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ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む  作者: 紫楼
三章

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112話 アズライトとの出会い。

 声の方を見てみたら、大きいトカゲ?がいた。

「あら、水トカゲかしら?それにしてはデッカいわね」

「バジリスクか?」

 それって目が合ったらダメなのでは。

「害意は無さそうだが・・・」

 ジュリアスさまたちが繁々と見つめてる中、トカゲは怒ってる。

『失敬な小童ども!我は古代種の水龍ぞ!!雑魚扱いするでないぞ!』

 どうも私以外には声が聴こえてないっぽい。

 腕と尻尾でお怒りを顕にしてるけど、チェイスさんが尻尾を持って吊り上げたもんだから、怒りのトカゲに腕を噛まれちゃった。

「あぅち!」

「チェイスさん、離してあげて。その子、ご飯が食べたいんだって」

 

「え?」

「は?」

 気が逸れた隙にトカゲはチェイスさんの顔を尻尾でバシンと叩いてから私の膝に乗ってきた。

「イッてぇ!」

『我の声が聴こえるのは其方だけのようじゃの。ほれ、その根っこを擦ったのを肉にぬって葉っぱを巻いて食わしてくれるかの』

 おねだりが激しいので慌ててお肉を焼いて差し出す。

 上手に手で掴んでバクバクっと食べた。


『ふぉ・・・ピリウマじゃ!もっとのせてくれるかの!!』

 なんていうかトカゲの動画で目がクリクリのトカゲって可愛いなってよく見てたけど、この子はイカついんだよなぁ。イグアナとかコモドオオトカゲの系統?


 必死に食べてるのは可愛いかもだけど、尻尾入れて1mくらいあるからちょっとビビる。

『オヤツに葉っぱばかり食べておったが根っこも美味かったんじゃの』

 お浸しももしゃもしゃ食べちゃって。

 オヤツに食べてたの?いっぱい採って悪かったかな。

『ふむぅ!よし其方、我は其方について行くぞ!!』


「え⁉」

「どうした?リーシャ」

 私を膝抱っこしてるジュリアスさまがギュッと腕に力を入れて様子を伺う。

「この子、私についてくるって」

「は?」

『この娘の魔力は美味しいし、美味いものも食わせてくれそうだし、小童どもも魔力が豊富だからの。居心地が良さそうだからついて行くぞ』

 何勝手に決めてるのぉ⁉


『我のオヤツを勝手に奪ったのじゃから拒否は許さぬぞ』

 えええ!所有権有ったの!!

「ジュリアスさま、パバブはこの子のオヤツだからいっぱい採ったのだから連れていけって・・・」


「・・・トカゲがグレーデンで生き抜けるだろうか?」

 困り眉になったジュリアスさまの腕をトカゲは私の膝下からシターンと尻尾で叩いてまた怒り出した。トカゲがポワっと光って光が広がってみんなを一瞬包んだ。


『小僧!舐めるな!我はエンシェントアクアドラゴンじゃぞ!どこでも生きていけるわ!』

「「「はぁ!!!???」」」

 あ、声が聴こえるようにしたのか。

「古代種⁉」

「このチンチクリンが?」

 え、1mはちっさくないと思う。

『こんなところで素で暮らしたら人間がビックリするじゃろうが!擬態しておるに決まっておろうの!解除してやろうか!』


 バシンバシンと尻尾を振るもんだから私もちょっと痛いよ。

「古代種がなんでこんなところに・・・」

『水が豊富で綺麗でこのむ葉っぱがあるからの』

 どんだけパバブが好きなの!


「ここを離れるのは良いのか?グレーデンはここほど綺麗な水源は無いと思うのだが」

 ジュリアスさまがトカゲに聞く。

『ここはたまに来るお散歩コースじゃ。場所をくれれば勝手に泉を作って棲家にする。パバブも植えるでの。普段我は魔素の濃いところを転々と暮らしておるのだ』

 え、パバブ育ててくれるの?

『魔素が濃いともっと美味くなるぞ』

 ん!トカゲの美味いってピリピリ度が上がるってことじゃ⁉

『ピリッと痺れるのが美味いに決まっておろう』

 やっぱりか!って言うか私の心の声と会話してる⁉

『念話じゃ』

 ひぃー!!してやったり顔していてムカつく!


