【完結】兄妹そろって・・・って、お前、何やってんの!?①雪合戦編
「お兄ちゃん、雪合戦しよう!」
「急にどうした?
まあ、用事もないから付き合ってもいいぞ。」
「よかった!
じゃあ、お父さんに教わった雪合戦にする?
それとも、お母さんに教わった雪合戦にする?」
「そんな別々の雪合戦やったことあったか?
そもそも、雪合戦って教わるものなのか?」
「何言っているの、お兄ちゃん!」
「お父さんに教わった雪合戦は、バトル要素バリバリだったよ。」
「バトル要素!?」
「そう。雪玉の中に氷を詰めたりとか。」
「そんなこと教える親がいるか!」
「え~。石は後で誤魔化せないから、氷にしろって教わったよ?」
「俺は教わってないぞ!」
「あ~。お兄ちゃんに勝てる様に教えてくれたってことか。」
「嘘だ。嘘だ。うちの父親はそんな人じゃない・・・はず。」
「う~ん。じゃあ、お母さんから教わった雪合戦にする?」
「お母さんから教わった雪合戦ってどんなのだ?」
「雪玉の中にお菓子を詰めるの!」
「全然違う!父親と全然違う!
何でその二人が夫婦になった!?」
「お兄ちゃん、どっちの雪合戦にする?」
「その二択ならお母さんバージョンで。」
「わかった。そうしよう!
じゃあ、お兄ちゃん・・・」
「お菓子、買ってきて♪」
・・・お菓子を買いにいきながら思う。
オレ、ハメラレタ?
まさか、俺にお菓子を買ってもらうために雪合戦の話を出したとか?
マサカネー
・・・デモナー
疑いを持ちながらも、結局、お菓子を買って来てしまった俺だけど
・・・シスコンじゃないからな。
「お兄ちゃん、ありがとう!
さあ、お母さんバージョンの雪合戦をしよう!」
「・・・あぁ。」
シスコンじゃないからな。
(終)
兄妹そろってゲームの世界に入ってしまったシリーズのスピンオフです。
そちらも読んでもらえると嬉しいです。
そっちではお兄ちゃん大活躍です!
短編で「ざまあしてみたかったなシリーズ」も書いているので、そちらも読んでいただけると嬉しいです。
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