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Code:06  作者: 通りすがりのバッタ男
13/22

進撃

#21:00 自衛隊作戦室

ついに慎吾は自衛隊と協力を決意する。

「私が作戦式を担当する明神正蔵一等陸佐だ。」

ガタイのいい中年の男は手を差し伸べて来る。

「よろしく。」2人は握手を交わす。

「それでは、まず現在の状況確認から入る。

君の資料はやはり国連のものだ。国連側は既に認めたが国連軍は否認している。

しかも現在、国連軍は国連長官の待機命令を無視して独自の行動をしている。

そして、現在国連軍は千葉県のオーシャンシティの基地に集結しつつある。そこを日本、アメリカの連合軍で制圧するのが目的だが、現在再検討中なのだ。」

「何があったんですか。」

すると自衛隊の隊員がホワイトボードに基地の内部地図を貼り出した。

「まさか・・・・・。」

核弾頭だった。下手に攻撃すれば大惨事になってしまう。

「おそらくこれがCode:06の狙いだろう。そこで君の出番だ。我々としても一般人を巻き込見たくはない。だが、Code:06と戦えるのは君だけだ。」

「わかりました。俺は一体何をすれば・・・。」

「我々連合軍が集結する間15、いや10分基地内で暴れて時間を稼いでくれ。」

これは強烈だった。いくら自分がCode:06の遺伝繁殖体で有ったとしても相手は戦闘のプロ。

いったいどうやって潜入した物かと考えどころだった。

そう、この潜入時の姿の考査だけで20分費やしたのだ。

「これでどうですか?」

「さすがは何度も街を救った慎吾君だ。

完璧だよ。」

この姿とは一切関係はない。

まあいいこれで潜入時の姿は完了した。

出発は3時間後か・・・・。

待合室に入ると洋平が走ってくる。

「シンゴ、ジュース飲みたい。」

「自衛隊の人に言えばくれるぞ。」

すると洋平はコップを出した。

「だって、喉乾いたって言っても水しか出してくれないんだもん。」

どうやら担当の人は子どもの扱いが苦手なようだ。

小春さんが退院した幸助を連れて走ってくる。

「慎吾さん、この子ったらもうパパにに出したんですよ。」とてれながら言ってくるので幸助の顔を見て見ると顔がカマキリになっていた。

あちゃー、もうこんなになっちゃったか。あの決断は正しかった物の慎吾はちょっと後悔した。

「はっはっは、親子仲むつましいですな!!。」

正蔵一等陸佐が入ってくる。

「正蔵一等陸佐、ワクチンの方はどうなってますか?」

「やはり、元に戻すのは無理だ。ただ、外見をとどめる薬は出来そうだ。定期的に飲めば平気ですよ。」

ほっと胸を撫で下ろす。すると陸佐は幸助の顔をじっと見出す。

「勇ましい顔じゃないですか。きっと正義感の強い青年になりますぞ!自衛隊を目指させてはどうですかな。」

すると担当の新米自衛官の顔が青ざめる。

「そんなぁ、そんな子入ったら僕なんか階級追い越されちゃいますよ。」

待合室が笑で溢れた。


#2時間40分後 移動用空母内

「バイクの整備ありがとうございます。」

「いえいえほとんど完璧な状態ですから。けどこんな外見じゃバレませんか?」

確かにそうだった。ドットキャットは何回もCode:06は見ている。どうにかしなければ。

《六式、私は元々昆虫だ。擬態なら完璧だ。》

するとドットキャットの外見は普通のオフロードバイクになった。

「うわーすごい。SAGA250の200X年モデルだ。FGD225の20XX年モデルになれる?」

《心得た。》再び姿が変わる。

「いいなぁ、岡田二頭陸尉、うちもこいつら使いましょうよ。」

「後で検討用の書類に書くんだな小島三頭陸曹。」

ついに千葉のオーシャンシティが見えてきた。

オーシャンシティは昔初の海底都市として全世界の注目を浴びた。

しかし、オーシャンシティの動力炉である『ネオモーター』の摩擦で発せられる特殊な電磁波でホオジロザメが大量に呼び寄せられてしまった。

今ではオーシャンシティ一帯の海域はホオジロザメの楽園となりあまりに危険であるがため国連軍が使用している。

「オーシャンシティは海底都市です。戦闘時は銃は使わないと思いますが注意してください。」と腕時計を手渡される。

どうやらサメの嫌がる電波を発するらしい。

「現在、オーシャンシティ上空。まだ発見されていません。今です。」

「じゃあ行って来る。」

慎吾はパラシュート用のハッチから飛び降りる。その時、慎吾は普通のカマキリに変身した。

体調3、4cm程度の昆虫はゆっくりと落ちていく。

そして基地に入った。

オーシャンシティはガラス張りの展望室の周りに商業施設や居住区が設置されていたが今では国連軍の施設である。

展望室から見る海の景色も全部潜水艦かホオジロザメの群れであった。

もう餌となる魚はいないようで5分に一度は共食いが行われていた。

地下へ地下へと監視の目を逃れ地下へとおりて行く。

ついに最深部へとたどり着く。

「よしここの部屋で核弾頭貯蔵室の電源を落とせば混乱が起こる。」

その時声が聞こえる。

(・・・・・は成功です。・・・を運べば計画は完了します。)

(やっぱりやめよう。もっといいのを持ってるんだ。

それと、盗み聞きはもっと慎重にな兄弟。)

ばれたすかさず六式に変身し部屋に入る。

部屋にはCode:06ともう一人人間。

あの人間・・・・何処かで見覚えがあった。

そう、自衛隊作戦室でだった。

あいつは国連軍総監の“マルコ・ジョーニアス”だった。

『やあ、いらっしゃい。兄弟、どうだ僕の別荘は。』

「兄者が二人も揃うなんておいら感激だよ。」

すかさず核弾頭の貯蔵室の電源を落とす慎吾。

『まぁ、もう核はいらないからいいよ。僕は先に行くから。』

Code:06が消えた。

「じゃあ、六式兄者、おいらと戦おうよ。

ダメだ、拙者とだ。おいらだって。」

「なんだ、貴様・・・・・・。」

マルコの体が変化していく。その姿はサムライの姿だった。

「拙者はヨシカゲ。マルコの前世だ。拙者達は前世の記憶があって二人で忠誠を誓ったのだ。そして二重人格のジグルとなり。おいらは達は最強になった。」

再び体が変わり始める。

『右側にスズメバチ、左側にホオジロザメ。

さあ、かかってこい。』

慎吾は吹っ飛ばされて部屋からはじき出される。

右腕の毒針を剣のように華麗に降る怪人。

以前戦ったコダールとは比べものにならなかった。

多分こいつに刺されれば致命傷ではすまない。

『ハチの毒をサメの口に集めて発射。』

大量の毒が一気に体にかかる。

「ぬぁぁぁあああああああ。」

煙をあげる体。溶け出したのだ。

偶然あった軍専用プールに飛び込む慎吾。

身体中から染み出る血。

プールで毒を洗い流す慎吾は信じられない光景を見た。

「兵士を食ってる。」

ジグルは兵士を食っていたのだ。

上からは爆発が聞こえる。どうやら始まったようだ。

上からの連合軍。下からの怪物に大混乱のオーシャンシティ。

すると目の前から衝撃を受け吹っ飛ぶ慎吾。

『やはりここで始末しておくか。』

Code:06が近づいてくる。

血は止まらない。血管も溶けたようだ。

今まさに絶体絶命のピンチを迎えたのだ。


つづく


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