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ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む  作者: 紫楼
三章

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243話 みんな帰ってきたら…… 

 朝食後にジュリアスさまをお見送くりしてからまた厨房を覗く。

 今夜の夕食までにはみんなが帰ってくるから、昨日作ったラーメンにもうちょっと手を加えよう。……加えてもらおうかな。

 


 大きな寸胴鍋が大量に並んでて、使用人棟と騎士団の食堂、兵舎のコックさんが鬼気迫る勢いでスープ作りに励んでる。

 みんな習いにきたそうだ。


「ドードーやコカトリス、新鮮なの捕まえてきましたよ!」

「魔力も濃いからいい出汁出ますぜ」


 昨夜から今朝にかけて、素材調達までしてきちゃったらしい。


「もちろんフリュアも野菜も魔の森で採れたて新鮮でさぁ」


 離れのポム畑もわりと品揃えがあるから好きに収穫して良いんだよ……

 なぜかポムとティムも専用鍋?でスープを作ってる。食い意地が極まって作るのに目覚めた?


「ブシも改めて採ってきましたヨォ」


 夜間にゴリマッチョコックさんズがフーゴの村に突入したんだ。びっくりしただろうに気の毒だなぁ。


「魚は流石に無理だと諦めてたんですがアズライトさまが池の魚を獲ってきてくれたんでさぁ」


 淡水魚はいい出汁でるんかしら?魔素が濃ければ良いかな?


「これは魔魚ギョンバイと言って骨まで美味しいんすよ」


 ほえぇ!デカくて目がデメキンみたいで背鰭がイカついよう。こんなの池にいるんだ。銀色で鱗が綺麗だけど顔が怖い!


 骨とあらを使うから身は一切れ切ってもらってとりあえずお味見。

 淡泊だけど旨味があるような。良いお魚かも。


「これは唐揚げと蒸し焼きしたものが食べたい」


 甘酢あんかけと中華蒸しにしたら美味しいやつだ。


 ニックスとベンが早速取り掛かってくれる。味付けと素材を軽く説明してお任せ。


 あとは昨日は作らなかったワンタンと小籠包~。

 小龍包は似たようなのは作ってたけど、プルルの皮パウダーでゼリーが出来るから肉汁を閉じ込めるのに使ってみよう。

 食べた時今までよりジュワッてしてビックリするやつ。


「うわぁ!美味しそうです~」

 兵舎の若手の子が嬉しそう。

「昨日の餃子もくっせえでしたけど超美味しかったです」

「あれ食べてから汗めっちゃ出るんすよ」

 新陳代謝が良くなったんだね。もっとマッチョになれるようにたんとお食べ。


「うん、良い感じだね。ルルゥもきっと腕をあげたって褒めてくれるよ」

 出来上がった料理を一口ずつ味見して。

 スープは昨日より濃厚だし、魚のあんかけをも美味しい。蒸して油かけた魚も香味野菜でより美味しい。


「「本当ですか?」」

「「やったぁ」」


 コック長としてのルルゥは超慕われてる。みんなでルルゥを驚かせたいマッチョたち可愛い。……でも多分、ルルゥ、私にはネチネチイジイジとしてきそうだなぁ。



 一通り満足したのでお部屋で休憩。外には出ないように言われてるから、隠し部屋の魔道具をちょっと確認。


 お祖母さまの魔道具には回復や転移(一箇所指定)、自動防御などの他に、ものすごすぎて個人で持ってたらダメなのもある。


 なので回復と自動防御に絞って引き寄せると結構な量が出てきちゃった。

 どんだけ作ってたんだか。


 その中でシンプルめのデザインで目立つ魔石が表に出てないものを選んだらとりあえず十二個になった。


 んーん、ジュリアスさま、お義父さま、お義母さま、セリウスさま、クラウスさま、ニーナと、アランとジェイク、サーキスさまとセバスチャン、ルルゥ?

 家族分と、常に近くにいる人がやられちゃうとアウトだからとりあえずこれで良いかな?一個余ったね。私にも必要かな?


 いずれは危険な仕事する人たち、全員に渡せると良いな。

 鑑定で不具合なし、使用可ってなってるから動作確認はいいかな。自分でやると怒られるし。


 隠し部屋から出てから、

「ニーナ、アラン、ジェイク。これは自動防御の魔道具、急襲とか突然の攻撃を弾くやつね。良かったら身に付けておいて」

って三人に渡したらすごく驚愕された。


「「こんな高価なものは……」


「価値とかはよくわからないけど倉庫の肥やしになっちゃってるから有効活用ね。私を守るための危険手当だと思ってつかってね」


 回復付きのものは数が少ないのでジュリアスさまたち現場に出る人の分にした。


 ハロルドがお義父さまたちの帰還をお知らせしてくれたので慌てて玄関ホールに向かう。

 ポムとティムも待機してるし、アズライトはシエルの頭に乗ってる。


「ただいまぁ」


 お義母さまが布の弾丸になったので私も足を踏ん張るよ。

 ま、私の踏ん張りは無駄な行動で、お義母さまにガシっと抱き付かれたと思ったら持ち上げられてプラーンとしてるんだ。


「ああ~、娘のお出迎えはやっぱり嬉しいわねぇ」

「ただいま、リーシャちゃん」


 お義父さまにも頭をポンとされて、そのまま居間に連行された。


 セリウスさまとクラウスさまは騎士団に寄ってくるそう。


「マデリーちゃん可愛かったわぁ」

「レオルカもなかなかじゃったぞ」


 ジェイデン領での婚姻式はとても素敵だったそう。

 お式が見れなかったのは残念だったけどその分、アッガスの披露宴は楽しみだよ。


 しばしお茶を飲んでから、お疲れなお二人は一旦お風呂とお着替えに私室に戻られたので、私はもう庭までくらいは出ても良いだろうからと、ちょっとだけ庭に出ることにしようかなって思ったら、「ぬあぁあああああさああ!」っと厨房から雄叫びが聞こえてきてルルゥが飛んできた。


「もう!!私ぜぇったいリーシャちゃんから目を離さないわ!!もうもう!」


 厨房で新しい食べ物、ブシの実を使ったラーメンとうどんを味見したらしく、たいそう悔しがってる。


「出張はお仕事だから一緒に行かなきゃダメじゃん」

「いやよぉおおお!誕生の瞬間は見逃したくないのよぉ~」


 やっぱりこうなっちゃったか。

 ニックスたちのルルゥへの憧れや向上心も応援したいし難しいねぇ。


 今夜の食卓は騒がしくなりそうだから、中華繋がりで月餅を作ってもらうことにして大人しくなってもらおう。


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― 新着の感想 ―
よっぽど悔しかったんだね、ルルゥ(´∇`)
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