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「#RTした人の小説を読みに行く」ってどうなの?

作者: Kバイン

 Twitterでよく見かける「#RTした人の小説を読みに行く」(「#RTした人の小説を読みにいく」)とそのタグを使ってみた結果をまとめたものです。


 なろう界隈でTwitterをやっている方は「#RTした人の小説を読みに行く」を目にしたこと、あるいは検索したこと、あるいは呟いたことがあると思います。私自身もRTさせていただき、また、呟いてみました。これはその結果をまとめたものです。


 まず、「#RTした人の小説を読みに行く」のよく見かける投稿のスタイルです。


 「#RTした人の小説を読みに行く

  ○○なので、読みたいと思います。

  条件は△△です。感想は◇◇で、云々かんぬん~~

  自作も読んでくれると嬉しいです。(ncode.syosetu.com/~~)」


 こんな感じが多いと思います。

 1行ずつ見ていきたいと思います。


1.#RTした人の小説を読みに行く

 タグです。表記揺れがどちらかに統一されてほしいと思います。


2.○○なので、読みたいと思います

 条件、5W1Hのwhyです。PVが○○万突破した記念、モチベ回復や息抜き、○○の描写を参考、単純に読みたいなどでしょうか。

 1つ目は幸せのおすそ分けで慈愛に満ちています。神です。

 次2つは他のWEB小説の表現を学びたいといったところですね。よく「それなら出版されたものを読めば?」とツッコむ方がいますが、同じ土俵の作品を読みたい、手っ取り早く調べたいなど、それなりの理由があると思います。多分。


 ですが皆さんお察しの通り、上には書かれていないおそらく最多の理由があるでしょう。自作の宣伝です。「#RTした人の小説を読みに行く」のタグが付いている投稿にURLが書かれているならば、それが何よりの証拠です。「自作も読んでくれると嬉しいです。(ncode.syosetu.com/~~)」の部分です。これは、自分はこういうものを書いているという自己紹介で、ただ読んでくれたら嬉しいと書いてあるだけですね。でも、誰かが興味を持って読んでくれたら嬉しいわけです。ここでは一応宣伝と表現させていただきます。日本語的に間違っているかもしれませんがまあそういうものだと思ってください。(って初めは書いていたんですけれど、最近は4行目がないことが結構ありますね)


3.条件です

 募集するジャンルです。恋愛/ローファンタジー/ホラー/デスゲーム/ほのぼの/SFから、チート/ざまぁ/異世界転生/悪役令嬢/BL/GL/ptが多い作品まで、募集またはNGなど、投稿者が読みたいものです。ここをきちんと書いておかないと双方が得をしないです。(まあNGと書いてもリプライを送ってくる人も結構いるんですけれどもね。それも2割3割の話ではありませんでした。読まないのは心が痛むけれども他の人になんか悪いし……と罪悪感を抱いてしまいます……)

 あとは短編限定や○万字/最初の○話まで読むなどもあります。


 ここで注意しなければならないのは、小説家になろうの利用規約「第14条 禁止事項」

 "15.一人又は複数のユーザが、本サイト内外を問わず、特定の作品に対する評価を依頼する文章を掲載する、又はメッセージで送信する行為。

ただし、本サイトの評価システムの信用を毀損する恐れがないと判断される行為は除く。" (2021年5月9日現在)

に抵触するような投稿があることです。どこまでがOKでどこまでがNGか私に確実なことは言えませんが、巻き込まれないようにそれっぽいものはRTしないのが無難だと思います。

 (例:僕の小説を評価したらあなたの小説を読みます!)

 で、こういうのをよくよく読むと、僕の作品(何十万文字)を最後まで読んで評価したら、あなたの小説を○万字/最初の○話まで読みます! とかいう詐欺レベルのものだったりするんですよね。その条件で数十人とやりとりをするのだからまあとんでもないです。


 それから、投稿者が作品を読む条件などです。「ランダムで読みます」「気に入ったら読みます」「必ず読みます」などや、感想についても気に入ったら書きます/書きません/辛口/甘口などスタイルがありますから、自分がRTするべきかそうでないか確認するのがよいです。必ず読んでくれて感想を書いていただければ最高ですが……。


