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ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む  作者: 紫楼
三章

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241話 新しいスープを 

「行ってくるわねぇ!」

「行ってくる」


 お義母さまにギュッとハグされ、お義父さまには頭をポンっされ、セリウスさまとクラウスさまは手をフリフリっと振って出発。

 ジェイデン領は魔馬の馬車で数時間の場所なので日帰りで行けるのだけど一泊してくることにしたそう。

 ちゃっかりルルゥがキッチン馬車を二台、持ってっちゃった。一台あちらに置いて来ても良いよ?って言ったら「いやよぉ~」だって。


 お式は明日で今夜は義伯父上たちに前夜祭に誘われてるんだとか。

 新郎を酔い潰さないと良いけど。

 アンゼリカさまは明日ギリギリに戻ると連絡が来たみたい。弟と腹心の部下の結婚式に間に合うようでよかった。


「リーシャ、今日明日は普段より騎士が少ない。屋敷内だけで活動してほしいが良いか?」

 アランやジェイク、庭師さん、コックさん、みんな戦えるけど、いつもみたいに騎士さまの巡回が出来ないから気をつけて欲しいって。

 お義父さまたちについて行ったり、レオルカさまのお祝いなので仲間の騎士さまたちもお式に参加するので人手不足。魔獣の氾濫でもない限りは心配ないのだって。


「大丈夫です!今夜は新しい料理をお出しできるようにニックスたちと厨房にいます!」

「そうか?セバスチャンは屋敷に残るから何かあればセバスチャンに言ってくれ」

「はい」


 お仕事に向かうジュリアスさまをお見送りをしてから、厨房に向かう。


「リーシャさま」

「ニックス、まずね、スープを煮込みたいの」


 ふっふっふ!

 やっとラーメンとうどんにチャレンジする日がやって来た。


 ラーメンのスープは鶏ガラベースとブシの実ベースで作るよ。


 まずはガラを下処理して大鍋でネギっぽいのとニンニクっぽいの生姜っぽいのとをたっぷり煮込む。

 アクを取り取りなので人任せだよ。


 ブシの実の方はブシとカマランで採った巨大昆布もどき、煮干しは全部粉砕しちゃってるので魚粉と海塩を使う。

 ちょっとだけ作り置きしてるブイヨンを混ぜたりして味の調整。


「良い匂いですねぇ」


 スープは時間がかかるのでそのままにして麺を作るよ。


「パスタ麺っぽいのに卵を混ぜて作るね」


 重曹っぽいのはケーキを作る時にルルゥが使ってる材料の中にあったので拝借。


「これを相当揉んでほしいの」


 彼らに足で踏むとかしてもらったら飛び散る気がする。

 ピザとかパンとかパスタは毎日打ってるから力加減……出来るよね?


 うどん用も小麦粉が強力粉と薄力粉って分れていないので普段使ってるものをそのまま使う。ちょっとだけお塩入れて混ぜ混ぜしてから練り込むように揉んでもらう。


「「「うぉおお!」」」

 唸る筋肉!

 上腕が盛りっとしてるのを眺めてると楽しい。毎日大鍋振ったりとか魔獣肉の解体とかしてるから衰え知らずだよ。


「モキュッ」

「プキュ!」


 なぜかポムとティムがエア麺作り。

 ニックスたちのポーズを真似ながら楽しそうなのでそのまま置いておこう。

 ちなみにディディエはルルゥについて行ってる。


 次は餃子にしようかな。似たようなのは作った気がするけど、今日はニンニクもどきもたっぷりにして中華三昧!

 回鍋肉は甜麺醤がないからできないけど、エビマヨならできる!

 中華の調味料も出てくると良いなぁ。

 あとはチャーハンね。

 ラーメン定食だ。


 うどんは肉うどんとターラ(トロロ)うどんでいいかな。


 私はどっちかしか量的に食べれないけどジュリアスさまはいっぱい食べれるよね。


「ニンニクこんなに大丈夫ですか?」

「苦手?」

「いや女性は匂いがいやでしょ?」

「たまには食べたいです!これ食べると元気になるんでしょう?」

 あれ?なんかマッチョズがモジモジしてる。


「そんな効果あるんでしたっけ?」

「いやどうだろう?」


 こそこそ話し合ってるけど、疲労回復にいいんだから苦手じゃないなら食べちゃう方がいいよ。おいしーもの。



「餃子の皮で包んで~」

「「「はい!」」」


 あとはスープの味を見ながら食べる前に仕上げをすれば良いので、オヤツを作ってもらおう。


 羊羹が食べたいと思ったんだけど寒天はないのでプルルの皮パウダーで代用。

 あれ外郎になるんだっけ?

 それっぽくなればいいかな。


 問題?はあんこが青いから青い羊羹。そういえばおしゃれな羊羹、前にテレビで見たな。お花や星やらイメージしたやつ綺麗だった。

 が!萌えも映えも私にはセンスがないからこだわれないので普通に作るよ。

 

 ちょっとだけ頑張って牛乳羹で二層にしてみた。

 微妙!


 途中でお昼ご飯になったので、卵麺を使って焼きそばにしてみた。ま、彼らは本来の味を知らない訳だから普通の麺と比べられようがない!

 ソース焼きそばに半生節をかけて食べたら美味しい。


 感動して食べてくれる彼ら、本当の焼きそばじゃないのがちょっと申し訳ない気持ち、でも美味しいからいいよね。


 午後もスープの味を調整しつつ厨房に居座る。

 ポムたちが小皿を持ってスープの味見してるの可愛い。


 手が空いた時にニックスがお菓子の花飾りを練習してるのを見せてもらった。大きな彼の大きな手がとても繊細な作業してるの、ちょっと面白い。


 ジュリアスさまが帰る前に肉うどんとターラうどんのスープの最後の調整をして。


 一回お部屋に戻ってニーナに着替えを手伝って貰ってから、ジュリアスさまの帰宅を待った。


 いつもより少しだけ早めに帰って来てくれたよ。






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