第21話「崩壊の序曲」
東京の高層ビル街に冷たい風が吹き抜ける夜。
Veilの告発に揺れる世間とは裏腹に、暗闇でひそかに動き出す影たちがいた。
「相原律人の辞任だけでは終わらせない」
巨大な組織の幹部が静かに告げた言葉は、復讐者たちにとって不吉な予兆だった。
一方、蓮と橘彩は情報戦の拠点で次の一手を練っていた。
「相原派の残党だけじゃない。
政府の上層部にも、Veilを消そうと動く者がいる」
彩が資料を広げ、警告する。
「こいつらは徹底的にやってくる。
資金力、人脈、メディアの力を総動員するだろう」
俺は拳を握りしめる。
「だが、ここで倒れるわけにはいかない。
真実は必ず人の心を動かすはずだ」
その夜、テレビのニュースではVeilの告発内容が特集されていたが、
同時に「Veilは違法行為のテロリスト」と批判する声も大きくなっていた。
ネットでも賛否が激しく分かれ、社会は分断の危機に直面していた。
そんな中、蓮の元に匿名のメールが届く。
「お前の“弱み”を握っている。
それを盾にVeilを葬ることはできる」
俺の過去が、再び暗い影を落とす。
同時に、彩が声を震わせた。
「蓮、父親の彩音が狙われている。精神的に追い詰められている」
俺は決意を新たにする。
「守るべきものを守るために、俺はこの戦いを続ける」
その時、外で激しい銃声が響き渡った。
「来たか……」
暗闇の中、Veilの仲間たちが一斉に立ち上がる。
――次回、第22話「逆襲の序章」
攻撃を受けるVeil。
反撃と真実のさらなる暴露が始まる。




