1 文明の要素(エレメンツ)
表紙:
次の作品に勇気をいただいて、書きました。
動画:『Victoire』 https://www.youtube.com/watch?v=nOixuJQ0EWg
『Fairy Taleじゃいられない』
https://www.youtube.com/watch?v=R60x8WAuvfw
素敵な刺激を与えてくれる、文化的作品に感謝します。
人類は、文明により発展しました。
文明とは、高度に知的な生活様式です。
知性とは〝種を植えれば実が採れる〟といった、
因果関係の法則を発見・活用することにより、
本能だけに頼らず、環境に応じて活動を制御し、
より良く生きられる能力です。
知性が可能とする技術は、社会を豊かで複雑にし、
生存に必須ではないが必然的で有益な文化を生み、
また利害調整のための政策を必要とさせて、
文明を生み出しました。
そんな文明の6要素は、3つの文明活動要因と、
3つの内外環境要因です。
知的活動には〝知る・決める・行う〟の三段階があり、
社会の文明活動もそれに応じて分類できます。
文明活動の本体は、全ての人々が生活に必要な
富を作り、分けて営む【経済・社会活動】です。
因果法則を知って活かす【科学・技術】は、
富の生産に役立ち、経済・社会活動を豊かにします。
皆で動けるよう決める【制度・政策】は、
富の配分に役立ち、経済・社会活動を健全に保ちます。
ただし、文明活動には内外の環境条件も必要です。
まず技術は、施設や製品などの【物的資源】に
具現化されないと、社会活動を豊かにできません。
また政策は、健康や教育を得た【人的資源】により
実現されないと、社会活動を健全に保てません。
さらに、新技術の開発や普及には資金などを要し、
政策による助けが不可欠ですが、その際には、
資源や市場などの【自然・社会環境】が影響します。
以上の6要素を覚えやすく言い換えると、
〝知る・する・決める、ヒト・モノ・環境〟となります。
これら6つの要素または要因を
六芒星(✡)の上に並べてつなげたら、
社会について意外なほどに多くのことが分かる、
便利な文明理論(仮説)を発見できました。