現状把握
主人公が執事になるまでの話を最初は書いていくので、それまで長いかも
俺、坂本明はいつものように起き、学校に行った。それで疲れたので家で寝たんだ。それで眼が覚めたらなんと知らない場所だった!!
「なんだそれ、まずおかしい。」
信じたくないが周りがひどい。枯れた木 腐敗している獣の肉 死体 死骸 何故か紫色してる地面などなど。ひどい、ひどすぎる。生きて行くにも食糧が普通の食糧が無い。
「これは死んだわ。」
冗談抜きで生きていける気がしない。何より家に帰って寝たい。
そうだ、これは夢だ夢に違いない。だから寝る。地面が紫でも周りに死体 死骸などがあろうとも寝る。
「お休みぃ…」
~それからしばらく~
「ん~…良く寝た。」
と上半身を起こし伸びをしながら周りを見ると真っ暗だ。場所は変わっていない。
「ん?夜なのに良く見える…月明かりか?」
不思議に思いながら上を見上げると月など出ていない。星も雲隠れてしまっている。おかしい、眼が腕が足が指が爪が体が。
あと身長が足りてないんだ。確実に子供の体なんだ中学生くらいなんだ。
俺一応成人してたんだけどな。背も178はあったのにな。
まぁいいや、まず食料を探そう。食わないと死ぬが…喰われないようにしないとな…。
「こんな所に水なんてあっても飲めるもんじゃなさそうだけどな。まったく。」
そういい何故か先ほどから聞こえる水の方へ歩き出す。微かだが聞こえたのだ、この〝獣ども鳴く森〝で
「まぁ、聞こえたんだからそんなに遠くじゃないだろ。」
気楽に考えながら歩きだす。水の聞こえる場所へ。
「それにしてもひどい場所だ。周りが悲惨すぎる。匂いが死臭しかしないじゃないか。」
歩きながらそんな事をぼやく。しばらくしてから不可解なことに気づく。
獣が襲ってこないのだ。見えてないならいいのだが全てから隠れるには無理がある。それほどまでに獣どもが徘徊し、喰らい合っているのだ。
「小さな獲物より大きな獲物か、見られていないのか。どちらにせよこんな状況じゃ幸運だな。」
それからすぐ開けた場所に出た。ちょっとした湖になっており、湖の周りだけが豊かだった。食糧もあり水も綺麗そうだ。違和感があるが
「それなりの道のりだったのに疲れないし体が軽い。まぁそれより食糧だな。」
体の異変を調べるのは後でもできると思い、水を飲もうと水面に顔を出すと…
「誰これ。こんな顔知らない」
水面には黒く鋭い眼をし、無表情で居る美少年が…
「無表情はいいよ、いつも通りだから。けどさ、顔の造形が変わっているのは問題だ。ずっと同じ顔だったのに何故いきなり変わるんだ。愛着の湧いた顔を返せ。」
と手で顔を覆い、独り芝居をしていると水面に影が…。
最初に感じた違和感。何故、ここだけ豊かなのか。何故、ここだけ綺麗な場所なのか。死体も死骸も一つもない。獣さえ徘徊していない。
ザバァァァアアアンッ!!と音を立てて大きな何かが現れる。
「えー。こりゃ確実に死んだわ。」
答えは獣でもない〝蛇のような化け物〝がここを縄張りとし、来たものをすべて殺し水面に引きずり込むからだ。