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釣り場の怖い話・第六話 香川県(某島港) 金縛り

 とうとう7月に入り、梅雨と言うのに雨の全然降らない日が続きましたが、7月を境にバケツをヒックリ

 返したような雨が降り続きピタリとやんでは蒸し返すような熱帯夜。

 こんな日があると思い出すのが…、少し前に聞いたこんな話です。



 僕の友人と、その友達は二人で釣りをしていました。 ルアー釣りではなく、腰を落ち着けて釣るウキ釣り

 です。

 夜釣りと言うこともあり、電気ウキで釣っていたわけですが、風もなく潮も流れず、全然あたりもなかった

 そうです。

 それでも最初のうちは餌を変えタナを変え…いろいろとしていたらしいのですが、しだいにダレてきた二人

 は仮眠しようと言う話になりました。

 場所は防波堤なので、少し歩けば車まで行ける距離です。

 結局、一人は竿の見張りに残り、一人が車で仮眠をしようと言う話になりました。


 まあ、僕の友人が最初の竿の見張りになったそうなんですが、あまりの釣れなさと蒸し暑さに堤防の上で横

 になって寝ていたそうです。

 最初のうちは、それでもウキを見ていたそうですが、いつのまにか眠って居ました。



 五分~十分ウトウトしたでしょうか? 起きると後ろを人が歩いている気配がするそうです。他の釣り人が

 先端にいってるのかな~とも思ってたのですが、何か妙な気配がするらしいのです。 その気配がおかしい処

 は、物凄い数の行列が歩いている雰囲気がするらしいのです。

 仰向けで寝ていた友人は、目を開けて振り向こうとすると…急に金縛りになったそうです。

 数回の金縛りを経験してた彼は、またなったなぁ~位にしか思わず、目が開いたので目を開けてみると、背

 筋が凍る思いをしたそうです。

 金縛り中、声は聞こえた事はあったらしいのですが、その時の金縛りは自分の体の上を列をなした行列が歩

 いていたのです。行進と言った感じだったそうです。



 水面と堤防の高低差があるので、歩くと言うよりは水面の上を滑るように通り過ぎていくらしいのです。

 子供から大人…女から老人までいろんな人がいたらしく、目で海のほうを向くと一列で遥か向うの方から行

 列が繋がっていたそうです。

 自分の身体の中を通り抜けるように過ぎていくと言った不思議な感じだったらしいです。



 友人はとっさにお盆の事を思い浮かべたらしく、墓参りにも行かずに釣り(殺生?)をしていた罰だ!とか

 思いこんだ友人は目を閉じて念仏を唱えました。


 数分後、車で仮眠していた友人に揺さぶられて起されるまでずっと唱えていたそうです。

 その後、金縛りの解けた友人は必死に説明したそうですが笑われたらしいです。





 ヾ( ̄д ̄;)も…もしもだよ、忍者が使うような水面を浮かぶのを履いた人群れが本当に歩いていたとしたら…

 そっちの方が遥かに怖いと思わない? それに踏まれ続けた友人はある意味凄いかも!!

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