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ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む  作者: 紫楼
二章

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97話 世紀末な覇者に囲まれた気分になれました☆

 お義母さまに手を引かれて食堂に入ったらそこは世紀末覇者の会談場でござった。

 みんな大きめのソファに座って腕を組み、背景に【オオオオオーーー】って背負っておどろおどろしいクリーントーンで表現されていそうな雰囲気。

 顔も劇画タッチで!って感じよ。

 ガチムチマッチョ展覧会になっとる!

 思わずビクッとして後ろに隠れた私をポンポンと叩いてからお義母さまが苦笑して皆さんにお声がけ。


「もう、あなた達そんな難しい顔をしてるからビビられるのよ~」

「何だと⁉ひどい言い草だな!顔は生まれつきだ」

「これが我らの普通だぞ」

 お客様達が心外だと言う。

 いや大変整ったお顔です。でも眉間に皺寄せてムッツリ座ってたら怖い体格と雰囲気です!

 お義父さまとジュリアスさまもいつもより雄々しくキリっとした顔になってる。

 軍法会議の場でしょうか?


「さあさあ、うちの可愛いお嫁さまを紹介しましてよ♪」

 強面たちの抗議など歯牙にも掛けずお義母さまが私を皆さまに紹介。


「みなさま、初めまして。リーシャ・グレーデンです」

 ジュリアスさまが側に来て抱き上げてくれる。

「俺の妻だ。よしなに頼みます」


 流石に膝抱っこのままではなくて隣の席に座らせてくれた。ほっ。


 お客様は北のホーン辺境伯家の先代アークさまと現当主の嫡男ミゲルさま、東のリュフェリー侯爵家の当主ルシードさまとご次男ハンメルさま。


 東は領地の広さと魔獣の出現度から辺境地と認定されてないらしい。

 北と南は広さだけでみたら立派な国なんだよね。半分くらい未開の森と魔の森だけどね!


「ほう、やっと嫁を貰ったとは聞いていたが随分とちんまいな」  

「だがジュリアス、そなたは丸くなったな」

 ちなみにアークさまがお義父さまの少し歳上でミゲルさまは12歳くらい?結構デカいけど。

 ルシードさまが40代でハンメルさまはジュリアスさまより少し若いくらいかな?

「成人していると聞いたが間違いだったか?」

 ぐぬぬ。嫌な感じじゃなくて素で聞いてるっぽいのが逆に痛い!!


「父上、体格は個人差ですよ。思った事をすぐ口に出さないで下さい」

 ハンメルさまがルシードさまを嗜めた。

「リーシャの事情は多少説明したじゃろう。魔力が強いのに成長期に適切な食事を取れなかったのじゃ」

 お義父さまがちょっと眉を上げて言う。

「こんなに可愛いのにちゃんと育てないとは妙な親だな」

「それは同感じゃ」

 ミゲルさまがちょっと首を傾げて、

「リーシャさまがホットプレートを作ったのって本当ですか?」

と話の矛先を変えてくれた。


「おお、あれはリーシャのアイデアじゃぞい」

 お義父さまがご機嫌で答える。

「そうなんですね。あれのおかげで野営訓練の時とっても助かってるんです!」

「そうだな。うちはそちらとは違って寒い時期が多い。今時は夜が厳しいから寝床に持ち込みたいくらいだ」

 ほー、北には冬があるんだ。同じ国でもだいぶ違うんだねぇ。

「少し改良したらできますよ」

 そう言ったらみんながバッと視線を向けてきた。お義父さまとジュリアスさままで。えええ、グレーデン領では要らないでしょう?

「それはすぐ出来るのか?」

「うちも夜は少し寒いんだが数は作れるのか?」

 アークさまもルシードさまも目がクワっとなって怖いよ!


「形状を変えて安全装置と温度設定の変更くらいだから魔道具師がいれば量産できます」


 新婚旅行に出る前に設計図と見本を用意して、グレーデン領のホットプレートを作ってる工場で量産することが決定してしまった。

 夜が寒いのは辛いもんね。


「うちも息子が独身であったらリーシャ嬢が嫁いできてくれたのかなぁ」

「うちではリーシャ嬢の才能は活かせませんから・・・」

とかでアーク様とミゲルさまに落ち込まれてしまった。


「まぁまぁ、美味しい物でも食べて楽しく過ごしましょう」

 ハロルドが声を掛けてくれて場の空気をかえてくれた。すでに良い匂いが漂ってる。予想外に話し込み過ぎて運んで来られなかったよねぇ。

 強面のおじさん達も良い匂いに気が付いてガタッと大きな反応を見せてくれた。


「何だ?この匂いは?」

 コンソメスープだよー。じっくりコトコト透明になるくらい煮込んだやつ。

 お肉もお義父さま達が大好きなステーキにソースが各種、唐揚げ、カツレツとたくさん。

 今夜のお客様はかなり大食いって察せてしまう量が運ばれてきた。

 ポテサラやグラタン、ピザも。

 ・・・お客様用と見せかけてルルゥがお手本に作った物をすぐに増産したかった結果なんでは?


 グレーデン家に行ったばかりに頃によく見た光景が広がり始めた。

 上見て涙を流したり、膝から崩れ落ちて震えたり。

それを見たお義父さま達がさもありなんとうんうんってしてる。


 どの地域でも味気ない食事なんだねぇ。切ない。お塩は大好きだけどお塩だけじゃ寂しいよね。

「サラダがこんなに美味しく食べれるとは・・・」


 マヨラーが増えた!

 ドレッシングも少しずつ種類を増やしてるから野菜も食べやすくなったかも?

 サウザンとかシーザーとかくらいだけど。

「肉は奥深いな・・・」

「ピザうまーぁい」


 そしてお義母さまの大事なケーキ類も登場。

 世紀末覇者は甘いの食べない、なんてことは無く。

 フォークを持ったまま昇天したりしてビックリした。

 イメージはラ○ウたちがプリンパフェを食べてる感じで。

 

 こっそりとお義母さまに「嫁にも食わせたいんだが」とルシードさまがお願いしてて微笑ましいよ。

「可愛くて賢くて有能で美味しいご飯食べさせてくれる嫁ってジュリアス、羨ましいな」

 ジュリアスさまがハンメルさまにいじられてた。

「あー、美人な奥さんに言ってやろうかな?」

 最年少のミゲルさまがハンメルさまを揶揄う。

 辺境の三家は悪い関係じゃ無いっぽくてよかったかなぁ。


 食後のお茶をしながら、魔の森で手に入る食料について色々話し込んで、変わったものが手に入ったら回してくれるようにお願いしてもらえた。


 やっぱりと言うか何と言うかコックさんを要望されたので期間を決めて派遣する事に。

 基本さえ押さえとけば、レシピを見てアレンジも出来るだろうからね。


 ここまでの様子を見て私はお酒の改良をするのはやめておこうって決めた。

 自分が飲めないのもあるけど、美味しいご飯でこんなに目の色が変わるのに美味しいお酒なんてヤバい事になる気しかしないもん。


 でも外に出さないとか決めてくれたらジンとかカクテルにできるお酒は本当は欲しいなぁ。



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