余談 辛口感想について

 辛口と条件を付けている方は様々な理由があると思いますが、私個人はRTしないことにしています。理由はシンプルに、素性の分からない(批評するに足る実力があるか分からない)人から言われてもその内容は信用できないし、ただ嫌な気持ちになるからです。また、なろうに限ったことではありませんが、自称辛口(笑)には攻撃欲の強い人物の場合が多いという人生経験上、ターゲットにされないようにする方が圧倒的にメリットであると判断しています。特に、匿名で顔の見えないインターネット上ではその手の攻撃性は増すと思います。相手のストレス発散でこちらが不快な思いをするのは得をしません。普通に良い点と悪い点を言ってくれる方はとてもありがたいのに……。



 実際にやってみた


 直近、11名の方の作品(計約150万文字)を拝読いたしました。なろうの読了時間が1分500文字で計算されていますから、およそ50時間かかったことになります(実際は多分もっと速かったと思いますが)。全作品に感想を書き、ポイントも入れさせていただきました。


 結果ですが、まず、PVが一時ほんのり増えました。自作の宣伝効果はわずかにありました。もしかしたら感想を書かせていただいた作者様が読んでくださったのかもしれません。「かもしれません」というのは誰が読んだか分からないからです。Twitterやサイト内に感想が書かれていれば分かったと思いますが、あくまでもタグは「#RTした人の小説を読みに行く」です。相互に読みあって感想を書くことを求めているわけではなかったので当然です。ついでに言うと感想は1つもありませんでした。

 そして、気になるブクマ&評価、いわゆるpt換算されるものですが、これは0でした。0です。PVが増えてもブクマ&評価は0でした。なろうアカウントを持っていない方が読んでくださった思っています。今回読ませていただいた作品はなろうに投稿されている=作者様はアカウント持ちですので、作者様が読んでくださった場合、評価の価値がないと判断されたことになりますが、さすがにそれはないだろうと自己弁護することでメンタルを保っておきます。まあ、そんなものです。


 結局、件のタグを自作の宣伝のために利用するならばの話ですが、自作の続きを書いて投稿した方が宣伝になります。更新順のトップに掲載されるからですね。今回の例で行くと、単純計算をして1時間当たり500字書くことができるならば、50時間×500字=25000字です。1話あたり5000字なら5回、2500字なら10回、PVやpt増の機会を得ることができます。どう考えても「#RTした人の小説を読みに行く」よりコスパがいいです。物語も進みますし。


 しかし、タグにも宣伝効果はあります。それは先にも述べましたように実際に誰かが読んでくださっているし、宣伝する場所(Twitter、なろうHP)が違うからです。だから無意味ではないのです。

 ここで、邪悪な考えを持った人は思うかもしれません。「『#RTした人の小説を読みに行く』で自作を宣伝してもらいつつ、実際は全く読みにいかなければ時間を有効に使えていいんじゃないか?」と。残念ながら、そういう方はいるでしょう。私もそれらしい人に遭遇したことがあります。

 向こうの言い分もあります。「感想やptは気に入ったらするものだし、そもそも読む作品は気に入ったものだけにすると書いてあるじゃないか。ランダムで読むのを選ぶと書いてあるじゃないか」ということです。その通りです。ただ1つお願いできるならば、本当に読んでいるのか、タイトルだけでも教えてもらいたいですね。


 そういうわけで、「ランダムで読みます」「気に入ったら読みます」というタグのついた投稿は、私の中ではまず読まれないと思っています。「なるべく読みます」は微妙かな? と思っています。(これらの条件があったら避けた方がよいのではないかな、と思います。あと、「時間がかかっても全部読みます」もトンズラのこともあります。もちろんしばらく経ってから感想を下さる方もいます)

 ですから、仮に「#RTした人の小説を読みに行く」でそういう募集をしたいのであれば、その辺の条件を明確にした方がよいと思います。それならお互いにWin-Winです。


 やっぱりみんな自分の作品を読んでもらいたいし、そのタグのある投稿をRTしたらドキドキして待つんですよね。で、それが「読みません嘘ですw」ってなったら悲しいですし、相手のしてほしいことに協力したのに(または読んで何かのアクションをしたのに)「そんなのお前が勝手にしたことじゃね?」ってなったら多少なりともショックですよね。このタグはWEB小説家さんたちの善意に基づいた親切のやり取りのように個人的には思っています。だからこれからもそういう人たちの間で優しさの交流があればよいのかなと思います。


 (かなり短いけれど)おしまい

 結構前に書いたので今の事情とは異なる部分がままあると思います。

 もし興味を持っていただけましたら現在連載中の「透明な殺人鬼ゲーム」を覗いてみていただけますととても嬉しいです。

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