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ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む  作者: 紫楼
二章

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101話 王様がオコのようです。爺さんとハゲ親父の汗が止まりません。

 どうもこの世界の社交界や夜会って言うかお貴族さまは小説とかでイメージしてたよりとってもフランク?カジュアルなようだ。

 堅苦しくないのは有り難いね。


 妙な男の出現でイラッとしてる間にダンスも始まってたし、飲食コーナー?も盛況だ。

 食べ物がまったく手付かずなんて事もないみたい。

 しかもみなさま結構嬉しそうに食べていて会話も弾んでるよう。


「あなた達も踊ってきたら?」

 そうマールベリーさまが言うんだけど、一応少しはレッスンを受けたよ?

 でも身長差が厳しいじゃん?

 私とジュリアスさまだと休日に公園でよちよち歩く子をサポートするお父さんみたいな図になっちゃうんだよ。いや小学生くらいかな。

「それは注目を浴びそうねぇ」

ってルルゥに言われちゃった!

 ジュリアスさまを私の旦那様だよって自慢したい気持ちもあるけど、ロリ疑惑の方が湧きそうだものねぇ。


「踊ろうか?」

 悩んでたらジュリアスさまに自然にエスコートされてポージングを取られた。

 すごく自然に私の足が完全に浮き上がらない程度に持ち上げられてほぼぐるぐるされてる!私が苦しくないように自然に見えるように。

 私の視界はなんていうのかメリーゴーランドに乗って天井とか見てるような不思議な感じ。浮遊感もね。

 他のダンスの人やギャラリーが気にならないくらい楽しい!

「ダンスは久しぶりだがリーシャとなら楽しいな」

 ジュリアスさまの笑顔と低音ボイスが私の心臓を狙い撃ちだよ!


 お義父さまとお義母さまのダンスは迫力があった。ダンスっていうよりスポーツを見てるみたいだった。かっこいいな!

 ダンスを終えるとお義父さまとルルゥが誘ってくれたので踊る。

「娘との初ダンスじゃ♫」

 ギャラリーにお祖父様とお孫さまを見てるような温かい視線を受けてるけどね!

 ルルゥは190cmくらいかな?それでも十分身長差があるからやっぱり歳の差のある妹的な?女性陣には羨望の眼差しではない視線をもらう。


「ステップ忘れそうなくらい久しぶりに踊ったわ~」

 貴公子風ルルゥはそんな事を言いつつめっちゃエレガントでした!


 アークさまとルシードさまとも踊ってもらったのでグレーデン家だけロリの風評被害が出ることはないと思いたい。

 なんか知らない人が誘ってくれそうっぽかったけど、お義母さまとルルゥが阻んでくれた。


 グレーデン家にいろんな人が話しかけて来たけど一部私を見て蔑んだような目をした人がいたので後ろにいたルルゥが、

「今後の付き合いはねぇぞ」

ってボソッとデスボイスで呟いてた。怒るとおっさんが出るみたい?


 知らない人のことはどうでも良いのだけど、私を通してグレーデン家を下に見たって事になるから私の心のメモにもバッチリとダメマークをつけておくよ。


 給仕の人が配ってるのがお酒っぽいんだけどジュリアスさまもルルゥもほぼ離れないからこっそり飲めそうにない。

 

 ジュリアスさまが私の目線を辿ったのか給仕を止めて飲み物を受け取ってくれたけど当然ジュースだったよね。

 あからさまにがっかりする私を見てジュリアスさまとルルゥは笑うんだよ。ひどい。

「旅行先で少しだけ飲もう?」

 膨れた私を宥めるように抱き寄せる。


 途端にキャァ!って声がした。女性陣が扇で顔を隠しながらこちらを見てた。顔を隠しても声出しちゃったら意味なくない?


 ビックリしたけど、旅行先で飲ませてくれるって言った!忘れないんだからね!

「ゲ・ン・キ・ン~☆」

 ルルゥが笑ったのを見てまたキャァ!って。すぐさまルルゥがスンってなったよ。


「みな、楽しんでくれておるか?」

 ファンファーレ的な音が鳴って陛下の声が響いた。

「これより報告がいくつかある。まずはグレーデン辺境伯家、マーベルハント伯爵家こちらへ」

 騎士さん達に案内されて王族のそばに控える。

「ハーボット侯爵家、オレイユ男爵家、ここへ」

 私たちの左側へと呼ばれる。義母とキミーもいるんだけど大丈夫かな?

「グレーデン辺境伯、リーシャ夫人」

 陛下に呼ばれて少し近くに寄る。


「もうすでに知っておる者も多いであろうが先日、ジュリアス・グレーデン辺境伯とリーシャ・マーベルハント伯爵家令嬢との婚姻が成立し、我がレイドラアース国の国防の要であるグレーデン家と叡智の源であるマーベルハント家の縁が確固たるものとなった」

 ハゲ親父と横のハーボットの祖父さまらしき人が何か言いたげだけど発言の許可が出てないから抑えてるみたい。キミーも流石に目つきが良くはないけど我慢してるようだ。


「リーシャ夫人は辺境領の農業を改革し、また食糧事情に大きく変化をもたらし、新たな魔道具を開発した」

 大きな響めきが起きた。あんな子供がとかそんな感じで。

「殆どの者はリーシャ夫人を初めて見たことであろう。彼女は育ての親によって公の場に出ることも許されずデヴュタントも出来ておらず、また私が彼女の存在を認識した時には餓死寸前であった」

 おおぅ!そこまで言っちゃうの?個人情報~~!

