#5:25 自衛隊客室
「ぐあああああああ。」
目を覚ます慎吾。何とてつもなく嫌な物を感じて目を覚ました。
そのまま作戦室へと歩いていく。
作戦室には自衛隊が集まっていた。
「シンゴ、大丈夫?」洋平が歩いてくる。
「平気だ・・・・一等陸佐・・・・何が・・・・・。」
スカイツリー展望室から何かが発射された。
それは成層圏まで上がると大爆発を起こした。
東京、いや、世界中を強烈な爆風が襲う。
その時、
「空に亀裂が・・・・。」
本当に小さい、だが空がわれたのだ。
すると正蔵一等陸佐がつぶやく。
「超粒子爆弾・・・・・。」
「陸佐今なんと!?」
隣にいた科学班の自衛官が驚く。
「国連の資料にあった。Code:06は超粒子爆弾を持っている。」
超粒子、偶然国連が見つけた物質だった。
核のような毒も何もないただの粒子。
しかし核の30万倍の爆発力を出すという爆弾。
「Code:06暴走時に使われるはずだったらしい。だが、やはり・・・・。」
モニターが、ラジオが、全ての情報機関が乱れる。
その時
『あと2時間で文明は滅びる。最後のショーを楽しもう、兄弟。
ギャハハハハハハハハ!!』
それを聞いた慎吾は静かに部屋を出る。
#6:20 自衛隊本部前公道
朝日を浴びて輝くドットキャット。
それにまたがり今出発しようとした時。
「シンゴぉおおおおおおお。」
「洋平、帰るんだ。」
「6ちゃんはね僕のバッタなの。」
驚く慎吾。
「6ちゃんはパパがプレゼントしてくれたバッタなの。ずっと一緒だったのに変な人がもってっちゃったの。そしたらシンゴみたいになっちゃったの。」
「ダメだ。洋平。お姉ちゃんも幸助も前田さんもいる。
みんな怯えている。洋平、みんなを守ってあげてくれ。」
「・・・・わかった。」
洋平が戻っていく。その姿を見届けようと見ている。
その時!!
コウモリの怪人が洋平をさらった。
「しまった、洋平!!」
《六式、急ごう。》
慎吾は走る。
奴の向かう先は・・・・スカイツリー。
ついに最終決戦の火蓋が切って落とされた。
つづく