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ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む  作者: 紫楼
二章

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89話 サーキスさまを怒らせてはいけません。

 私は今怒られてます。


 サーキスさまとカンダルー教授に。

「なぜポーション作りを止められてるのにミスリルを使うことは良いのだと思われたのでしょうか?」

 オジサマに献上用に作った魔道具をお義父さまが見せちゃったみたい。


「良いですか?錬金術で無制限に魔力を取られたりする物をお一人で軽々しく作ってはいけません」

 美人さんからの厳しい目線は恐ろしか~!

「うーむ。基礎より〈常識〉を教えるべきじゃったか」

 ええーーー⁉常識って・・・。教授ってばひど~い!


「体調に異変はないのですか?」

 ジョシュー先生が優しく聞いてくれる。

「はい。なんともありません」

 うう・・・優しさが目に沁みるよ・・・


「それは良かったです。辺境の魔素の濃いお食事のおかげで予想よりリーシャさまの魔力の安定が早かったようですね」

「そうじゃなぁ。大地も空気もたくさん魔力を含んでおるからのう」


 なんと!ここの人たちが魔力が高くて元気な理由を知ったよ。

 王都と辺境でそんなに魔素とか違うのかしら。


「リーシャさま、君が作った魔道具は大したもんじゃがいかんせんワシらじゃ保護できんレベルで魔力を喰うものじゃ。大魔導師くらいの御仁から指導を受けるまでは一人で作るのはやめて欲しいのぅ」

 うー、そんな大変な物だと思ってなかったのだもの~。ビックリだよ。


 お母さまが軽々作ってたし、お祖母さまの作品も似たようなものが棚にたくさんあったからそう大層な物だと思ってなかったのにぃ。


「リーシャさまはこちらにやって来た当初いつ魔力暴走を起こしてもおかしくない状況だったのですよ。安定したばかりだというのに無茶なさらないで下さい」

 心配されちゃってるのは申し訳ないけどなんか過保護だな~って思っちゃう。


「ルーク、そろそろ許してやってくれ。俺からもちゃんと言うから」

 仕事に行ったはずのジュリアスさまが戻って来てサーキスさまを止めてくれる。

「あなたが甘いから私がキツくなるんですよ。リーシャさまは悪い事をしたわけじゃないのでこの辺りでお説教は終わりにしますが。リーシャさま?あなたに何かあればたくさんの者が悲しむのはご理解くださいね」

 反論の余地がない。

「ごめんなさい~」


「さて、ジュリアスさま?お仕事をサボりましたか?」

 お部屋の温度を下げないでーー!

 サーキスさまは氷魔法の人?


「ああ・・・いや、一応キリの良いところまでは片付けたぞ?」

 めちゃめちゃ良い笑顔でジュリアスさまに近づくサーキスさまからジリジリ後退るジュリアスさま。

 サーキスさまの綺麗なお顔で艶美に微笑まれると怖いね。


「そうですか・・・」

 マジでこーわーいー!


「もうお昼なんでこちらで食事をいただいてから戻りましょうか」

 サーキスさまは、ふーってため息を吐いてから気持ちを切り替えたようで気配が柔らかくなる。

「っおお。それが良いな。そうしよう」

 ジュリアスさまったらサーキスさまのお尻に敷かれてるぅ。

 ちょっと薄い本を誰か作ってくれませんか~!サーキスさまが攻め様かしら?逆に女王様受け?クミちゃんならどっちかな~。


 教授達もお誘いしてお昼はみんなでご飯。

「おう、有り難いのう。本邸での食事は久しぶりじゃ」

 ルルゥは「もう!いきなり増やすだなんてイケズねぇ」と笑いながら対応してくれた。


 お義父さまとお義母さまが、「今日は賑やだ」とニコニコです。

 サーキスさまと教授達が魔道具のことを説明すると、

「そうか、ワシも考えが足りなかったの。リーシャちゃんが危ないことになるのはダメじゃな」

「私は錬金術がそこまで魔力を消費するなんて知らなかったわぁ。リーシャちゃんが無理をするのはダメよぉ」

 うう。なけなしの良心が痛む。

 お義父さまとお義母さまが眉を垂らしてしまって申し訳なさで胸が痛いよ。


「まぁきちんと指導を受けてからなら大丈夫じゃから、リーシャさま、落ち込まんでくれのぅ」

 教授が宥めてくれた。


 隠し部屋でこっそりも無理そうし、魔力ごっそりは怖いから大人しくするよ。

 早く離れに行けるようになれば良いなぁ。

 そうしたらミスリルとかすごい素材はないから無茶しようがないしね。


 家族の分は少し残念だけど普通の鉱石とかでやってみよう~。




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