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ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む  作者: 紫楼
二章

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71話 サーキスさまはどて煮がお好きのようです。

 とりあえず、離れには今回の種では畑は作れないってことで、お義父さまと農業の担当さん達で相談してみるって言われちゃったので引き上げだよ。

 ルルゥ作のパウンドケーキをオヤツに置いて、騎士さん達にもクッキーを。

 突然に決めたのにこれだけの量を持たせてくれるルルゥ達。もはや工場並みの制作量だよね。


 ポムの食い意地とかでせっかく手に入れてたフリュアの実を試し損ねてたので、離れで実と種を使って料理をしよう。

 ジェイクに運ばれて離れのキッチンに到着!

 教授達は相変わらず翻訳しつつ、魔法陣の可能性を探っている。今日は付き合わない。


 サーキスさまが森で採ってくれた分はぜんぶ離れの貯蔵庫に置いてくれたの。

 どんな味はわかってても味の濃さとかがわかんないと料理に使えないもんね。

 フリュアの実は外殻がちょっと硬いのでアラン達に半分に割ってもらう。

 内部はちょっと柔らかい牛脂みたいな実とアボガドの種みたいな丸っこい種が入ってた。


 切り分けた時に指に付いた果汁?を舐めてみたら遠くの方に醤油。薄いな。

 これは絞って煮詰めないと味が足りないかも。

 量が取れないなら使えないかな~。


 種を割ってみるとボソボソっとした木屑のような塊が出て来た。

 ちょっぴり舐めてみると、濃厚な味噌味。

 これは八○味噌のような~!どて煮が美味しくできそうだよ!

 しかし実の醤油味との濃淡の差!

 これを生かした料理作るなんてダートさん凄くない⁉


 もしかしたら鰹節や出汁風味の木の実も存在したりしないかな~。

 そう言えば木の実って熟したりしたら味変わるよねぇ。しばらく放置したら味濃くなったりするのかな?

 数個のフリュアの実を絞って貰ったので出た果汁?を煮詰めてみる。

 香ばしい匂い。懐かしいよぅ。焼き餅食べたい。海苔はないけど。

 お餅は前に作ったときに確かアイテムボックスに入れてある。

「リーシャさま、何やら変わった香りですね」

 ダートさんの料理では醤油が遠くの方にいた感じだったからね。ここまで匂いしてなかったよね。

 あまり煮詰めると焦げちゃうから本醤油の30%くらいの味になったところで火を止める。


 種を解した分も水を足して煮てみる。味噌ダレくらいドロっとした状態になって来たので、牛スジや豚ブロック、ホルモンとそれぞれ鍋を分けて煮込む準備。

 灰汁をとるのはジェイクが担当してくれる。


 ネギっぽいのとか生姜っぽいハーブとかあってよかったよ。あくまでも〈ぽい〉だけど。

 煮込むのに時間かかっちゃうのが難点よね。圧縮鍋欲しい~。


 あとは今すぐのお味見用で照り焼きチキン。

 そして、砂糖醤油で焼いたお餅を絡める。

 組み合わせは気にしないよ!


「さぁ味・・・見・・・」


 はーーーーい。そうですよね!


 お義父さまとお義母さまとルルゥがいたよ。

 何故かサーキスさまもいるんですけどー?


「リーシャちゃん、この鍋の中、良い匂いなのに凄い色だけどなぁに?」


 ルルゥがどて煮を覗き込んでふんふんと匂いかいでる。この探究心が料理の腕を上げてるんだろうね。

 私は食べるのが好きなだけで、得意でも詳しいわけでもないから、少し情報を出しただけで美味しいものを作ってくれるルルゥはマジ神なんで好きにしてくれて良いんだけど、いきなり居るのは怖いんだからね!


 どて煮はまだまだ煮込み始めたばっかりだから食べれないよ。

 調理過程を説明するとフリュアの実を一個割って味見してちょっと考え込んでる。

 

「リーシャちゃん、この照り焼きはもっとたくさんできるかのう」

「お餅美味しいわ」

 お二人はもういつも通りなんだけど、サーキスさまがピシャーン!天啓を受けたかのようになって固まってる。


 ルルゥも照り焼きを食べて同じく固まっている。


 醤油、美味しいでしょ?

「おい、ルーデウス。ちょっと森に行かないか⁉︎」

「ルーク、行くのは賛成だけどその名前呼ぶんじゃないわよ」

 おや?何かサーキスさまが『ヤラないか』なノリでルルゥを誘ったぞ。

 そういえば同年代っぽい。

「大旦那さま、三日ほどお休みを頂けますか?」

 え、サーキスさまが休むのはジュリアスさまがちょっと困るけど、ルルゥが3日休むのはご飯がだいぶ困るから困る。って、あれ?そういえばルルゥっていつ休んでるんだろ⁉


「食材調達に行くのなら休みじゃなく職務で構わんぞぅ。ワシも行きたいくらいじゃ」

「そうよぅ、どうせあなたのことだから調査も進めちゃうんでしょう?」

 どうやらルルゥが3日いないの確定しちゃったぞ。

 結局鍋ごと本邸に移動させて、夜ご飯の後、サーキスさまがどて煮について熱く語って盛り上がって。

 セリウスさまとクラウスさまもフリュアの実が気に入って、森に着いていくって言い出した。

 ジュリアスさまも行きたそうにしてたけど、いきなり三日は空けられないから涙を飲んでた。

 私もちょっと行きたかったけど、流石に野営込みの日程では足手纏い。


 ルルゥが休みの間はニックスとベンが厨房の責任者になるよう。

 あの二人なら私も慣れてるし、腕も確かだから安心。美味しいご飯をお願いね☆

 種のお味噌はまだしも醤油の方が実をかなり消費するからたくさん必要なんだよね。

 やっぱ豆を発酵させて安定して作る方で考えたほうが良いのかも。

 でもでも・・・種麹とかよくわかんないしなぁ。


 前世?で自然派の人達みたく調味料を手作りなんて考えたことなかったし、私が一から作るのは無茶なんだよねぇ。


 森に行けなくてしょんぼりなジュリアスさまは、牛すじどて煮がお気に入りになって、ずっとちみちみと食べてた。

 通常凄い勢いで食べてるから、こんなジュリアスさまは初めて。

 私がお酒飲めないのを配慮して普段は滅多に飲まないのに、今日は寝酒でブランデー。   

 そんなに森に行きたかったのかな?


 お酒のいい匂いが漂ってくるので、辛抱堪らん!ので、お酒で湿ってるジュリアスさまのお口からちょっぴりだけお裾分けを狙ってキスをしちゃうのだ。


 お?ってなって、お酒狙いがバレて苦笑いされちゃって。まぁそのあとは結構イチャイチャしてお休みなさい☆になったのです。







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