「古代種がウチに棲みついて魔獣が増えたりしたら困るのだが?」

 ジュリアスさまがちょっと困り顔でトカゲに言う。

『呼び込みたいなら呼んでやるが別に我が増やす気は無いの。追い払ってもやるぞ』

「追い払われると食料が減るからしなくて良いが・・・スタンピードの時は手助けしてくれると言うことか?」

『我がいる場所に襲いかかってくるような雑魚はおるまい。我が負けるような大物は意味なく人を襲うこともないから心配はないと思うぞ』

 みんなが考え込んじゃってる。

「今は気配を消してるってこと?」

 私が聞いてみたらトカゲはちょっと小馬鹿にした感じで、

『人が魔物を感じる気配と魔獣同士が感じる気配は違うのじゃ』

って。

『もちろん我の魔力は強いからの、人が畏怖するから人が感じるような気配は消しておるぞ』

 消してるじゃん!


「まぁ暴れないなら良いか」

 ジュリアスさま、良いの⁉

「パバブを作ってくれるなら良いんじゃなぁい?」

 ルルゥも軽い!!

「ドラゴンが領地に居るってなんかカッコいいかも?」

 ってジェイク!!

 ポムもティムも受け入れちゃう人たちだった!ってドラゴンも軽く受け入れるのってどうなの!?いいの??


「今は旅行中でまだ領地には戻らないがこのまま着いてくるのか?」

『ほう、人の旅行に着いて行くのも面白そうじゃ』

 おっきいトカゲ連れて歩くのってアリなのかな?

『我のサイズが気に入らぬのか?ならば・・・』

 シューンと縮んだ。便利な能力・・・

 あっちの世界のトカゲのウォータードラゴンみたいな見た目になった。手のひらサイズだけど。


『普段はさっきくらいでも良かろう?』

「暮らしやすい程度で過ごしてくれて構わない。ところでなんと呼べばいい?」

『・・・まだ契約しておらんからのう。娘よ。我と契約するかの?』

「へ⁉私??」

 唐突に言われてびっくりする。

『ふふん、我の長い龍生のほんの一瞬くらいくれてやっても良いぞ。ほれ名前を考えるがよい』

 いきなりドラゴンに名前・・・

「んン!じゃぁ・・・アズ・・・アズライト」

 体の色は白に近い水色、パールブルーとかなんだけど、目は真っ青で綺麗な宝石みたいだから。


『ふむ。アズライトか。良いだろう』

 トカゲ改アズライトが私のおでこに鼻チュウして私と、なぜかジュリアスさまも巻き添えで光に包まれた。


『ついでにお前の番も護ってやる』

 おお!!

 なんか凄いことになっちゃった。


 予定よりかなり遅くなって山を降りて残っていたみんなと合流した。

 魔法の鳥で連絡取ってたみたいで心配はされてはいなかったみたいだけど、待ちぼうけで申し訳ない。


 馬も結構休めたからと予定の宿を通り越して先に進むことに。

 夜間も進めるだけ進んで、馬の調子を見て休憩して仮眠を取りつつ進むらしい。


「アズライト、お弁当だよ」

 馬車に中で腹天で寝てるアズライトを起こして卵巻きおむすびをあげる。

『おお、魔素が絡んでおるな。ピリッとはせんが美味いぞ』

 なぜみんな痺れたいのか?

 アズライトはジュリアスさまと共に物凄い勢いで食べたよ。

 私向けのには入ってないけど、ルルゥたちならラー油とかのも食べてるだろうから少し譲ってもらおうかな?


 馬車は結構なスピードで進んでるけどさほど揺れず快適に次の街まで進んだ。

 途中、野盗や通りすがりのゴブリンが出たらしいけどチェイスさんとか護衛さんたちが馬も止めずに薙ぎ払ってくれたらしい。


 次の休憩の時にシカっぽいのと牛っぽいのがオヤツで出てきたのでビックリ。

 狩りに出なくてもお肉をゲットしてるの逞しいね。


 アズライトが『食べ放題じゃ!』って大喜びしてた。ヨカッタネ。


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