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ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む  作者: 紫楼
二章

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105話 魔導師リック・ガーランドさまと。

 朝起きたら目の前には筋骨隆々な雄っぱいでした!

 は、いつもの事なんだけど。いつもは柔らかいシャツで胸元はだけてる感じなのにに上半身裸!私も下着!

 いや夫婦なので別に問題ないけど昨日の記憶がないよ?

 し・か・も!なんかジュリアスさまの肩とか鳩尾の横ぐらいに歯形が!私がやっちゃったの?

 こんな硬い身体に歯形だなんてどんだけ力を入れて噛んだの?顎強いの?


 あばばば・・・って動揺してたらジュリアスさまが起きた。


「リーシャ、おはよう」

「ジュリアスさまぁ・・・ごめんなさい」

 私ってばどんな寝相?どんな癖があるの?


「くく、明け方なんか戯れてきたなぁ」

 クスクス笑ってるんだけど、戯れたどころじゃないよ⁉

「これくらい気にするな。可愛いもんだ」

 寛容すぎる~。

 グッと抱きしめてくれてハグとキスをしてくれた。

 そして、すぐにニーナを呼び入れて着替えをする。


 食堂に行くとお義父さまとお義母さまがすでにお食事中です。

「おはよう。リーシャちゃん。よく寝れた?」

「おはよう、ジュリアス。リーシャちゃん」  

 今日も朝からお肉てんこ盛りで!

「リーシャちゃん、おはよう。今朝はリーシャちゃんのためにフリュアで味付けしたお肉よぅ~♫」

 ルルゥがコックさんに戻ってる。やっぱりこっちのが落ち着くね。かっこよいのも素敵だけど。


「おはよう、ルルゥ。ありがとう」

「どういたしまして♡」

 ジュリアスさまのお膝で餌付けをされてる中、お義母さまが今後の予定を説明してくれる。

「私は公爵家のお茶会に呼ばれていて同席できないけど、お昼過ぎに王宮魔導師がリーシャちゃんに会いにくるわ。そのあとはマーベルハント伯爵とお祖父様ね。一緒にポッドさんも来られるわ。明日のお昼はウチでちょっとしたお茶会を開くのでリーシャちゃんも同席してね。夜は晩餐に呼ばれたので王宮よ」


 ぬー!ついに魔導師さんが!

「ジュリアスが不在の時はルルゥとセバスティアンが付くから心配しないでね」

「はい」

 王都に滞在する時間が少ないから詰め込むのは仕方ないけど、また王宮かぁ。

「リーシャちゃん、駄々をこねても良いぞ!」

 え、なんで?

 お義父さまがニコニコと腕を広げてウェルカムポーズしてる。


「そうだな。嫌だったら断っても良いんだぞ」

 あれ?私嫌そうだったかな?

 思わずジュリアスさまを見上げたら、

「昨日は疲れただろう?休んでも良いぞ」

って頭をポンポンされた。


「えっと、大丈夫です・・・」

「そうか。直前でも何かあれば言うんだぞ」

 何故か甘やかしがレベル上がってるぅ?


「あなた達、晩餐以外はそう問題もないでしょう?リーシャちゃんだって家族外のお付きあいを少しぐらいした方が良いのよ~」

 お義母さまがそう言ってくれたのでとりあえず落ち着いた。


「俺は騎士団に少し顔を出してくるから戻ったら同席する」

「はい」

 お義父さまとジュリアスさまは食後のお茶をしてから外出された。

 お義母さまが「私とお着替えよ~」と私を抱き上げてクローゼットルームに向かう。

「昨日のドレス、とっても評判が良かったのよ♫今日も可愛くしましょうねぇ」


 魔導師さんに会うにもおめかしなのかぁ。

 お義母さまはお茶会用にデイドレスにお着替え。昨日の夜会のご婦人方の多くはやっぱり派手派手しくて重そうなドレスだったけど、センスのいい人ももちろんいた。

 でもお義母さまが一番綺麗だったな。欲目?

 今日のドレスも華やかだけど派手さはなくて上品な感じ。

 お義母さまのナイスバディを引き立たせるデザインだから今日も話題を独占するに違いない。


 私のドレスは甘ロリ系。昨日は少し大人っぽいデザインだったけど、今日は淡いピンクでふわふわしたドレスにヘッドドレスでまさにお人形!

 お化粧も薄めだけどピンクのリップで可愛い系。

 タウンハウスの侍女さんメイドさんたちがめちゃくちゃ持て囃してくれた。


 我ながら可愛い。自分で言うなってツッコミたいけど、外見は私じゃないしね!

