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二斬
俺は菊池菊蔵、殺し屋だ。
今日は、果たし状をもらい、村の奥に来ている。
「待たせたな」
俺はいつもと変わらない口調で言った。
「きいたぞ。お前が菊池菊蔵。伝説の殺し屋らしいな」
「お前は?」
「俺はアメリカの殺し屋、シャーク・バイソンだ」
「なるほど。名前だけの類か」
「なんだと?!」
俺の安い挑発にシャークは顔を赤らめ怒っている。
そういうところが、二流なのさ。
俺はそう思いながら、刀を抜いた。
「くるか! 俺の鎖鎌をくらえ!」
「なるほど、鎖鎌か、少しは楽しめそうだ……」
シャークは鎖鎌を頭上で振り回している。
確か、某番組では最弱の武器が鎖鎌らしいが……
「はっ!」
俺は奴の鎖鎌を刀で絡めとった。
そのまま、ずばっとたたき切った。
今度は日本人を斬りたいなとふと思った俺だった。