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ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む  作者: 紫楼
三章

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261話 王都 ➂ 

 現れたのは紺碧色の髪で褐色肌のエキゾチックな王子とその側近や護衛だった。

 衣装も全く違うので彼らの周りだけ別世界のよう。


「この方はデレード海洋王国のアレキシ王太子殿下だ。我が娘ファティマのために迎えにきて下さった」


 地図の上だけで知っていたような未知の国に寵愛している娘を嫁がせるのか?と言った衝撃で会場はシンっと静まった。


「みな噂には聞いておるであろうがアッガスの港を再び開くこととなり、海の向こうの国々と友好を結び、互いの国の文化に触れ、交流を深めていきたいと相なった」


 今まではもう一つの港だけが開かれていたので外国からの入港は最小限に制限せざるを得なかった。グレーデン領などは隣のカマランの港から輸入品を手に入れられていたけど、今後は国中に販路を広げていく方向なんだそう。

 一箇所から二箇所になったところでって感じだけど、武に特化してるグレーデンがアッガスの港を守ることによって多くの交流が出来そうって感じ?

 レオルカさまの仕事が半端なさそう。


「この婚姻によって友好が強固なる結びつきになるよう願う」


 王様がアレキシ殿下をファティマ王女殿下の横へと場所を譲り、みんなに紹介する。

 何はともあれ、スパイスとカカオをたくさん売ってください。って、私ちっちぇー!


 王子殿下と王女殿下がお互いを見つめている様子は絵になってる。美しい。

 ぱっと見は優しそうな王子様だし、大丈夫そうかな?


『私はアレキシ・ラゥ・デレード。この度はレイドラアース国と我がデレード国との縁が繋がったことを嬉しく思う。また麗しきファティマ殿下を我が国に迎えることをお許しくださったレイドラアース王には深く感謝を申し上げる』


 どうやら公用語は海向こうでも使われてるようだ。

 言葉が違うのは大変そうだけど公用語を使えるなら意思の疎通は出来る。

 海向こうの情報が古い物しかないから王様たち、かなり心配なんだろうな。

 翻訳◯んにゃくとか作るべきだったか。作れないだろうけど。


 王族の挨拶が終わったら今度は公爵家から順に王族に皆様にご挨拶とお祝いの言葉を伝える。

 と言っても列をなすわけじゃなくて、歓談しつつ回って行く感じ。


 これはしんどいね。長丁場だ。


 一角にデレード国の一団が居てかなり目立ってる。

 私にとってこの世界の人って全員外国の人みたいなものだけど、さらに外国の人っていう不思議な感覚。

 衣装はエスニック風。ちょっと露出があってネックレスやブレスレットなどで肌を飾ってる。

 豪華な細工ベルトとかかっこいいなぁ。


「リーシャ、あちらの者たちが気になるのか?」

「素敵なお衣装だなって思って」


 民族衣装なんだろうけど、褐色の肌によく映えてる。ジュリアスさまに着て貰って胸筋を合法的に眺めたい。


「おう、ここに居たか」

 ホーン辺境伯家のミゲルさまとリュフェリー侯爵家のハンメルさま、……ご兄弟たちかな?


「やっとハーボットの関連が落ち着いて一息つけるな」

「こっちはこれからだよ」

「がんばれ」


 レオルカさまが半泣きなのを背中をバシバシして笑うホーン家の皆さま。


「落ち着いたらそっちに別荘を建てて遊びに行くよ」


 リュフェリー家の皆さまも激励。

 レオルカさまは給仕からワインを受け取ってやけ酒してる。

 これは私もこっそり受け取ってジュースと間違えちゃったって出来ちゃう?

 ってジュリアスさまが私の視線の先を見て「ふ」と笑ってそっと私用にジュースをもらっちゃうので無理だ。


 アンゼリカさまとマデリーさまは妙齢のご婦人たちが囲んでる。目がハートで弾丸トークしてるのが怖い。

 この世界でもかっこいいお姉様は人気だね。


 モテないと言い張ってたグレーデン勢、結構ハート目で見られてると思うのは私の惚れた欲目?


 でもルルゥやサーキスさまの方が視線を集めてるね。やっぱ体格がネック?


 ただみんな後継ではないから立ち位置は微妙なのかな?はっきりは知らないけど高給とりだと思うんだけどね。

 

 マーベルハントのお祖父さまたちもこちらに合流してくれた。

「この度は陞爵おめでとうございます」

「お兄さま、叙爵おめでとうございます」


 お父さまの名前が残ることになってよかったな。

 しかしクソ親父(伯父)、なぜ三男のお父さまが先に領地を得ていたのかと思ってたら弟が親からじゃなくて、王様に頂いた爵位と領地だったのか。それを乗っ取ったのか。よくずっと放置されてたな。

 

「リーシャさま、父さんの想いを無駄にしないようがんばります」

 お兄さまは真面目だな。

「落ち着いたら遊びに行かせてくださいね」

 ジュリアスさま、いいよね?って上を見たら首を縦に振ってくれて、肩をポンってしてくれた。


 その後はジュリアスさまのご学友や近隣の領地の人に挨拶されたり。


 食事のコーナーはブッフェになってて、セリウスさまたちがお腹すいたって言うので移動したら、だいぶメニューが変わってた。


「レシピ全部買っててくれるからねぇ☆」


 そう、グレーデンの食卓に出てる物がたくさんある。


「うーん、でもやっぱりルルゥのが味がいい気がする」

「ニックスたちに腕を上げてるからな。ウチの料理で舌が肥えてしまったよ」

「マジかよ、こんなに上手いのに文句言う?!」


 ミゲルさまが驚きつつ、山盛りお代わりしてる。


「ウチもコックそっちに預けて学んでもらったけど、やっぱ違うなぁ」


 味覚もそれぞれだけど、地域ごとに食材自体の味が違ったりするんだからその地にあったアレンジになっていけばいいと思う。


「ダンジョンから美味しい食材が出てくるから今度おいでよ〜」


 新しいダンジョンの話で盛り上がり出しちゃった。


 その前にアッガスでイカ祭りだよー。





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