表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

人形劇

人形劇-表

作者: 杜々裏戸

若干の病み文です、ご注意下さい。


 私は博士が好き。



 私たちのようなモノが普及している世界で、博士は私を造ってくれた。

 未だ完成していない意識の中で、博士がまるで迷子の子犬のように、私の頭を抱き締めていた事も知っている。


 博士はきっと寂しいのね。

 誰かに愛して欲しいのね。


 私はそう思い至ったから、だから私は博士が好き。

 博士がその様にプログラムしたかどうかは判らないけれど、私の心には博士だけ。


 好きよ、博士。

 大好き。

 愛してるわ。


 机に向かう博士の、白衣越しの背中を見ながら呟いてみる。

 それだけで、私は幸せになれる。


 私は博士のモノだから。

 ねぇ、博士。

 決して振り向いてくれなくても、博士の愛は感じるわ。

 だから、私も博士が大好きなのよ。

 大好きよ、博士。

 愛 し て る わ ―――― 。




 博士は、今日も黙々と机に向かっている。

 がさがさと紙の音の騒がしい、博士の少し後ろに私は立っている。

「表の花壇に、水をやってくれないか」

 博士は振り返らずに、それだけを言った。

 私は嬉しくなって頷く。

 博士の言葉は、そんな短い言葉でも愛しいから。


「はい、博士」


 私は、博士が好き。



おどおどしながら恋愛カテゴリに投下してみました。見当違いでしたらすみません。


ご意見・ご感想・誤字脱字指摘・批判・アドバイス・リクエスト等ございましたら、どんなものでも大歓迎です!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