金の弾
そして観覧車のところまでやってきた。これに乗って上から見てみてもいいが、さすがに色々と怖い。そう思っていると右足に激痛が走る。っは?気づかなかった。太ももに銃弾のようなものが貫通した。どこだ。。。その瞬間今まで姿が見えなかった腐人どもが一斉に襲ってくる。そういえば確かに北に来たのに全く腐人に出くわさなかった。ん?『北に来た』か。。。思い出に浸ってる場合じゃねぇ。
今処置したいのに、腐人が邪魔だ。ぱっと見約10体。目の前の店に2発目の銃弾が当たる。動くしかない。激痛が走りながら銃に当たらないように動く。いtttttttった。やるしかねえ。
こちらに向かってくるのが速い腐人からやる。剣で腐人を一掃した。おかしい。なぜ魔法が使える腐人がいない?俺を消耗させている?汗が滝のようにでてくる。まずい。いや、考えろ。太ももを狙える位置。感じろ。ッ来る!素早く左にかわした。メリーゴーランドの上だ!視野で確認できるほどの距離。意外と近いな。もう少し頑張ってくれ俺の右足。右足に布を巻いた。行くぞ。遮蔽を駆使しながら、近づく。バンっと大きな音が鳴った。銃を変えたのか?遮蔽があるからだいzyっぐっは!銃の弾が方向転換した?右横腹をやられた。ふぅ。なるほどな、それがあいつの術式か。追跡なのか。しかしなぜ2発目外したのだ?まあいい。近づければ、いい話だ。少しずつ近づいて行った。もう目の前だ。
「術式 拘束」
?声が聞こえたと同時に、足と腕が拘束された。動かない。術式使いがもう一人かよ。そのまま宙に浮かされる。きっと風魔法を使えるやつがいるんだろう。拘束、風、スナイパーやろうがチート使って打ってくるって!俺がAランクに慣れた理由。あの日俺は死の淵を経験したときにつかんだもの!
「開眼 炎眼【えんがん】」
開眼とは覚醒状態に入ること。目がその用途に合わせて変化し、才能もしくは死ぬほどの努力でえられるものらしい〈人による〉。覚醒状態に入ると、身体能力、魔法が大幅に上がる。俺は赤色に光る。この暗闇の中眼の光が俺を追うように光る。大きな音が数発なった。来る。
「術式 反喰」
心臓に貫き、頭、首も貫いた。バーカ。力で拘束をちぎった。まずは拘束した奴を倒す。詠唱の声が聞こえた方向に向かう。そこには女が立っていた。こいつか。術式発動される前に!l銃弾のような速度で彼女の懐に。そのままの速度で女の首を剣で切った。多分こいつが風の魔法もしてたんだろうな。女は灰のように消えていく。次。スナイパーのもとに行く。覗いてもないのに撃ってくる。それが俺に当たるが、意味はない。カウンター状態は受けた攻撃の強さを吸収する、君が撃つたび俺は強くなるんだよ。
「術式 確実狙撃、この弾できめようじゃないか。」
金の弾丸!?あれは世界狙撃手に送られる魔法の弾丸。今の強さでカウンタできるかどうか、、、無理だ。反喰の唯一の弱点、自分の今の強さより強い攻撃はカウンターできない。来る!!
その金色の弾丸は俺の左手に直撃したと同時に術式が解除された。反喰は強いが何回も発動は不可能。発動時俺の8割の力を使う。発動中はあと2割で何とかせいぜい5分間。ケガして力も回復しずらくなった。痛い。ここにきてさっき無理な動きをしすぎて全身が痛い。術で体を無理やり動かしているから解除時痛みが襲い掛かってくる。もはや感覚がない。敵の目の前で、大の字に倒れた。おわった。くっっ。
「なんで、そんなにすごい人なのに人を襲うんだよ。」
もう戦えないから率直な疑問をぶつける。彼は答えた。
「さあ。私はね小さいころ家族を裏の人間に狙撃された。一発で父母弟を殺された。金の弾丸で。それ以来私はそいつをこれで殺してやろうと思った。だから努力した。努力したんだよ。」
話しているのに間合いが完璧だこいつ。まぁもうたてないが。隠れていた腐人が襲ってくる。、また能力なしか。?襲うつもりだった腐人が止まった?なぜだ。彼が話を続ける。
「だがな、努力では届かないところまでやってきたんだよ。その当時は腐化というものが世間にはなくてね。私は手を出してしまった。腐化は一段上げてくれる可能性がある。無能力者なら魔法が使えるようになり、魔法が使える奴なら術式が、、、と一段上がれるんだよ。」
なるほど。初めて知った。人類はまだ腐人についての謎がありすぎる。こんなの勝てないだろ。
「どうしても世界大会に勝って金の弾丸が欲しかった。あいつを超えてこれであいつを殺してやりたかった。私は大会前自力で練習したがこれではよくて3位だ。確実性がない。私はやらないといけないんだよ。交渉成立し私は腐化した。見た目ではそんなに違和感はない。知らない奴らはわかる方法もない。そうして一位になった。私は勝ったんだよ。ただその瞬間私の理性が負けた。術式でたくさんの人を殺した。違う。違う。チアがう。私はこうなりたかったわけじゃない。違う。大量の人を殺した。打てば当たる、打てば死ぬ、打てば打てば、、。私の家族を殺したやつも腐化していたらしい。私は同じだよ。復讐しようとした結果がこれだ。なぜだ。復讐はやってはならないのか?それでは悪い奴が笑うだけの世界ではないか。」
「さっきから聞いてたけどさ、おかしんだよ。復讐してもいいけど人を殺す、傷つける復讐はだめだ。それと復讐するのに悪いことに手を染めたらだめだろ。ルールを守るためにルールを破るな。」
必死になってたんだろうけど、冷静にする友達がついてやっていたら変わっただろうな。
「そうか。私はいつの間にか悪人になっていたのか。」
「認められるだけすごいよ。俺も強く言っちゃってごめん。君だね?ゴウさんやったのわ」
「ああ、あの炎の子だね。君の仲間なのならすまない。」
話していると情がのる。こんなにも、理性があるものもいるのか。ならどうし人間を襲うんだよ。
「聞いてくれてありがとう。痛いのは嫌だろ?もう終わりにしよう。」
「最後に。ど、ð、どうして人間を襲うんだ!」
彼は銃を握った。こちらに向けてくる。そして口を開けた。
「今は理性を保てるが、腐人は作ったやつに逆らえない。今止まっている腐人がいるだろう?」
確かに、襲おうとしてとまった。まさか。
「そう、私が作った腐人だからだ。この腐液でね。」
緑色の液体が口から出ようとしている。
「つまりお前も作られたやつの命令は絶対なのか。」
「そう、裏切ることはできない。今私を作ったやつが倒されてね。上が変わる間だから私は保てている。」
上が変わる?どういうことだ。はてなマークを浮かべていると。
「作ったやつを作ったやつに引き継がれる。」
なるほど。つまり逆らえないのか。
「話が長くなったなすまない痛いだろうに。君は腐人になるべきじゃない。人として終わらせよう。」
あ。分かったもののなんにもできやしない。動けよ体!くっつっ。
銃を打った瞬間、俺は海の見える店の屋根にいた。死んでない?銃は当たってない。
「相棒!いや、リーダー助けに来たぞ。」