表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/12

お姉様、コイツが!?

しばらく投稿できなくてすみませんでしたあぁぁぁ゙あ゙Aa!!!!

((↑久しぶりにアリスたちを書けて嬉じいぃ…

インフルが流行ってますね!(私はコロナに罹りましたが…)


今回は新キャラが登場します!お楽しみに!!

 ゆっくりと馬車のドアが開く。アリスは、隣で目を輝かせているディアナ以上に馬車から出でくる人を凝視した。


 お姉様の好きな人…どんな人なのかな…?更に“ウィル”って… そんな名前、聞いたことあったっけ…?


 馬車のドアが開ききり、中に乗っていた人の顔が昼の白光に照らされた。艷やかな、深みを持った漆黒色の髪。大人びた光を放つエメラルドのような瞳と優しい微笑みを浮かべる唇。ネイビーブルーのブレザーが爽やかに風になびく。

 アリスは唐突に強い衝撃を受けたかのように思い出した。コイツは、“氷の貴公子” “史上最年少の近衛騎士団団長 ” “無敗の剣聖”などと各地に名を轟かせ、ディアナが断罪・処刑された後にはユンラウス皇国に反乱し、皇帝となった、“ヴィルク・ガーディナー”だと―


「…っ、、嘘……」


アリスの脳裏に、無自覚に閉じ込めていた記憶が蘇る。1回目、2回目も、どうしても避けることのできなかった、“ユンラウス皇国の滅亡” あちらこちらから上がる火の手、黒煙。皇族、貴族の我が身可愛いが故に機能することのない国家。そもそも、皇国の騎士団、魔法師団、傭兵らはヴィルク・ガーディナー率いる反乱軍に合流。国民さえも、彼に期待し、一揆した。国家の変革を求めて― 戦力も信用も何もかも失った国家は成す術無く滅んでいった。多くの反革命派の者共の血は流れ、逃亡を図った皇族、貴族は呆気なく捕まった。そして、悪徳商人ら奴隷売買などを行った総勢約5000人を処刑、または永久追放。皇族、及び王政に深く関わった者共を投獄。当時の皇王ジークベルトは公開処刑、国政を狂わせた張本人王弟アレクセイ同じく公開処刑、その妃、“アリス・テュラノンス”は、永久投獄された。その後、ヴィルクは玉座に就き、新たな国家、ダイアナ帝国が建国されたと聞く。ディアナの処刑から、1年後の冬のことだった。


 アリスの身体は震え、冷や汗をかき、呼吸が乱れていく。あの時の血生臭さ、鼻に付く煙の匂い、国民らの、いかる顔、酷く冷たい牢獄…


 「アリス!大丈夫…?」

あからさまに顔色の悪いアリスを見て、ディアナは焦った。ディアナが使用人を呼ぼうとすると、アリスはディアナの顔を見て、無理やり笑顔を作った。そして、アリスはディアナの服の強く裾を掴み、首を振った。


 だから… 私はお姉様を悪役令嬢にさせないって決めたんだ…!!

* * *


 ヴィルクはまっすぐ、こちらに歩いてきていた。しかし、その顔は、兄のような微笑みから段々と険しくなるのが隠し切れてはいなかった。歩く速度も、段々と速くなっていく。ディアナは近づいてきたヴィルクの方を向き直し、駆け出した。


「ウィルっ!」


ディアナは飛びつくようにヴィルクに抱きついた。ヴィルクもディアナを受け止め、愛おしそうに頭を撫でた。


「久しぶり、ディア。僕の可愛い姫。元気にしてた?」

「ええ、勿論!会えて嬉しいわ!」

「なら良かった」


兄と妹のように微笑み合う2人。アリスは、こんなに幸せそうにするディアナを、人生で初めて見た。

ヴィルクはディアナを下ろすと、アリスの方にも歩いて来た。その顔は、険しかった。


「君が…アリス?」


氷のように凍てついた、低い声。鋭い、獲物を噛み殺さんとする眼光。ジークベルトやアレクセイの首を刎ねたときの返り血が頬に付き、投獄されたアリスを羽虫でも見るかのような見下す表情をするヴィルクから発せられた言葉と全く同じだった。


「貴様が…ディアナの妹の……アリスか?」


と。

アリスの目の焦点が合わなくなり、視界が暗くなっていった。


 もう、誰か…出してよ……?ここから…


 「アリスは初対面だから緊張しているのよ」


ディアナがアリスの肩に優しく手を置く。


「ウィル、私の妹のアリスよ。可愛いでしょう?」

「…あ、ああ。そうだな。ディアのことが相当好きみたいだな」

「そうね!」


アリスは自分の髪飾りに触れる。お気に入りの、紫と黄色の蝶のバレッタ。ディアナの瞳の色と同じ色。


「ウィル、玄関じゃなくて、屋敷の中で話しましょう?美味しい茶菓子があるの」

「そうだな、お邪魔するよ」


ディアナを先頭に、屋敷へと入っていく。ヴィルクがアリスの隣を通るとき、またもや冷たい目線を向けた。


「君がディアに今は優しくしてもらっていたとしても、ディアに何かしたら…許さねえぞ」


アリスが反射的に振り返ると、楽しそうにディアナとヴィルクは話していた。アリスはため息をついた。


 “ヴィルク・ガーディナー” アイツとは絶対に仲良くできなさそう…ッ!

Q:「復っっっっかぁぁあぁぁっつ!!」

セイラ:「何故復活していらっしゃるのでしょうか?」

Q:「酷くない?これでも…」

セイラ:「これでも?」

Q:「作者の分身(設定)なんだよ?」

セイラ;「本人ではないじゃあ有りませんか。それではただのモブと同然です」

Q:「ぴえん」

* * *


少しでも

「面白い!」「次も読んでみたい!」

と思ってくださったら、

ぜひ、評価or感想orブックマークをお願いします!

今後の参考、及び、糧にさせていただきます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