 メグミは平凡な顔でボーイッシュ。ボブヘアで仕事の日はビジネススーツなおしゃれ度皆無だったし。休日もチュニックとデニムとか楽な格好してた。

 リーシャだと可愛い服、何を着ても似合うのが嬉しいな。

 着替えを済ませて応接室に行くとルルゥがいて。何故かルルゥが執事の格好してた。


「ルルゥ、何してるの?」

「うふふ、お客様をお迎えするならこの格好の方が良いでしょう?」

 ・・・執事はセバスティアンがいるからルルゥは普通で良くない?

 アランとジェイクも騎士服で控えてるし。


「リーシャさま、お客様がお見えになりました」

 セバスティアンがお客様を案内して来てくれた。

 刺繍たっぷりの格好いいローブ姿の紫がかった黒くて長い髪のイケメンがいた!


「リーシャさま。初めまして。私は王宮魔導師のリック・ガーランドと申します」

 背が高いリックさんが私の目線に合うように腰を落としてくれて。

「リーシャ・グレーデンです。今日は私のためにお越しくださいましてありがとうございます」

 カーテシーをして挨拶をする。彼はまつ毛バサバサの瞳を微笑ませて受けてくれた。


 着席を進めるとルルゥがすぐにお茶とお菓子を置いてから後ろに待機する。

「おお、これはグレーデン家自慢のお菓子ですね☆」

 お話を始める前にお菓子に目が釘付けなのでどうぞと勧めたら嬉しそうに食べ始めた。

 タルト数種類とクッキー。マフィン。

 私の感覚だとお茶菓子にしては多い量なんだけど、この世界の人は本当によく食べるなぁ。


「最近は王宮の食堂も美味しいものが増えて来たんですがやはりグレーデン家の話題で極上だとか天国を見たとか聞いているものですから」

 うはっ。そんなに話題になってるんだ。

 ルルゥがめちゃ嬉しそう。良かったね。


「うちのコックさんたちが日々切磋琢磨してくれているのでどんどん美味しくなるんですよ」

 ルルゥだけじゃなくみんな常に頑張ってるからね!

「これはカンダルー師も戻ってこないはずです」

 あら?


「ふふ、師は私の師でもあるんですよ。彼は魔力値はあまり高くないのですが研究者としては最高峰のお方なのです」

 マジで?そんな人が学園を辞めちゃって辺境に篭っちゃったの?良いの?

「魔導書にも貴方にも興味が尽きないようですからね。食事まで美味しいとなれば、私とて辺境に篭りたい」

 それは王様が泣いちゃうからやめてあげて。


「リーシャさま、リーシャさまの事は陛下からもカンダルー師からも頼まれていますがそれ以前にセラーナさまにご恩をお返ししたいと言う気持ちもありますから私についてはあまり気負わずにいてくださいね」


 お祖母様?


「この話は追々にね。リーシャさまの不思議な魔力にも興味津々ですので私が貴方のそばで学びたいということもあります」

 ん?私が教えてあげられることはないと思うよ。


「陛下にお渡しした魔法具のことやカンダルー師と翻訳した魔道書のことなど色々気になっているのでお互いにメリットがあると思ってください」

 うえぇーん!この人めっちゃグイグイくる~。

 絶対に逃さない感じだ。

 綺麗な人が真剣な眼で迫ってくるのはちょっとやばいよ。

「リーシャさまが新婚旅行?から帰られる前に私もグレーデン家に向かいますからよろしくお願いしますね」


 今日はご挨拶だけみたいだったので、ルルゥにお土産にとお菓子をいっぱい用意してもらって渡したらめっちゃ感謝された。


「陛下に見つからないように食べなくては!」

 子供か!


「ではリーシャさま。良い旅路を」

 テンション高めの魔導師さんは颯爽と帰って行った。


 まだお祖父様たちくるのに結構お疲れだよ。


「なかなか濃ゆいお方だったわねぇ☆」

 ルルゥが私にこそっと言う。

「お硬い人じゃなくて良かったけど圧がすごかったねぇ」


 さてお昼を食べて一息つきましょうね。



____________


今朝のジュリアスサイド





 「ういうー」


  ボス!


 珍しく熟睡にして明け方になった頃に手足が飛んできて目が覚めた。

 はじまっちゃったかとベッドから落ちないようにリーシャを抱きしめていたら、いきなりガブリと。


 まずは腕をハムハムと可愛く噛んでふにゃと寝ぼけながらも必死に脇に潜りこもうと頭をグイグイ胸に押し付けてきた。

 胸元をがぶりとされた時は少しびっくりしたが、リーシャの小さい口で思い切り噛まれたところで対して痛くもないと様子を眺めてたら最後にガブっとやられて。


 この癖?は少し直して欲しいなと思う。




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