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ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む  作者: 紫楼
三章

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257話 酒蔵、バレる 

 

 お義父さまは物凄い勢いで走り去ってしまったので残った私たちは離れの訓練場に行くことに。


「リーシャちゃん、一ヶ月かかることはわかったけど運びだした材料から何か良い物って気がするのよぉ〜?ぜひ見せてほしいわぁ」


 くそう。


 ルルゥの鼻か、感か、よくわかんないけど目(鼻?)敏いんだからー。


 訓練場まではセリウスさまの抱っこで運ばれて、扉を開けた瞬間、ニーナ以外はポカーンってしてる。

 隅っことはいえ厳重な扉が付いた部屋がデーンって増えてるからね。

 私が一人で作ったとは普通は思えないよね。


「まぁ〜、相変わらず予想外ねぇ」

「中は見せてくれるのか~?」


 見せないって言っても見ようとするんでしょ〜。


 セリウスさまに降ろしてもらってから扉の認証確認をして中に入る。

 って言ってもケースは密閉で蒸留も撹拌も発酵も合板っぽい銀色のタンクだから匂いもしなければ中身もわからないよ。


「何だこれ?何かあやしいもの作ってそうな装置だな~」


 悪の秘密結社っぽい?


「果物とかハーブを発酵してるんですよ」


 まだアルコールって言わないもん。


「パンに使ってる酵母みたいなののことぉ?」


 まぁそうだね。


「中身を見たらダメになっちゃう感じぃ?」


 ぬー。確認させないとダメか〜。まだ発酵中だから匂いは酒っぽくないかな?


 渋々、発酵のタンクの蓋を少し開けて見せる。


 セリウスさまとルルゥが覗き込もうとしてもろに匂いを吸っちゃったみたい。

 まだ材料が凝縮したような香りだと思うけど、一気に吸うと咽せるかな。


「リーシャちゃん、パンのと一緒ならお酒っぽくなると思うんだけどぉ?」


 ぎゃふん!


 自家製酵母を作ってもらってるからバレバレだった!


「リーシャちゃんの酒への執着凄すぎない~⁉」


 セリウスさまにはお酒浸しのケーキ盗られた時にキレちゃったからめっちゃ引かれた。


「だってもうじき解禁って感じな時に種からお酒の素が採れたんですもん」


「種から⁉」


 結局作り方を説明したら、「ダンジョンを潰さなかったのもラッキーだったのか」だって。


 今回はビヤの実だけど次回使う予定な甘酒の木はダンジョン産だから今後のダンジョン産出のお品に超期待しちゃうよね。


「父上の野生の勘ってやつかなぁ~」


 野生って。

 セリウスさまが頭をカシカシかきながらもう一回タンクを覗いている。クセになったの?ものすごい角度で仰け反ったけど……


「解禁の判断をするのは今までならロジャーだったけど、今はマギー師だろう~?許可を取る時にこれ知ったら酒を山盛りねだられるぞ~」


 なんだって!!!??


 そういえば若さの秘訣はお酒とか言ってた!


「うー、解禁までにいっぱい作ります」

「リーシャちゃん、ビヤなら腐るほど手に入るから人任せにしちゃった方がいいわよぅ。魔導師にこの魔道具作成をお願いしたらぁ?」


 やっぱりこうなった。

 酒工場、おっきいの作りそうだな〜。


「それは今回の出来を見て考えるつもりでした」

「まぁねぇ、出来次第なのは確かねぇ。でもリーシャちゃんならまず失敗しないでしょ☆」

 厚い信頼と期待が痛いよ。


「自分で飲む分は今後も作りたいですー」

「解禁されると良いわねぇ」

 不吉なフラグを立てないでほしいよ。


 本邸に戻るとお義父さまとアンゼリカさまはまだ戻ってなかったんだけど、夕刻前には帰ってきた。

 どうやら周辺をずっと肩車で走ってきたらしい。

「いやぁ、昔を思い出してついのぅ」

 幼い頃のアンゼリカさまが毎回喜んでたのを思い出して張り切っちゃったらしい。

 セリウスさまが気の毒そうにアンゼリカさまを見てた。でもアンゼリカさま、戻って来たときに、まんざらじゃないお顔だったのできっと楽しかったんだよ。



 夜の食事でアンゼリカさまはお部屋から出て来なくて。ルルゥがお弁当を差し入れたらしい。あれ?やっぱ恥ずかしいのかしら。


 今夜の食事はダンジョンから出てきたらしい謎肉をなぜかステーキサイズに切り分けてスープあんかけみたくされてびっくり。贅沢使い!

 普通に美味しいけどなんかあのカップ麺の中にささやかに入ってるのがワクワクして良いよねって思ったりする。

 

「ちょっと歯ごたえが足りないかなー、でも美味しいねー」

 若いクラウスさまには歯応え的に物足りないだろうねぇ。


 ピザに燻製イカみたいなのがのせてある。なんでも載せりゃ良いってもんじゃないなー。でも美味しいのだ。

 私もルルゥも厨房にいなかったから、ニックスたちが謎食材にチャレンジしたのはすごく前向きで良いけど。


「ふむ、酒造りか。グレーデンではエール作りが主流だから変わった酒が出るならみんなに喜ばれそうだのぅ」


 セリウスさまが報告しちゃった。


「酒だったんだな」

 ジュリアスさまが苦笑してる。出来てからのお楽しみって言ったばっかりだったのにぃ。


「解禁されたら一番に飲みたかったんですー」

「そうか、ならば解禁してもらえるようにたくさん食べないとな」


 ちょっとは増えたと思うんだけどまだダメかな?三キロは増えたと思う〜。


「すぐに出来るものでもないんじゃろう?」

「一〜三ヶ月くらい?ながく寝かせて美味しくなるのもあります」

 

 リキュールっぽいのとブランデーっぽいのじゃ期間が違うらしいけど、今作ってるの製造過程が超適当だから多分仕上がりが全く違うよね。


「そうか。それくらいなら間に合うんじゃないかの。王都からもうまい酒を取り寄せてやろうのぅ」


「⁉ありがとうございます♡」


 わーい。どんなのがあるのかな。


 ジュリアスさまが喜ぶ私の頭を撫でてくれたけど、セリウスさまとクラウスさまは、「そんなに飲みたいの⁉」ってドン引き。


「まぁまぁ、旦那さまはリーシャちゃんが可愛くて仕方ないのねぇ」

 お義母さまがニコニコとケーキ、本日七ホールめを食べてる。お義母さまの方が「そんなに⁉」くらいの不思議胃袋だよ。


 お酒は若さの秘訣にもなるらしいから良いじゃん!

 浴びるほどは飲まないし、楽しみにしたって良いじゃん!!





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