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ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む  作者: 紫楼
二章

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108話 王子様はキラキラで可愛いです。

 またも王宮にやってきました。

 王様ったらグレーデン家ばかり呼んでいて良いのかしら?


 今回はシルバーグレーの立派なお髭のおじさまが案内人。渋オジ~。

 お部屋にはすでに王様とフェアリス王妃さまとファティマ王女さま、ハリス王太子さまとジェロム王子さまとで勢揃いです。

 パーティーの時は王子さまたちは挨拶のあと早々に下がられたのでじっくりお顔を見れるのは初めて。

 マジ王子さま!

 12歳くらいと10歳くらいかな?

 私より少し小さい。

 辺境の子たちよりはやっぱり身体が小さくて幼い感じ。

 王女さまは20代かな?柔らかな金の髪でとってもお綺麗です。


 私達は挨拶をしてから席に着いた。

 ルルゥも一緒になんだよ。

 護衛じゃなくてお客様扱いなんだ~って思ったら、ちょっと理由がわかっちゃった。

 王女さまの視線がレーザービームなんだもの。

 ルルゥは華麗にスルーなんだけど。


 ルルゥってば確かに見た目は特上級だし、性格も優しいし面白いから好きになっちゃうの仕方ないね。

 王様と王妃さまはちょっと苦笑いなんだけど、知ってたならルルゥ外してあげてって思うのよ。


「ルーデウス、この前作ってくれたふわふわオムレツ最高だった」

 ハリス殿下がそう言えば、ジェロム殿下が、

「ナッツのクッキーまた食べたいぞ」

って、二人ともルルゥにニコニコと笑いかけて、ルルゥも笑顔で答える。

「ありがとうございます。喜んでいただけて光栄です」

 超猫被ってる。TPOに合わせるのは普通か。素を知ってるとムズムズしちゃうね。


「ルーデウスさまが王宮に勤めてくれたら良いのですわ」

 王女さまがルルゥを見つめて直接勧誘してきた。

 あれ?異性としてじゃなく美味しいものを作る人への視線だった?

 でも絶対ダメなんだけど。

「おほほ、ファティマ殿下。フラウ卿はウチの戦力でもあるので引き抜きはいけませんわ」

 お義母さまが笑顔だけど目が笑ってないよ!王妃さまが目線で王女さまを嗜めるとスッと表情を消して、

「お声を掛けたいほどお料理が美味しいのですもの」

と一応引いてくれたのかな?

 お料理のことを言いつつ、やっぱりルルゥのことを見る眼差しはちょっと熱い。


「ファティマ、グレーデン家からは料理人を定期的に借りて指導してもらっておる。諦めよ」

 んんー、遠回しにばっさり?ルルゥは侯爵家だから婚姻はアリなのかな?でも王女さまの年齢で婚約が成立していないなら何かあったのかな?


 王子さまたちがまだ小さいから王太子が決まるまで結婚を避けてたとか?

 王配を迎えるか降嫁するかでお相手が変わるのかしら?

 どのみちルルゥは王宮で暮らすの向いてなさそう。

 

 食事を終えてお茶タイムに入ったら。

「リーシャ嬢、オレイユの領地はどうしたい?」

 そう王様が訊ねられたのだけど、どうってどうなの?返答に困るよ。


「ハーボットもだがオレイユも領地は返上だからな。オレイユの領地にはカイダールの薬草畑があるそうだし、必要なら其方に任せた方が良いと思ってな」

 遺産相続のお話しだったみたい?

「きちんと領地経営を出来る人がいた方が領民には良いでしょうから、私は頂けません」

 ちゃんと領地を守ってくれる人に任せてもらえないと民が気の毒だもの。

 今までがあのハゲ親父が人任せにしていたわけだし、人身売買とか非道なことをしていたのだから少しでも良い環境にしてもらわないとね。


「畑に関してはあまり分からないのですが、多分母が亡くなる前に色々整理していたと思います。母から薬草の種を渡されてますから、グレーデン家の離れで少しですが植えてあります」

 あまり覚えてないけど、大事な薬草とか人に任せられないものは全部採取して隠し部屋に入れたんだと思う。

「・・・そうか。ナタリア夫人は死期をわかっていたのだな」

 多分。徐々に弱っていったから。

「せめて其方のこともなんとか外に出して欲しかったな」


 お母さまが何を思っていたのかは今となってはわからないけど、最期まで愛情を持って接してくれてたと思うから、多分リーシャはお母さまから離れたがらなかったと思うんだ。

 ニーナを手配してくれたのがお母さまの精一杯だったと思うしかない。

「では、領地のことは爵位を含めて任せる者を見繕おう」

 ハーボットの派閥が壊滅したならたくさん没落してるんだよね?結局は下のものが苦労するんだから早く安定できるようにお祈りします。

 変な悪事を働かない人が領主になりますように。


「リーシャさま、私の王妃教育を受け持ってくれたのはセラーナさまで教育が辛くて落ち込んでいた私を励ましてくれたのがナタリアさまなの。だから何か困ったら私のことも頼ってね」

 王妃さまがそうお声を掛けてくださった。

 お祖母さまって一体何者なのかしら。


「あと陛下のために魔道具を作ってくださってありがとう。いつも心配するばかりだったのだけれど安心を頂いたわ」

 え、王様ってそんな危険なの?王宮って敵だらけなの?

 王子さまたちにも作った方がいいのかな?

 

「フィアリス、王宮が危険だと認識されてしまうだろう」

 王様が苦笑して王妃様を見る。

「あら、うふふ。そうね」

 否定しないんだ!王妃様が扇で口元を隠して笑ってる。

「あのカッコいいヤツ、其方が作ったのか?」

 ジェロム殿下が目を輝かせて聞いてきた。

「魔道具作れるなんて凄いな!」

 眩し!何この可愛い王子さまたち。

「私も魔道具の勉強をしたいぞ」

 なんだろう。王子様ってばロボットとかに憧れる少年みたいだよ。

「ほう、ジェロム殿下は魔道具に興味がおありか?学園の休暇にでも我が家にいらっしゃると良い。ガンダルー師がおるからの」

 お義父さま!私は今のところ遭遇してないけど魔獣がいっぱいの地に誘っちゃダメでしょ?


「おお、ジェロム、それは面白いな。私が行きたいくらいだ」

 王様!!!

「へぇ~。リーシャも教えてくれるのか?」

「え!私は誰かに教えるのは苦手だと思います!!」

 ジェロム殿下はちょっといたずらっ子みたいに笑ってる。

「私も魔道具は気になるなぁ」

 ハリス殿下まで!


「ほう!まぁ勉強でなくとも息抜きにこられると良いと思いますぞ」

 王妃さまがお義父さまの言葉にニコニコして受け入れちゃった。

「あらあら、男の子は元気いっぱいで困るわね」

 

 魔道具のお勉強なら王宮魔導師で良いのに。なんか変なノリで盛り上がってる。

 お勉強したい気持ちは否定しちゃいけないけど、王子さまたちが辺境に来ちゃったら大変じゃんー。


 何か今日は難しい話しをする予定じゃなく慰労会みたいなのだったらしいけど、私は結構疲れたよ・・・




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