 あまりのことにザワッと大きく騒ついて優しげなご夫人は泣いちゃったり失神しかけているよ。


「家名と彼女の容姿で想像しておる者も多いであろうが、彼女は故セラーナ・マーベルハント夫人の孫であり故ナタリア・オレイユ男爵夫人の娘である」

 悲鳴のようなざわめきが起こる。

 流石にハゲ親父が声を上げようとしたけどハーボット侯爵がそれを抑える。


「彼女は叡智のマーベルハント家の者であり、魔法のネイマーシェ国出身のセラーナ夫人の血を受け継ぐ者でもある」

 今度は感嘆の声?なんか私の血筋がそんなすごいの?


「イダルンダ・オレイユ。私は其方に一つ聞きたい。ナタリア・マーベルハントが婚姻を結んだのはカイダール・オレイユであったと記憶している。なぜナタリアの夫が其方に入れ替わっておるのか?」

 ハゲ親父は油汗をかいてるようで頭と顔がテカテカし始めた。

「な、亡くなった兄弟の妻を家のぉた、ために後妻に迎えっるのは、よ・良くあることでぎょざいます」

 ハゲ親父は少々吃りながら答える。


「家のために?マーベルハント家は承知しておったのか?」

「恐れながら、陛下。当家は娘の意思が固かったのでカイダール殿との婚姻を認めましたがオレイユ家、ハーボット家との繋がりを求めたことはございません。婚姻後に当家が両家に便宜を図った事も図られたという事もございません」

 お祖父様が否定するとハーボットの爺さんの方は不快な顔をした。

「ああ、それとカイダールを亡くなった兄弟と申したな?行方不明と報告を受けておるがなぜ亡くなったと断言しておるのだ?」

 あれ?死亡認定じゃないの?


「行方知れずとなって10年以上のもなりますれば・・・」

 汗をシワクチャなハンカチで拭いてるけどすでに水分いっぱいで無駄な作業だよ。

「ハーボットよ。私は其方にも聞きたい。嫡男ではないとはいえ大事な息子が行方不明になったというのにろくに捜索もせず早々に調査を終わらせたのは何故だ?」

 事件くさい?あれ?

 ジュリアスさまが私の肩を引き寄せて支えてくれる。


「アーレン・ポッド殿。こちらに」

 歳若い青年・・・が呼び出された。


「彼はアルモンド国の者でカイダール・オレイユの功績と死を知らせてくれた」

 またも大きな騒めきが起こる。ハゲ達はガタガタと膝を震えさせてる。

「カイダールは行方不明となったとされる頃アルモンド国にて大怪我を負った状態で小さな村で保護されたらしい。そして記憶を失ってはいたが回復後、村で発生した病の記録を取り特効薬を作った。我が国でも多くの死者が出る赤斑病の特効薬だ。それがどれほどのことかわかるな?」

 ハゲ達は唖然として固まっている。


「カイダールは5年前に亡くなったそうだ」

 ・・・やっぱ亡くなってたんだ。

「ポッド殿はカイダールが残した日記と魔道具を届けてくれた」

 ポッドさんは王様の話とこの場の空気に超恐縮してプルプルしちゃってる。お気の毒!

「ハーボット、オレイユよ。其方らはつまらぬ欲と羨望でカイダールという国の宝を失い、リーシャの持つ知識とセラーナ夫人、ナタリア夫人から遺された遺産も手に入れ損なったのだ」

 王様は至極憐みと侮蔑の籠った眼差しで元父と爺さんを見る。

「その娘は遺産など何も持っていない!あの女は何も残さなかった!」

 ハゲが騒ぐ。ご飯もまともにくれないのになぜ母のものをおとなしく差し出すと思うのか?

「リーシャ夫人にはナタリア夫人、セラーナ夫人から公式の遺言が遺され成人後、家を離れた後に手に渡るようと国が遺産を預かっている」

 え⁉何それ!!


「「!!!??」」


 ハゲ達がめちゃ悔しそうに私を睨みつけている。私にも母にも信用されてなかったって公に言われちゃったね。バーカバーカ!


「リーシャ!能力があるならなぜウチのために使わなかった!!」

 あ“ぁん?

 遺産に文句が言えないからか矛先を変えて来た。


「投資もせずに何言ってるの?魔力について教育も施さず、学園で魔法学を学ぶ事も許されず何を得られると?素材も買うお金なんて持ってなかったのに?オレイユ家で何が作れたと?」


「な!!」

 ハーボットの爺さんがハゲを睨む。爺さんの意思では無かったようだ。

「グレーデン家で色々与えて頂いたからこそ得た成果にケチをつけるなど浅ましいことです」


 自分でもびっくりするほど冷たい声が出たよ。





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