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 怖い話・第十話 暗闇の人影

 釣り場で夜釣りをしていると、漁師の人…地元の人で散歩している人が良く話しかけてきます。

 今回は地元の人が話してくれた怖い話を紹介しましょう。


 そこは灯りの少ない港で、あまり人気のない釣り場ながら大型のチヌが釣れると言われている

 穴場的な釣り場でした。

 夕方から釣り始めたらしく、テトラポットの上に釣り場を構えて釣りをしていると、波間に人形

 がプカプカ浮いていました。


「気持ち悪いなぁ~」


 特に薄気味悪い人形ではなかったらしいのですが、子供が持つような何処にでもある人形ですが

 汚く汚れている人形がプカプカ浮いてるのは気持ち悪かったのでしょう。 網ですくってテトラの

 隙間に捨てたのです。


 その日は特に潮の流れもなく、しばらくして電気ウキを見ていると


「あれ…何だあれ」


 海面に少しだけ見えている物は、さっき捨てた人形だったのです。 少し不気味に感じたのです

 が潮の関係で流されたのか…と安易に考えて、そのまま釣っていました。

 人形は波に流されるままテトラ際まで流れ着き、プカプカ浮いています。


「…」 どうにも気になったので、また網ですくい上げ少し向うのテトラの隙間に投げ込みました。


 気持ち悪いなぁ…と思いながら釣りをしていると、数分後にまた同じように人形がプカプカ浮い

 てきました。 仕方なく同じ事を繰り返し、釣りに集中する事に。


 それでも繰り返すように投げ込んだはずの人形が自分の電気浮きの方に流れていきます。


「もういいかげんにしろ!」

 不気味な現象に、自分が投げ込んでいたテトラの隙間をライトで照らすと、そこには自分が投げ込

 んだ数だけの人形が転がっていたそうです。


 投げ込もうとした人形を手に持っていたので慌てて捨てて、釣り場を変えようとした時にはすでに

 新しい人形が電気浮きの側に浮いていたそうです。


 何かの悪戯か…それとも… 



 釣り場の怖い話-写真、水の中より



 (‐ω‐)  時々いる怖い話を教えてくれるオジサン。 話だけして暗くなったら帰るのは

 やめて欲しい…。

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