釣り場の怖い話・第七話 真昼の霊
これは、昨年の秋で9月頃です。それも・・・ なんと・・・
真昼間の出来事です。
友達と、車で買い物に出掛け(私は免許持ってませんが)お昼を食べて、次の目的地に向かって
走っていました。
そうですね、2時過ぎだったかと・・・
片側3斜線の、広い通りの交差点を曲がって、次の信号が見えてきた時のこと・・・
信号待ちしている女の人が、目に入ってきたんです。
反対側の、歩道に立っていたので、かなり距離があったのに・・自然に吸い寄せられるように、
見てしまいました。
ノ-スリーブのワンピース(水色の小花柄が、ストライプ状に入っていました)
そして、その顔が・・・ 紫外線除けで、たまにつけているひとを見かける・・・ 大きな、真っ黒
のサンバイザーをつけていて・・・ 表情は全く見えない・・・
見るからに・・ え”って感じで、釘付けになりました。初めてだったので・・ とにかく異様な
感じが・・・
見ると、友達も同じ状態で釘付け・・・彼女も、変だって思ってる!?と思った私が・・
「何あれ~!? 見た!? おかしいよね・・・ 今の人・・・」というと、
彼女も「何だろ~・・・・」って
50キロほどの、スピードで通り過ぎた一瞬の出来事なんですが、過ぎた後で頭の中に残っている
姿を思い出すと…
両方の手が・・・ だらりと・・ そして手の甲も前に向き・・ さらには、裸足 だったような!?
裸足で、すこし爪先立ちしているような感じだったんです・・・
それを、他の友達に言ったら、寝ている状態では・・・!?と、言われました。
本当にそうなのかも、知れない・・ う~~~ん!?
午後2時すぎだったのも、夜中の2時と間違えて出てきたのでは!?
とも、言われました・・・
たまに間違える人(霊)も居るのだとか。
仕事の帰り、2月の初めで5時を過ぎるとあたりは暗くなってくる頃・・・
6時ごろ、自転車で職場の駐車場から道路に出て、家のほうに曲がった瞬間、
70歳前後のおじいさんが立ってて自転車で轢きそうになりました・・・
わぁ! と思って避けたので、ぶつかりはしなかったんだけど…
そく・・・ あ!「見ちゃった・・!」と思いました。
姿を見たのは、これで2度目ですが・・・ 見た目はまったく普通の人間そのもので
TVの番組に出てくるように、怖い感じはないんですよ、ほんと・・
でも、見た瞬間解るのは・・・ 「生気」がまったく感じられないから看板のような
物体なのに・・・ 見た目は人間だから、え”!? って感じで、解るんです。
その時も、暗い中そこにじっと立ってること自体もおかしいし
私が、ぶつかりそうになってるのに、微動だにせず表情ひとつ変わらないし・・・
前に、みた時と共通しているのが、だらりと下げている両方の手の、甲の部分が前に
向いていると言う事なんです。
人間が、何気なく手を下ろしているときって・・親指が、前にくると思いませんか!?
その手が、やたらに不自然なんですよ。近かったから・・ 顔もはっきり見えたし
着ていた服とかも・・はっきりと覚えてますよ。
本当に、霊だったのかは確かめることは出来ないのが、残念です。