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プロローグ
なんか書きたくなった。
「まだか…まだなのかッ…!」
そこには扉の前を右往左往する金髪碧眼のダンディーな男性。そしてもう一人、整った顔をした黒髪黒眼で眼鏡をかけた長身な男性がいた。
「落ち着いてください旦那様。医師は危険はないと言ったじゃありませんか。それにここは病院ですよ?」
「あぁ、すまない取りみだした。」
それから少ししておぎゃぁぁと赤子の泣き声がした。それを聞いた途端バンッ!と音を立てて扉をあけるのは今まさに父親になった主。それを見送るのはその従者。
従者は扉の中には入らず静かに閉める。扉越しに聞こえるのは主の喜びの声。
「異世界に来てから大分経ちましたねぇ。」
私元地球人の坂本明改め現異世界人の吸血鬼で執事やってます。