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Code:06  作者: 通りすがりのバッタ男
11/22

告白

痺れは治り再び調査に戻ろうかと言う平日の朝だった。

洋平にせがまれ学校まで洋平を送った。

家に着きガレージでドットキャットを拭いてる時だった。

「慎吾さん。今日はお暇ですか?」

小春が後ろから訪ねた。調査と言っても進展のわからない手探り操作だった。

(まぁ、少しくらいならいいか。)

「別に平気ですよ。どうしました?」

「幸助のベビー用品を買いだめておこうと思いまして。お店がしばらく休みになったのでしばらく家でゆっくりしてようと思うの。」

確かにそうだ。博士の親類である以上いつまたCode:06に襲われるかわからない。

それが無難かもしれない。

(洋平も送り迎えは俺がすればいいか。)

「いいですよ。行きましょう。」

と言って見た物の改めて小春を見るともう行く気満々であった。

きっと断ってもせがんで連れて行く気だったのであろう。

「車ですか?」

「お願いします。」

慎吾は車を出す。車は久々だった。

学生時代はいつもバイクだったし仕事も白バイ警官だったので本当に何年ぶりと言う物だった。

恐る恐る車を出した。

運転中は小春と慎吾は話が弾んだ。

今日は幸助の服も買うそうなので幸助も一緒だった。

ベビー洋品店では

オムツ、粉ミルク、洋服などベビー用品を3、4週間分まとめ買いした。

多分一般人ならば、重くてひいひい言うところ、慎吾は軽々と大量の荷物を運んだ。

「いやはやいっぱいですね。」

「そうですね。服屋とか見に行きません?」

まだ午前中だ。余裕は十分あった。

「いいですよ。何か欲しい物でも?」

「いえ、慎吾さんの服を。」

そうだ。俺は服も下着も一着だけだった。

「お願いします。」

服を5着ほど選んでもらい先に車に戻っていた。

車に乗って外を眺めていると迷子の子供と親が再会している姿を見た。

以前慎吾はこの光景を邪魔だと言った。

復讐が彼を魔物に変え平和と触れ合いが彼を戦士にした。

環境とは実に素晴らしいものだと慎吾は感じた。


#同時刻 店内

店員に服の会計を頼んだ時気がついた。

店員は小春の知り合いだった。

「随分楽しそうだったわね小春。

新しい彼氏?」

「そんなんじゃないわよ。」

小春の顔が真っ赤になる。

「そんな否定しなくてもいいじゃない。私は前の人より素敵だと思うよ。」

「どうして?」すると店員は小春の顔を指差した。

「あんたが笑顔だから。前の人の時は全然楽しそうじゃなかったんだもの。」

小春が嬉しそうに荷物をまとめていると店員は小春をからかい出した。

「でも、あんたはバツイチの子持ちだからねぇw

ランク外だったりして。」

普段温厚な小春もこれには少し機嫌を損ねた。

何も言わずに店をでた。

慎吾は車に小春が戻ると話しかけた

「そろそろお昼ですしどっか食いに行きますか?」

「じゃあ近くに評判のお店があるからそこで食べましょう。」

2人は近くのレストランに行った。


#12:15 レストラン

慎吾はトイレに行っていた。

小春が幸助を寝かしつけて料理を待っているとさっきの知り合いからメッセージが来た。

“絶好のチャンス!!アタックしなよw”

小春は大きなお世話と思いつつ内心まんざらでもなかった。

数分後慎吾は戻ってきた。

沈黙がしばし続いた後小春が動いた。

「あの・・・・、しんg。」

「お待たせいたしました。バジルチキンランチのお客様。」

「あ、どうも。」

タイミングを誤ったのか、それとも運が悪いのか?一回目は店員に阻まれ失敗した。

食事を始めて数分後再び小春が動く。

「あの・・・・慎吾さん。」

「はい?」 「美味しいですね、あはは(苦笑)」

「そうですね。(どうしたんだろう)」

一息入れればよかったものを小春はだんだんおかしくなってくる。

「子どもとか好きですか?(違う違う)」

「好きですよ。」

「中古品好きですか?(遠回しにバツイチってわかるかな)」

「好きですよ。バイク製品でお金結構使っちゃうんで中古品には助けられます。」

「子連れってどう思います?(どストレートすぎたぁ泣)」

「楽しそうだと思いますよ。(さっき子どもが騒いでた客がいたからな)」

以上の通り慎吾は筋金入りの鈍感である。

その時

「小春さん、小春さんゃないか。」

見知らぬ男が近づいてくる。

「幸次郎さん?」

幸次郎!?

離婚した元夫だったか。

なぜここにいるのだろう。

「その男は誰だ。僕と言うものがいながら・・・。」

「私はもうあなたとは縁を切ったの。誰と食事しようと勝手じゃない。」

「君はいつもそうだ。僕以外の男と話さないでって約束も破るしお義父さんも説得してくれないし。」

確かにこのような男と一緒では小春も嫌だろう。いや、誰だって嫌だ。

こいつのやっていることは押し付けと束縛だ。

「しかも、よりによって相手が裏切り者の六式お兄様なんて。」

「なぜそれを知ってる。」

幸次郎は宙に浮き出す。

「僕はね、国連軍のエースだったんだ。なのに松田博士の護衛に回され挙句説得に利用され、最後は降格だよ。

でもね、そんな時お兄様にあったんだ。」

これで確信がついた。

国連はCode:06と絡んでいた。

ついに足を掴んだ。

「僕は幸次郎と言う小さな存在を辞めたんだ。僕はオルテガ、お兄様より百足の命を授かったもの。」

するとその体は無数の腕のはえた怪物になった。

まるで観音像や阿修羅のごとく。

「とぅ、覚醒-ヘンシン!!」

「さあ、パーティの始まりだ。六式お兄様。」

外に投げられる。

やつは天井を歩いていた。

あれが奴の能力!!

すると腕の一本が百足に変化し慎吾のくびに噛み付く。

そのままビルの屋上へと連れて行かれる。

「小春さん!!幸助を連れてみんなを逃がしてくれ!!」

屋上に投げ飛ばされる。

慎吾は殴りに飛び込むだがパンチの殴打。

ならばとブーメランを投げ込む。

全て弾かれた。

「お兄様。どうしたの?もっと楽しもうよ。」

掴みかかるがわき腹に無数の連続パンチ。

「手がいっぱいあるとね、こうもできるんだよ。」

「ぎゃああああああああ。」

左腕をおられた。無理に動かせば激痛を伴う。

一か八かだった。フィニッシュの蹴りに入る。

「無駄だよ。」

そう言ってオルテガは胸板で蹴りを受け止め慎吾を叩き下ろした。

その時、鎌に変化させた左足で両足を切り落とした。

そして飛び上がりかかと落としで脊髄を貫いた。

「ぐああああああああ。」

「もう終わりだ。降参しろ。」

「僕はもう死ぬ。けど君も道ずれだ。」

オルテガはさらに腕をはやして襲ってくる。

その時

ドッゴオオオオオオオオン!!

「ごああああああああああああ!!」

「キャアアアアアアアアア!!」

一発の爆発音と悲鳴が。

小春が瓦礫の下敷きになりオルテガの硬いからが破られ出血していた。

「あれは!?

国連軍の戦車隊・・・。」


つづく



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